生活の変化によって、必要保障額も変化します

生命保険の必要保障額は、だいたい図のように変化します。

必要保障額の推移

よって、結婚した、子どもが出来た、家を買ったというようなタイミングで、生命保険も見直します。
タイミング良く見直さないと、保険金額が不足していたり、逆に多いままで保険料をムダに払いすぎていたり。

生命保険は、いったん加入した後でも、ときどき見直すのが当たり前と考えてください。

必要保障額をこまめにチェックしたいのは、貯蓄型より掛け捨て保険。余分な保障の保険料は、お金を捨てるようなもの。

掛け捨て保険とは、保障される期間が限られている保険です。その保障期間を無事に終えると、保障というサービスを利用しなかったわけですから、そのために払い込んだ保険料は捨て金も同然、という意味で掛け捨て保険と呼ばれます。

しかし、実際に捨て金になったわけではありません。万が一のこと(死亡、障害、入院など)が起こっても、お金の面で守られているという、安心を購入していたことになります。掛け捨て保険の保険料は、安心料と考えてください。

不安が存在しないのに保険料を支払ったら、それは捨て金

ただし、不安が存在しないのに保険料を支払ったら、それは捨て金です。支払った本人は安心できていたとしても、その安心感は錯覚です。

子どものいる世帯では、必要保障額の大半は子どもの養育費です。子ども1人あたりの養育費は、生活に大きな変化が無い限り、普通は年々減っていきます。

にもかかわらず、保険金額を加入したときのままにしていたら、いらない保障のために保険料を払い続けることになります。

定期保険定期付終身保険収入保障保険などが掛け捨て保険です。自動的に保障額が減っていく収入保障保険、逓減定期保険は心配ありませんが、それ以外の掛け捨て保険は、こまめな保障額の見直しが望ましいです。

終身保険でも、ムダに保障額を大きくする必要はありません。
ただし、終身保険では、いつか必ず死亡保険金を受け取ることができます。多めに払い込んだ保険料ですが、いずれは死亡保険金としてもどってきます。そこが、掛け捨て保険との違いです。

更新のある保険に加入している人は、更新手続きの直前も、生命保険を見直すチャンスです。

更新のある生命保険=ダメな保険、というわけではありません。そういう保険がふさわしい場面もあります。しかしそれは、「この10年間だけ保障が必要。ただし、もしかしたら、10年を超えて必要になるかも・・・」というような場面です。

初めの保障期間の10年が過ぎた後も、引き続き保障が必要になることがわかっているのに、更新のある生命保険を選ぶことは、ほとんどの場合に損になります。
更新後の保険料は予想外に高いです。また、何回か更新してしまうと、更新型の方が保険料の累計は大きくなります。

すでに更新のある生命保険に加入している人は、何としても、更新手続きをする前に、加入している生命保険自体を見直してください。

伝統的な大手生保の更新型生命保険は、こんなにも割高

伝統的な大手生保は、組み立て型保険、アカウント型保険、定期付終身保険などを主力商品としています。
それぞれの保険ごとに仕組みは異なりますが、共通しているのは更新があるところ。

なぜ彼らが更新型を好むかと言うと、初めの10年間の保険料を安くできるから。
伝統的な大手生保は、もともとの保険料設定が高めなので、保険料を少しでも安く見せるために、更新型を採用しています。

では、伝統的な生保の保険料がどのくらい高いのかを、ご覧いただきましょう。

某大手生保のアカウント型保険の保険料と、カタカナ生保・損保系生保の商品を組み合わせたプランで、保険料を比べてみました。
アカウント型保険には複数の保障が組み込まれているため、条件をそろえるために、カタカナ生保・損保系生保の複数商品を組み合わせました。

基本的な設定は以下のとおりです。

  • 35歳男性
  • 死亡保障 5000万円(60歳まで)
  • 終身の死亡保障 100〜200万円
  • 入院給付金 1日10,000円

結果は図のとおりです。

アカウント型保険は、更新型にすることで、なんとかスタート時点の保険料を低くおさえています。
それでも、10年ごとの更新では、そのときの年齢で保険料は再計算されます。その結果、保険料はすごい勢いで高くなります。

更新型の生命保険は、保障額は下がって、保険料は高くなっていく

上の例からもわかるように、伝統的大手生保の主力商品(組み立て型保険、アカウント型保険、定期付終身保険など)では、更新後の保険料が高くなりすぎて継続困難です。

そこで、保険会社の営業担当から、保障額を下げて、保険料の上がり幅をおさえたプランが提案されます。

上でご説明したとおり、新たな出来事が家族に起こらない限り、必要保障額は年々減少します。
ですから、更新のタイミングで、保障額を下げることには意味があります。

ただし、保険会社の営業担当は、保障額を下げても、保険料はちょっと高くなるようなプランを提案します。保険料まで下げてしまうと、営業成績にならないからです。

違法なことではありませんが、加入者の立場からかすると、釈然としません。

更新する前に、カタカナ生保・損保系生保の生命保険に乗り換えましょう

保険料の割安なカタカナ生保・損保系生保の生命保険に加入して、こまめに保障の見直しをするのが、賢い選択です。
こまめに見直すのが面倒でしたら、自動的に死亡保障額が減っていく収入保障保険がオススメです。もっとも、収入保障保険に加入しても、保障額を増やしたいときは、手続きが必要です。

伝統的な大手生保の更新型生命保険に加入している方は、更新をする前に、ぜひとも保障の見直しを!

 ご注意

統計データや保険の商品内容については、慎重に扱っていますが、古くなっていたり、誤りがあるかもしれません。保険の専門家に相談した上で、最終的に判断を下してください。

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