お勧めできない医療保険は、3つのタイプがあります。

お勧めできない医療保険には、以下の3つのタイプがあります。

  • 保険料の設定が高い。
  • 保障内容が、自動的に変化する。
  • 主契約に、過剰に保障が組み込まれている。

以下で、それぞれについて、具体的な商品名をまじえつつ説明します。

なお、がん保険については、以下のページをご覧ください。

同じような保障内容でも、商品によって、保険料は大幅に違います。

保険は、同じような中身の商品でも、保険会社によって、価格設定は大きく異なります。注意が必要です。

医療保険の価格設定が高いのは、以下です。

  • 国内大手生保(日本生命、明治安田生命、第一生命、住友生命・・・)
  • JA共済

具体的に、保険料の比較をご覧いただきます。
入院1日あたりに受け取ることのできる金額を10,000円としたときの、30歳女性の、月々の保険料です。

保険料(掛金)が安い商品の代表として、アフラックの保険料も載せています。

保険会社等 月々の保険料
日本生命 13,250円
住友生命 13,600円
JA共済 14,706円
全労済 7,000円
アフラック 3,790円

できるだけ保障内容をそろえましたが、各社とも他社にない特徴を出しているので、まったく同じではありません。

それにしても、一番下のアフラックと比べて、国内大手生保とJA共済は高すぎます!アフラックの4倍近くです。

全労済は『新総合医療共済(終身プラン)』の保険料(掛金)です。
国内大手生保やJA共済に比べると大幅に安いですが、それでもアフラックと比べると、倍近い金額です。

こんなに値段の差があるなんて、信じられません!

保障内容が自動的に先細っていく保険は、後悔する危険があります。

保険料(掛金)は一定ですが、保障がだんだん薄くなって、やがて消滅してしまう医療保険があります。
医療保険というか、医療共済によくあるタイプです。

医療共済のイメージ

たいてい、図のように、60歳を過ぎてから、5~10年ごとに保障ががくんと減って、85歳で消滅してしまいます。

以下の商品が、このタイプに当てはまります。

  • 全労済『国民共済』
  • 都道府県民共済『入院保障型』『熟年入院型』

安い掛金を維持するために保障を犠牲に

60歳を過ぎると、入院する危険性は、目に見えて上昇します。
しかし、このタイプの医療共済は、保険料(掛金)が安くて一定なのが"売り"です。その"売り"を維持するために、保障の方をだんだん小さくしていきます。
本末転倒な印象です。

健康保険などの公的医療保険制度では、高齢者や後期高齢者になると、それぞれ医療費の自己負担は低くなります。しかし、病気になる可能性は、年齢が上がるにつれて高くなります。

下のグラフは、1年間に入院した人が、同じ年代(5歳刻み)の中で何%いたかを表しています。厚生労働省『患者調査』(平成26年)をもとに、このサイトで作成しました。

年代別、入院する確率のグラフ

年齢が高くなるほど、入院のリスクは高くなっています。しかも、急激な高まり方です。

医療費の自己負担割合が下がっても、実際に負担する金額そのものが減るとは限りません。

掛金の安さにつられないように

もちろん、このタイプの仕組みをよくわかって選ぶなら、問題ありません。しかし、保険料(掛金)につられて安さで選んでしまうと、後悔することになるかもしれません。

老後になって、本格的に医療保障が必要になったときに、保障が先細りするのは不安です。
保障が消滅する85歳というのは、女性の平均寿命(87.05歳)より前ですから、特に女性は要注意です。

また、これから20年後、30年後に、健康保険などの公的医療制度がどうなっているのか、わかりません。

後で気がついて、他社の医療保険に入り直そうとしても、年齢が上がる分保険料は高くなりますし、健康状態によっては最悪加入を断られることもあります。

必須の保障が、他社より多く組み込まれている商品は、一応注意しましょう。

上の2つに比べると、危険性はグッと低くなります。
候補に加えても問題ありませんが、ムダな入り方をしないように、保障内容を注意深く検討してください。

保険でも、ムダな買い物は×

主契約というのは、保険の基本の部分です。そこに組み込まれている保障は、加入者の判断で付けたり外したりできません。
だから、本来、主契約には、誰にとっても必要であろう保障だけが、組み込まれているべきです。

しかし、主契約の中身は、商品によって差があります。保険会社は「充実した保障」とアピールしますが、あなたにとって、不要な保障が紛れ込んでいるかもしれません。

保険でも、ムダな買い物を避けたいです。

ただし、主契約が厚めの商品を、悪質と決めつけるのは早計です。
商品としてのキャラ作り、あるいは消費者に向けての提案として、他社にない工夫を加えている場合があります。

一応気をつけていただきたい商品

見るからに不要な保障が山盛りになっている、という商品は見当たりません。

ここでは、標準より、主契約が厚めの医療保険をご案内します。

いずれも、他社よりちょっとばかり分厚い程度なので、それがニーズに合えば、むしろ手ごろかもしれません。
一概に、良い悪いを決めつけることはできません。

商品名 主契約の特徴
アフラック 4日以内の入院でも、一律5日分の入院給付金。
オリックス生命 三大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)による入院は、支払日数無制限。その他の七大生活習慣病による入院は120日まで。
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命 先進医療の保障を標準装備。最低保険料の設定が高い。
三井住友海上あいおい生命 三大疾病による入院は支払限度日数無制限。4日以内の入院でも、一律5日分の入院給付金。
メディケア生命 3大疾病入院無制限給付特則か7大生活習慣病入院無制限給付特則のどちらか必須。
メットライフ生命 先進医療の保障を標準装備。

上にも書きましたが、これらは、お勧めできない商品、ということではありません。
必須とは考えにくい保障が主契約に入っていますが、ご自分のニーズに合っているなら、それは欠点になりません。

また、必須ではない保障が混入していても、保険料を見積もりして、競合商品より安ければ、むしろお買い得商品ということになります。

これらの医療保険は、見積もりをとってから、判断したいですね。

医療保険のご検討には、専門家の知識・知恵・情報を活用しましょう。

医療保険は、いったん加入すると、何十年も保険料を払い続ける可能性があります。まちがいのない選び方をしていただきたいです。

そのために、保険の専門家の活用をお勧めします。

適切に検討するためには、商品知識、入院費用や高額療養費制度の知識が必要になります。また、老後の医療保障は、老後の生活資金を踏まえて検討したいです。

これらのことを、一般消費者が的確に判断するのは難しいです。専門家の知識・知恵・情報を上手に活用しましょう。

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 ご注意

統計データや保険の商品内容については、慎重に扱っていますが、古くなっていたり、誤りがあるかもしれません。保険の専門家に相談した上で、最終的に判断を下してください。

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