伝統的な生保会社がいかに割高か、実際に保険料を比較してみました。

死亡保険の2大基本型である終身保険、定期保険、そして医療保険で保険料を比較してみました。

終身保険。同じような保障で、月に5,000円の差。

以下の条件で試算しました。

  • 男性 30歳
  • 1,000万円の終身保険
  • 60歳までの月払い

試算の結果が下表です。上3つ(赤字)が国内の伝統的生保。下2つ(青字)がカタカナ生保・損保系生保です。

保険会社・商品 月々の保険料
日本生命
『みらいのカタチ 終身保険』
24,230円
明治安田生命
『終身保険パイオニアE』
22,950円
住友生命
『終身保険』
23,630円
メットライフ生命
『つづけトク終身』
18,580円
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命
『無配当終身保険』
18,980円

定期保険。同じような保障で、1.3~1.7倍の差。

以下の条件で試算しました。

  • 男性 30歳
  • 3,000万円の死亡保障
  • 10年満期
  • 月払い

試算の結果が下表です。
国内の伝統的生保の代表として、終身保険で最も保険料が安かった明治安田生命を選びました(赤字)。下2つ(青字)がカタカナ生保・損保系生保です。

保険会社・商品 月々の保険料
明治安田生命
『個人定期保険』
8,010円
メットライフ生命
『スーパー割引定期保険』
5,940円
(2,820円)
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命
『無配当定期保険』
4,650円
(3,750円)

下の2社には、喫煙の有無や健康状態による割引制度があります。( )の金額は、割引が適用されたときの保険料です。

医療保険。同じような保障で、2.5~3.3倍の差。

以下の条件で試算しました。

  • 男性 30歳
  • 入院日額10,000円 終身保障
  • 60歳までの月払い

試算の結果が下表です。
上2つ(赤字)が国内の伝統的生保、下2つ(青字)がカタカナ生保・損保系生保です。

保険会社・商品 月々の保険料
日本生命
『みらいのカタチ 総合医療保険』
15,440円
住友生命
『ドクターGO』
11,971円
東京海上日動あんしん生命
『メディカルKit(先進医療付加)』
4,698円
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命
『健康のお守り』
4,686円

入院日額10,000円はどう条件ですが、それ以外のところで会社ごとに保障内容に差はあります。それを考えに入れても、驚きの価格差です。2倍、3倍の違いがあります。

伝統的生保の保険料が割高なのには、それだけの理由があります。

国内の伝統的生保の保険料が高いことには、それなりの理由があります。2つの理由をご案内します。

全国規模の営業職員による販売体制は、経費がかかる

国内の伝統的生保は、巨大な販売体制を自社でまる抱えしています。たとえば・・・

  • 日本生命(2017年3月末)・・・
        営業拠点1,537、従業員数70,651名
  • 明治安田生命(2018年4月)・・・
        営業拠点1,002、従業員数42,261名
  • 第一生命(2017年3月末)・・・
        営業拠点1,265、従業員数56,178名
  • 住友生命(2017年3月末)・・・
        営業拠点1,412、従業員数42,835名

というように。
それだけ経費がかかります。

利率が高かった時代の保険契約がまだまだ残っている

生命保険の保険料は、「このくらいの利回りで運用できるだろう」という予想の利回りをもとに決められています。一部に例外の商品はありますが、ほとんどの保険商品では、この予想利回りは、加入したときのまま固定されます。

日本が好景気だった時代に販売された保険商品は、当然、予想の利回りが高く設定されています。
生命保険は、契約期間が長いために、こうした古い契約が現在も継続しています。

こういう古い生命保険契約は、保険会社にとっては、負担になっています。

伝統的生保の高コストな販売体制に、高い保険料に見合う価値があるかは微妙です。

上のとおり、伝統的生保は、高いコストをかけて全国規模の販売体制を維持・拡大しています。

たとえ保険料が高くても、それに見合う品質の高いサービスを得られるなら、検討の余地はあります。
実際のところは、どうなのでしょう?

そこで、2つの口コミ・ランキングで、生保各社の顧客満足度を調べました。

J.D.パワーのランキングでは、伝統的生保は不評

J.D.パワーは、米国を拠点に世界で事業を展開する、マーケティング調査会社です。生命保険の顧客満足度調査を毎年実施しています。

以下は、同社による「2018年生命保険契約満足度調査」のランキングです。
赤字が伝統的生命保険会社です。

順位 保険会社
1位 プルデンシャル生命
2位 ソニー生命
3位 ライフネット生命
4位 東京海上日動あんしん生命
5位 メットライフ生命
6位 ジブラルタ生命
7位 メディケア生命
8位 三井住友海上あいおい生命
9位 オリックス生命
10位 マニュライフ生命
11位 アクサ生命
12位 アフラック
13位 チューリッヒ生命
14位 損保ジャパン日本興亜ひまわり生命
15位 富国生命
16位 住友生命
17位 楽天生命
18位 日本生命
19位 太陽生命
20位 かんぽ生命
21位 第一生命
22位 明治安田生命
23位 朝日生命
24位 三井生命
25位 アクサダイレクト生命

上位を占めるのは、カタカナ生保・損保系生保ばかりです。伝統的な生保(赤い文字)は、最上位が15位の富国生命です。

この順位はいささか極端にも思えますが、いずれにしても・・・

伝統的生保の高コストな販売体制は、顧客にとってプラスにはなっていないようです。

オリコンのランキングでも、伝統的生保の強みを感じにくい

オリコンは、日本を代表するマーケティング調査会社の一つです。やはり、顧客満足度のランキングを毎年公表しています。

以下は同社の「2017年生命保険顧客満足度」のランキングです。
赤字が伝統的生命保険会社です。

順位 保険会社
1位 富国生命
2位 ソニー生命
3位 損保ジャパン日本興亜ひまわり生命
4位 アフラック
4位 東京海上日動あんしん生命
6位 第一生命
7位 ジブラルタ生命
8位 オリックス生命
9位 日本生命
10位 かんぽ生命
11位 メットライフ生命
12位 住友生命
13位 明治安田生命
14位 アクサ生命

こちらのランキングでは、伝統的生保がほどよく散らばっています。

これを見ると、伝統的生保の組織と人による手厚いサービス体制は、それなりに評価されているようです。

しかし、伝統的生保より保険料が安いにもかかわらず、それらの生保会社と同等か同等以上に評価されている、カタカナ生保・損保系生保の存在に目が止まります。

お勧めしたくなるのは、保険料が安くて、商品やサービスの品質が高い生保会社の商品です

伝統的生保に加入していて、今後、更新が1回以上ある人は、カタカナ系生保・損保系生保への乗換えを検討すべきです!

すでに伝統的生保に加入している人は、割高な保険料を払っている危険があります。

とは言え、そのすべての人が、カタカナ系生保・損保系生保へ移行した方がおトク、とは限りません。

というのは、割高な伝統的生保の商品であっても、何十年も前に加入していたら、保険料はそれなりに安いはずです。
カタカナ生保・損保系生保の料金設定が安かろうと、今の年齢で見積もりをして、保険料を下げられるとは限りません。

ただし、伝統的生保に加入したのがかなり前だとしても・・・

今後、更新が1回以上ある人は、カタカナ生保・損保系生保への乗換えを、ご検討ください。

今の保険を更新したら、保険料はかなり高くなります。カタカナ生保・損保系生保に移行することで、これから払い込む保険料の総額を、大幅におさえることができます。

以下の関連ページを、ご参考にどうぞ。


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