保険選びの成功のカギは、見積書・設計書を効率よく集めて、比較して決めることに尽きます。

保険選びをうまくやるコツは、ふつうの買い物と同じです。競合する商品を比較して選ぶことです。
生命保険を選ぶときは、この当たり前のことをやるのが、意外と難しくなります。

同じ保障でも、保険料には大きな差があります。

生命保険でも、商品の中身はほとんど同じなのに、料金が大幅に違うことは、よくあります。

医療保険の例をご覧いただきましょう。

5つの商品の保障内容をできるだけそろえて、保険料を比較しました。
入院給付金日額10,000円の終身保障60歳払い済み、30歳女性の月払い保険料です。

月払い保険料
JA共済 14,706円
住友生命 13,600円
日本生命 13,250円
アフラック 3,790円
東京海上日動あんしん生命 3,824円

もっとも高額なJA共済と、もっとも安い東京海上日動あんしん生命では、月々1万円以上もの差があります。
保険料の払込が終わる60歳までの総計だと、なんと392万円もの差になります。

こんなにも割高なJA共済の『医療共済』に、2014年には50万2千334人もの方々が、新規に加入しました(JA共済『JA共済連の現状2016』より)。

なぜこんなことが起こるのでしょうか?

比較する範囲が狭いと、格差があることすら気づけない

生命保険はわかりにくい商品です。また、いったん加入すると、十数年、数十年と長く続けることになります。

だから、商品を選ぶときに、中身を精査するより、保険会社への信頼感とか親近感を優先してしまう危険があります。

イメージとか印象を重視しすぎて、上のような保険料の差があることを知らないで、加入を決める人が多いように感じます。

割高な医療保険に加入した方々も、検討しているときに、他社の商品と比較されたかもしれません。

しかし、たまたま知っている2~3社の比較だけで、判断したのかもしれません。
それだと、保険会社の選び方によっては、保険料の格差という事実を知らないまま、決断してしまいます。

候補に、カタカナ生保・損保系生保を含める

比較検討する商品数を増やせば、それだけ割安な商品に出会える確率は高くなります。
しかし、生命保険会社だけで41社あります(2017年4月)。さすがに、すべての見積もりをとって比較するのは負担が大きすぎます。

そこで、カタカナ生保・損保系生保を、複数候補に加えることを、意識してください。

カタカナ生保・損保系生保の多くは、1996年の保険の自由化をきっかけに設立された、新しいタイプの生保会社です。
古くからある生保会社とは違う、低コストな販売方法を採ることで、保険料を割安にしています。

ただし、これらの生保会社は、歴史が浅くて実績も乏しいです。長く付き合う生保会社としてふさわしいのか、心配になります。

安心できそうなカタカナ生保・損保系生保

知名度の低いカタカナ生保・損保系生保でも、調べてみると、すでに多くの契約を保有しているところ、大きな企業グループに属しているところなど、心強い会社はいくつもあります。

下表の生保会社が、あてはまる企業です。

アフラック
  • 医療保険、がん保険では売上国内トップ。
  • 総加入者数は、かんぽ生命に次いで国内2位。
オリックス生命
  • オリックスのグループ会社。
  • 総加入者数は、334万人。
ジブラルタ生命
  • 総加入者数は、656万人超。
ソニー生命
  • ソニーのグループ会社。
  • 総加入者数は、345万人超。
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命
  • 損保ジャパン日本興亜のグループ会社。
東京海上日動あんしん生命
  • 東京海上グループのグループ会社。
  • 総加入者数は、325万人超。
ネオファースト生命
  • 第一生命のグループ会社。
三井住友海上あいおい生命
  • 三井住友海上、あいおいニッセイ同和のグループ会社。
  • 総加入者数は、303万人超。
メットライフ生命
  • 総加入者数は、534万人超。
メディケア生命
  • 住友生命のグループ会社。

大きなバックを持つ保険会社が強いことは、納得いただけると思います。

さらに、このサイトでは、加入者数の多い保険会社はそれだけ安全性が高い、と考えています。生命保険という商品の特殊性から。
そして、加入者300万人を一つの基準にしています。
詳しくはつぶれない生命保険会社をご覧ください。

新しい生保や外資系生保の中にも、当てにできる保険会社は、それなりにあります。ぜひ、検討に加えてください。

たくさんの商品を扱う、中立性の高い保険の専門家をうまく活用しましょう。

このサイトでは、保険のジャンルごとに、おススメの商品を紹介しています。参考になれば幸いですが、保険の専門家に相談するのが近道です。

できるだけわかりやすく書いているつもりですが、対面で質疑応答する方が、スムーズに解決できます。
また、個々の世帯の状況に合った保障を検討するなら、専門家のコンサルティングを受けたいです。

さて、生命保険の専門家はいろいろいますが、どこに相談するかが、成否の分かれ道です。
相談先を選定するうえで、以下の3点が大切です。

  • 主要な複数社の商品を取り扱っていること。
  • 中立性が高いこと。
  • FP(ファイナンシャル・プランナー)の有資格者がいること。

この3点を強調する理由を、以下で説明します。

販売手数料の高い商品を売りたがる

保険の専門家の多くは、保険商品の販売も手掛けています。その方が、相談する方は便利ですし。

ところで、保険商品を販売すると、保険会社から販売手数料をもらえます。
だから、生保会社の営業社員はもちろん、保険代理店、保険ショップ、金融機関の窓口などはみな、販売手数料の高い保険商品を販売したがります。
後々クレームになりそうな欠陥商品でない限り、販売手数料の高い商品を勧めます。

一つだけ言い訳させていただくと、販売手数料の高い保険商品は、そこそこ良い商品であることが多いです。商売熱心な保険会社は、商品自体もそれなりのものを開発しています。
だから、ベストではなくても、ベター(Better)な商品ではあったりします。

とは言え、検討している人にとって、ベストな商品こそが望ましいのは、言うまでもありません。

見積書・設計書を見比べたら、判断を誤らない

保険の売り手は、販売手数料の高い商品を売りたがりますが、そのためにウソを並べ立てることはありません。それは法律に違反します。

だから、販売手数料の高い商品を売りたいという野望(?)を打ち砕くのは簡単です。
複数の見積書・設計書を出力してもらって、それを見比べながら、それぞれの長所短所を説明させましょう。

ここは重要なところです。
売り手の側は「〇〇生命は保険料が高いですよ」「△△生命の商品には欠点があります」などと抵抗するかもしれませんし、その断り文句は正解かもしれません。
それでも、見積書・設計書を自分で見て判断するという姿勢を、売り手にはっきり示してください。

そして、それをするためには、中立性が高くて、いろいろな保険会社の商品を取り扱っている、保険の専門家に相談したいです。

100%中立公平というのは、滅多にありませんが、他より中立性の高いものを選びたいです。その条件が、特定の保険会社の系列ではなく、複数の保険会社の商品を販売できること、の2点です。

お勧め商品以外は、信用して良い

ここまでを読むと、保険を売る人たちは、"悪人"か"敵"と思えるかもしれません。

しかし、お勧め商品の提案以外(将来の家計、あなたに必要な保障、税金や社会保障制度の説明など)は、信用できます。
また、各社の商品の仕組みや内容の説明も、信用できます。

つまり、ほとんどの部分は信用できます。"悪人"とか"ウソつき"というわけではありません。

だから、こちらが複数の見積書・設計書を見比べて決める、というペースを作ってしまえば(売り手に分からせれば)、スムーズに進みます。

ジャンル別の候補商品

ただ単に「いろいろ比較したい」と言うより、「〇〇保険と、□□保険と、△△保険の見積もりが欲しい。他にお勧めがあれば、それも~」と具体的に名前をあげる方が、スムーズに進みます。

もし、どの保険会社のどの商品の名前をあげるべきか、迷われるなら、以下を参考にしてください。それぞれのジャンルで、世評の高い商品です(このサイトのおススメは、トップページにあります)。

医療保険
  • オリックス生命『新キュア』
  • 東京海上日動あんしん生命『メディカルKit NEO』
がん保険
  • オリックス生命『ビリーブ』
  • FWD富士生命『新がんベストゴールドα』
  • メットライフ生命『ガードエックス』
終身保険
  • オリックス生命『ライズ』
  • ソニー生命『バリアブル・ライフ』
  • 損保ジャパン日本興亜ひまわり生命『一生のお守り』
定期保険
  • オリックス生命『ファインセーブ』
  • チューリッヒ生命『定期保険プレミアム』
  • メットライフ生命『スーパー割引定期保険』
収入保障保険
  • オリックス生命『ファインセーブ』
  • チューリッヒ生命『定期保険プレミアム』
  • メットライフ生命『スーパー割引定期保険』
学資保険
  • アフラック『夢見る子どもの学資保険』
  • ソニー生命『学資保険』
  • フコク生命『みらいのつばさ』
個人年金保険
  • 日本生命『みらいのカタチ 年金保険』
  • 三井住友海上あいおい生命『&LIFE 個人年金保険』
  • 明治安田生命『年金かけはし』

保険と家計の専門家と呼べるのは、FP(ファイナンシャル・プランナー)

現在、FP(ファイナンシャル・プランナー)の権威ある資格は次の2種類です。

  • ファイナンシャル・プランニング技能士(1~3級)
  • CFP,AFP

実際には、資格を持っていなくても、知識・経験が豊富な人はいます。しかし、消費者の側で、それを見分けることはできません。
だから、FP資格の有無で判断するのが現実的です。

FP資格は、ある程度勉強しないと取得できませんが、下位の資格なら、難関というほどではありません。
だから、保険や家計の専門家として本気で取り組む人なら、いずれかの資格を1つくらいは持っていそうなものです。

なお、保険会社などが、ライフプランナーとかライフパートナーとかライフコンサルタントとか、社内で資格を設けていることがあります。混同しないでください。
また、生命保険協会が認定するTLC(生命保険協会認定FP)というのもあります。これは、FPとしてはやや格下です。

中立性が高く、数多くの商品を取り扱うのは、FP保険相談保険ショップの2つです。

生命保険を販売するところはいろいろありますが、中立な立場(特定の保険会社所属しない)で、多数の保険会社の商品を扱っているのは、2つだけです。

FP(ファイナンシャル・プランナー)訪問型保険相談サービスと、保険ショップです。

FP訪問型保険相談のメリットを最大化する、紹介サービス

ここでいうFPとは、銀行や保険会社などに所属しないで、独立した立場で消費者にコンサルティングするFPです。
金融機関等で活躍するFPはたくさんいます。この人たちは、中立ではないので、対象外です。

FP訪問型保険相談とは、独立しているFPが、指定した場所に来て、コンサルティングをしてくれるサービスです。
100%の確率でFPの有資格者と相談できることが魅力です。しかも、相談だけなら無料です。

ただし、ネットや電話帳などで、近隣のFP事務所などを直接探すことは、お勧めしません。なぜなら・・・

  • FPによって得意分野・専門分野があり、保険に詳しくないFPもいる。
  • 取り扱える商品数は、FPによって大きな差がある。

よって、あちこち電話やメールをしても、努力したわりに、いいFPを見つけられない可能性が高いです。

実は、保険に詳しくて、数多くの商品を取り扱っているFPを、無料で紹介してくれるサービスがあります。
紹介料はかからず、上の2つの問題点が解消される、お勧めのサービスです。

ファイナンシャルプランナーに相談する
  

この種のサービスは、どこも同じようなシステムでやっています。

相談にのってくれるFPは、紹介サービスの従業員ではありません。独立してFP業を営みながら、紹介サービスの企業と提携しています。
それだけに、それぞれのFPの人柄や力量の個人差が気になります。

そこが、紹介サービスの腕の見せ所です。ただ紹介するだけではなく、相談後の利用者の反応をキャッチアップして、提携FPの品質の維持・向上に努めているサービスを利用したいです。

上の紹介サービスは、そんなうちの一つだと思います。

全国チェーンの保険ショップ

ここでお勧めするのは『ほけんの窓口』『保険の見直し本舗』のような、特定の保険会社にかたよらないショップです。

特に全国チェーンの保険ショップをお勧めします。その理由は、取り扱える商品数の多さと、説明用ツールの充実です。

たとえば、『保険の見直し本舗』チェーンの保険ショップなら、26の生命保険会社の商品を取り扱っています。これだけあれば、売れ筋商品は100%カバーできます。
各社の見積書・設計書を比較するために、ベストの環境です。

ただし、保険ショップの場合、FPの有資格者が接客してくれるとは限りません。店舗によって、対応してくれる人の知識・経験のレベルはまちまちです。

それでも、全国チェーンであれば、分かりやすくて役に立つ説明資料が、コンピュータで作成できるようになっています。だから、ごく一般的な相談内容であれば、それなりに質の高い対応をしてくれます。

また、こちらからショップに行く方が、気軽に相談できて、気軽に断れます。断りやすさも、保険ショップのメリットです(気持ちの問題ですが・・・)。

まずは、お近くにある保険ショップを確認してください。なお、最近は、訪問してくれる保険ショップも増えています。

全国1000店舗以上で気軽に保険の相談
  


このサービスをご利用いただくと、下のような大手全国チェーンの保険ショップの中から、最寄の店舗を簡単に見つけることができます。予約することも出来ます!

なお、保険会社によっては、アフラックのように、会社直営の保険ショップを展開しています。これらは、中立ではないので、対象外です。

お勧めできない保険販売

生命保険会社の従業員である営業職員(セールスレディ)は、自社の商品か提携先の商品しか勧めません。中立性がゼロなので、お勧めできません。
郵便局員(かんぽ生命)とか農協職員(JA共済)とかも同類です。

銀行などの金融機関の窓口は、複数の保険会社の商品を取り扱っています。ただし、調べると、気になることが2点あります。

  • 取り扱っている保険会社に偏(かたよ)りがある。
  • 貯蓄型商品に詳しい担当者はいるが、保障型商品に詳しい担当者は少ない。

たとえば、三菱東京UFJ銀行が販売している終身保険(一時払いを除く)は、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命、PGF生命、T&Dフィナンシャル生命の3社だけです。
銀行にとって、親密な保険会社の商品に限られています。

また、銀行などの窓口では、預貯金の相談に来店した顧客に、保険商品を勧めます。そのため、貯蓄型の保険商品を売る機会が圧倒的に多くなります。その結果、知識がかたよってしまいがちです。

 ご注意

統計データや保険の商品内容については、慎重に扱っていますが、古くなっていたり、誤りがあるかもしれません。保険の専門家に相談した上で、最終的に判断を下してください。

  • FP(ファイナンシャル・プランナー)は、保険を含む、資産・家計・税務知識の公的資格保有者。
  • 保険商品知識中心の保険外交員、保険ショップ店員とは一味違います。
  • そんなFPが、相談だけなら無料で、コンサルティング(保険に加入する義務なし)。
  • 自宅など、指定の場所に駆けつけてくれます。