学資保険に入るタイミングは、早ければ早いほどよいです。

学資保険に限らず、保険に入るなら、不安を実感し始める前が望ましいです。

死を意識し始めてから死亡保険を検討したり、健康不安が生じてから医療保険を検討するのは、手遅れであることが多いです。

健康状態に問題があれば保険会社から断られますし、加入できても保険料が高額になりやすいです。

どんな保険でも、加入する最適なタイミングは、将来の不安を見通せるけれど、まだ現実化していない時点です。

学資保険の場合なら、

早ければ子どもの誕生が確実になった時点から、遅くとも出産直後が、最適なタイミングです。

実際に販売されているおもな学資保険の、加入できる年齢を調査しました。

学資保険に入る最適なタイミングは、上のとおり、出産前〜出産直後です。

しかし、理想通りに事が運ばないかもしれません。

子どもが少し大きくなるまで、将来の教育費を考える余裕を持てないかもしれません。

そこで、販売されているおもな学資保険の、加入できる子どもの年齢を調べて表にまとめました。

保険会社 早くて 遅くて
朝日生命 出産140日前 6歳
アフラック 出産140日前 7歳
FWD富士生命 出産140日前 9歳
かんぽ生命 出産140日前 12歳
住友生命 出産140日前 9歳
ソニー生命 出産140日前 3歳
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命 出産140日前 15歳
第一生命 出産140日前 10歳
太陽生命 出産140日前 12歳
東京海上日動あんしん生命 出産140日前 9歳
日本生命 出産140日前 6歳
三井住友海上あいおい生命 出産5カ月前 11歳
明治安田生命 出産140日前 6歳

どの学資保険も0歳から加入できますが、大半は出産予定日の140日前(=約3〜4ヵ月前)から可能です。

例外は三井住友海上あいおい生命で、出産5ヵ月前から加入できます。と言っても、5ヵ月ということは約150日で、他社より10日ほど長いだけです。大きな違いではありません。

上限の年齢は、保険会社によって違っています。

早いものだと、ソニー損保は3歳までです。その一方で、10歳で入ることのできる商品は5つもあります。

とは言え、6歳を超えると、選べる商品数が、ガクンと減っています。

多くの選択肢の中から選びたいなら、6歳が一つの区切りと言えそうです。

もっとも、以下で説明するように、商品内容を詳しく見ると、加入時期を遅らせることにはデメリットがあります。

少しでも早く加入したいです。

学資保険に、少しでも早く加入するほうがおトクな、4つの理由があります。

学資保険に入るなら、少しでも早くしたほうが良い理由を、具体的に説明します。

加入年齢が高くなると、保障内容が制約される

加入できるとしても、年齢が高くなると、選べるプランが少なくなります。希望に合わなくなる恐れがあります。

たとえば、もっとも高い年齢、15歳まで加入できる損保ジャパン日本興亜ひまわり生命『こども保険』では、子どもの加入する年齢によって、選べる保険期間(保険が続く期間)に差があります。

  • 加入年齢9歳までなら、「15歳満期」「18歳満期」「22歳満期」から選べる。
  • 加入年齢10〜12歳は、「18歳満期」「22歳満期」から選べる。
  • 加入年齢13〜15歳は、「22歳満期」のみ。

保険会社が預かったお金を増やすために、年数が必要になります。そのため、スタートが遅くなると、満期も後ろにズラさざるを得なくなります。

とは言え、13〜16歳で加入すると、「22歳満期」しか選べないのは気になります。「22歳満期」は、保険の有効期間が最も長くなりますが、学資保険にとって良いこととは限りません。

「22歳満期」だと、最後に保険からお金をもらうのは22歳になります。このタイミングでもらっても学費には使えません。受け取る時点で、学費等の支払いはすでに終わっているからです。

受け取ったお金は、就職の準備とか大学院の学費などに使えるので、一概にダメなプランとは言えません。

とは言え、学費に回せる金額が少ないプランなので、これしか選択できないのは、悩ましいです。

これは損保ジャパン日本興亜ひまわり生命『こども保険』の例ですが、他社商品でも、加入時期が遅くなると、多かれ少なかれ制約があります。

希望通りのお金の受け取り方を、選べない恐れがあります。

加入年齢が高くなると、利回りが悪くなる

学資保険に限らず、貯蓄型保険の利回りは返戻率(返還率、払戻率)で表されます。

返戻率の計算方法は難しくありません。払い込む保険料と受け取る学資金をそれぞれ合計して、保険料総額を100%として、学資金総額を%で表します。

計算方法は単純でも、やっかいなことに、単一の商品でも、見積もり条件が変わると、返戻率も変化します。

そして、通常は、加入している年数が長いほど返戻率は高くなります。逆に、短くなるほど、低くなります。学資保険でも、加入するタイミングが遅くなると、利回りは悪くなります。

日本生命『ニッセイ学資保険』で、0歳加入と6歳加入での返戻率を比較しました。どちらも、総額で300万円を受け取るプランです。

保険料総額 学資金総額 返戻率
0歳加入 288.36万円 300万円 104.0%
6歳加入 295.92万円 300万円 101.3%

ご覧のように、加入年齢が高くなると、保険料総額が多くなります。しかし、受け取る金額はどちらも同じです。つまり、遅く加入するほど、それだけ損になります。

6歳加入時の返戻率を、銀行などの年利に置き換えると、年利0.0022%と低水準です。

これなら、学資保険より、積立定期預金などの方が、まだ有望です。

親の年齢が上がっても、不利になる

契約者になる親の年齢も、保険料や返戻率に影響します。

上と同じく、日本生命『ニッセイ学資保険』で、子どもは0歳、親(=契約者)が29歳と30歳のときで、保険料総額と返戻率を比較しました。どちらも、総額で300万円を受け取るプランです。

親の年齢 保険料総額 返戻率
29歳 2,881,440円 104.1%
30歳 2,883,600円 104.0%

学資保険は、契約者=保険料を払う人が亡くなると、保険契約はそのままで、以後の保険料払い込みが免除になります。

そのため、契約者の死亡率も保険料に影響します。年齢が上がると、死亡率も上昇します。

29歳と30歳で、保険料の上がり幅はわずかです。返戻率の差も0.1%に過ぎません。それでも、検討に着手していて、うっかり親の年齢が上がるのは、悔しいです。

祖父母が契約者になるときは、子どもの加入年齢が明暗を分ける

祖父母が契約者(=保険料を払う人)になって、孫のために加入できる学資保険は、けっこうあります。

ただし、どの学資保険も、子どもの年齢や保険期間によって、契約者の年齢が制限されています。

よほどの晩婚でない限り、親が年齢制限にひっかかり恐れはありませんが、祖父母だとギリギリです。

たとえば、0歳の孫のために、ともに60歳の祖父母がソニー生命『学資保険』に契約するとします。

孫が18歳のときに1回だけ学資金が出る「18歳満期II型」を選び、孫が10歳になるまでに保険料払込を終えるプランの場合、契約者の上限年齢は表のようになります。

孫の年齢 男性の上限 女性の上限
0歳 59歳 68歳
1歳 56歳 65歳
2歳 48歳 58歳

このプランでは、子どもが何歳だろうと、60歳の男性は対象外です。よって、祖父は契約者になれません。

祖母が契約者になれば加入できますが、それも、子どもが2歳になるとアウトです。

というように、

孫への学資保険のプレゼントは、いつでもできるわけではありません。

学資保険を検討するなら、時間を取りやすい出産前がお勧めです。

ほとんどの生命保険は、早く加入する方が、スムーズに加入できて、保険料の面でもオトクです。

上で説明したように、学資保険も例外ではありません。

特に学資保険については、出産前に検討することをお勧めします。

出産後は何かと忙しくなります。

時間的にも精神的にも、じっくり検討する余裕を持てないかもしれません。

ほとんどの学資保険では、出産予定日の140日前から加入できます。早めに検討に着手しましょう。

加入申込みは出産後にする場合でも、加入する商品や保障内容は、先に決めておきたいです。

学資保険のような貯蓄型の保険の比較検討では、保険の専門家を上手に活用しましょう。

上で説明したように、学資保険など貯蓄型では、利回りを返戻率(払戻率、返還率)で表します。

保険特有の表し方です。

返戻率そのものは、難しい考え方ではありません。ただし、単一商品でも、見積もり条件が変わると、返戻率は変動します。

そのため、保障プラン(学資金を受け取る時期とか金額とか)を検討しながら、各社の学資保険を比べていると、混乱することが多いです。

また、学資保険の利回りを、保険以外の貯蓄性の金融商品と比べることが、あるかもしれません。

そのときは、保険の返戻率を、銀行などで使われる金利に変換しなければなりません。これは少しややこしいです。

というように、

保険の返戻率は、取り扱いに注意が必要です。

間違いのない選択をするには、保険の専門家の活用が必須です。

では、どうすれば、そういう保険の専門家に相談できるのでしょうか?

意外と簡単に、しかも無料でできてしまいます。詳しいことは

を、ご覧ください。

 記事の一覧


 ホーム

あなたに必要な保障

生命保険の入り方

終身保険の選び方
収入保障保険の選び方
定期保険の選び方
医療保険の選び方
がん保険の選び方
学資保険の選び方
就業不能保険の選び方

生命保険の見直し方

その他

Twitter

 ご注意

統計データや保険の商品内容については、慎重に扱っていますが、古くなっていたり、誤りがあるかもしれません。保険の専門家に相談した上で、最終的に判断を下してください。