同じような中身でも、保険料の差は意外と大きいです。思い込みで選ばないで、見積もりを比較して選びたいです。

同じような性能・品質の商品でも、メーカーや店によって価格が違うというのは、よくあります。

医療保険にも、そういうことは、あてはまります。以下で、具体例を見ていただきます。

同じような保障内容でも、保険料の金額には、大きな差がある

入院給付金1日10,000円、保険料終身払込の条件で、3つの医療保険に加入するときの、1ヵ月あたりの女性の保険料です。

30歳 40歳
ちゃんと応える医療保険EVER
(アフラック)
2,939円 3,489円
&LIFE 新医療保険Aプラス
(三井住友海上あいおい生命)
4,268円 4,858円
ドクターGO終身タイプ
(住友生命)
8,265円 10,165円

できるだけ保障内容を近づけましたが、それぞれ異なる商品なので、完全には一致していません。
とは言え、3商品とも、入院給付金を主契約としているので、大筋では同じような保障内容です。

それにしても、保険料の差は大きいです。特に、住友生命は、アフラックの3倍前後になっています。

医療保険は、念のため、見積もりを比較して選ぶ

1日あたり10,000円の入院給付金(入院日数分、お金が出る)を確保するにしても、どの保険会社を選ぶかで、保険料が大きく異なります。

知識がある人や信頼できそうな人から勧められても、それをうのみにしないで、どれに加入するのか、納得して選びましょう。

ただし、保険料が高くなることは分かり切っていて、わざわざ見積もりをするまでもない商品は、いくつかあります。

大手生保の医療保険は、見積もりをするまでもなく割高です。見積もり前の時点で、候補から除外できます。

生命保険会社は、長らく日本の保険業界をけん引してきた大手生保と、ここ数十年の間に設立されたカタカナ生保・損保系生保に分かれます。

大手生保の医療保険は割高

大手生保には、日本生命、第一生命、明治安田生命、住友生命、朝日生命、三井生命などがあります。

上の保険料比較で、住友生命『ドクターGO終身タイプ』の例をご覧いただきましたが、飛び抜けて高額でした。

たまたま高額な商品を例示したわけではありません。他の大手生保も似たような状況です。
よって、これらの保険会社の医療保険は、あらかじめ候補から外しましょう。

死亡保険などの医療特約でも同じです。
というか、医療特約に限らず、全体的に割高なので、できれば保険の見直しをお勧めします。

保険料が高いことには、理由がある

大手生保の保険料が高いことには理由があります。

わたしたちが払い込む保険料は、2つの部分に分けられます。 純保険料付加保険料です。
それぞれの意味を簡単に説明すると、下のようになります。

  • 純保険料 ・・・ 保障というサービスを受けるために必要な実費。
  • 付加保険料 ・・・ 保険会社の経営にかかる費用。

上の2つの保険料のうち、保険会社間で差が出やすいのが、付加保険料です。

付加保険料のもとになる、保険会社の経営にかかる費用には、従業員の報酬、保険会社のオフィスや窓口の維持費、広告宣伝費、代理店への販売手数料などがあります。
会社によって、これらの費用に大きな差があります。

保険料の内訳

結論から言うと、大手生保は、経営にかかる費用が大きくなります。
と言っても、経営にムダが多いということではありません。

費用が大きくなるのは、保険の販売方法のせいです。セールスレディなどの従業員が販売するために、人件費とか、営業拠点とかの費用がかかってしまいます。

大手生保の信頼性を重視するなら、系列のカタカナ生保・損保系生保を、候補に加えましょう。

大手生保の魅力は、金融機関としての規模の大きさと、長年にわたる実績です。
しかし、会社の規模や実績だけで選ぶには、保険料が高すぎます。

大手の安心感と、割安な保険料は並び立たないのか・・・と思ってしまいそうですが、まとめて解決する方法があります。

大手生保系列の、カタカナ生保・損保系生保

伝統ある大手生保と、カタカナ生保・損保系生保は、ライバル関係です。しかし、それだけの関係ではありません。

大手生保は、世の中の変化に合わせて、ちゃんと手を打っています。
いくつかの大手生保は、系列にカタカナ生保・損保系生保を設立しています。

  • ネオファースト生命 ・・・ 第一生命の系列
  • メディケア生命 ・・・ 住友生命の系列

この2社は、100%出資の系列会社です。経営陣のほとんどは、親会社の出身者で占められています。

保険料の水準や販売方法などは、アフラックやソニー生命などのカタカナ生保・損保系生保と同じです。
逆に、第一生命のセールスレディを通して、ネオファースト生命の保険に入ることはできません。

強固な経営基盤を持つカタカナ生保・損保系生保

上の保険会社以外にも、強固な経営基盤を持つカタカナ生保・損保系生保はあります。

分かりやすいのは、大手損保系列の生命保険会社です。日本を代表する大手損保は、系列の生命保険会社を設立しています。

  • 損保ジャパン日本興亜ひまわり生命
  • 東京海上日動あんしん生命
  • 三井住友海上あいおい生命

どの大手損保の系列かは、会社名でわかると思います。

親会社が、保険会社ではないけれど有名企業である、というカタカナ生保もあります。

  • オリックス生命
  • ソニー生命

上で7社の名前をあげました。
国内の大手企業系列のカタカナ生保・損保系生保だけで、これだけの選択肢があります。

どれも、生保業界以外からの参入ですが、最も歴史が浅い会社でも、開業から20年以上経過しており、品質面でも安心できるレベルになっています。

高い保険料を払って、大手生保に加入する必要は、無さそうですね。

保険料の金額そのものを低くするのか、保障内容のわりに安い商品を望むかで、目のつけ所が異なります。

医療保険は、生涯続ける可能性が高いです。よって、保険料は少しでも安くしたいです。月々の差はわずかでも、積もり積もって大きくなります。

しかし、保険料を節約するにしても、何を重視するかによって、選び方が異なります。

金額を低く抑えるなら、シンプルな商品

保険料の金額そのものを、できるだけ低く抑えるなら、シンプルな保障プランが可能な商品を、探しましょう。

ところで、保険は、主契約特約に分けられます。

主契約は、保険商品の中心部分で、そこに組み込まれている保障は、原則として必須です。外せません。
主契約の機能が多いほど、最低限の保険料は高くなります。

たとえば、オリックス生命『新CURE(キュア)』とメットライフ生命『フレキシィS』の主契約を比べると(30歳女性の月払い保険料)・・・

  • 入院給付金(七大生活習慣病で、保障日数を延長)
  • 手術給付金(入院中10万円)
  • 先進医療特約(特約だけど必須)
月払保険料 1,707円
  • 入院給付金
  • 手術給付金(入院中10万円)
月払保険料 1,525円

オリックス生命『新CURE(キュア)』は、メットライフ生命『フレキシィS』と比べると、入院給付金が手厚くなっており、おまけに、先進医療特約が自動的に組み込まれています。
その分、少額ながら、オリックス生命の方が高くなっています。

保障内容重視にして、あらためて保険料を比べると・・・

次に、上のメットライフ生命『フレキシィS』に、七疾病入院延長給付特約と先進医療給付特約を付加して、両方の保障内容を近づけました。

  • 入院給付金(七大生活習慣病で、保障日数を延長)
  • 手術給付金(入院中10万円)
  • 先進医療特約(特約だけど必須)
月払保険料 1,707円
  • 入院給付金
  • 手術給付金(入院中10万円)
  • 七疾病入院延長給付特約
  • 先進医療給付特約
月払保険料 1,872円

保障内容を近くすると、メットライフ生命『フレキシィS』の方が、保険料が高くなりました。

もっとも、メットライフ生命の七疾病入院延長給付特約は、オリックス生命の入院延長より強力です。よって、『フレキシィS』の方が、少し高くなるのには、いちおう理由があります。

保障内容によって、安い商品は、違ってくるのですね・・・

主契約がシンプルで、保険料の金額自体を下げやすい医療保険は、こちらです。お好みで特約を付加して、自分に合った保障にしましょう。

医療保険で準備するのは、入院したときの費用だけで十分ということなら、医療保険の主契約だけで問題なく対応できます。

あれこれと特約を付けなくても、主契約のままで保障を手厚くすれば、たいていの事態に対処できます。

主契約が入院給付金だけの、超シンプルな医療保険

現在販売されている医療保険の中で、主契約がもっとも新ブルなのは、以下の医療保険です。

『ネオdeいりょう』

この医療保険の主契約は、入院給付金(入院日数に応じて、)のみです。

この商品には、珍しい特徴として、非喫煙者への保険料割引があります。
保障を主契約だけにして、非喫煙の割引があったら、業界最安値を期待できます。

主契約が"入院給付金+手術給付金"の医療保険

さすがに、入院給付金だけというのは、シンプルすぎるかもしれません。予算が許すなら、手術給付金くらいは付けたいです。

そこで、主契約が入院給付金+手術給付金の医療保険も、ここでご案内します。選択肢はグッと増えます。

『終身医療保険プレミアム』
『新・健康のお守り』
『メディカルKit NEO』
『メディフィットA』
『新じぶんへの保険』

特約を組み合わせて、自分に合った保障に

上で名前を出した医療保険は、それぞれ複数の特約が用意されています。

それらを組み合わせることで、充実保障に仕立て上げることも可能です。

特に、『新・健康のお守り』『メディカルKit NEO』あたりは、シンプルさより、豊富な特約を組み合わせることによる、保障の手厚さが"売り"です。

保険のプロに相談しながら、ニーズにピッタリの保障を設計しやすい商品です。

特約を付加するより、主契約を厚くする方が、役に立つことも

ただし、特約は、それぞれ使える条件が細かく指定されています。

たとえば、通院特約(通院給付特約)のほとんどは、入院前後の数ヵ月間の通院しか保障しません。
退院後に、月に1回ずつ検査通院するくらいだと、もらえる給付金の額は知れています。

だったら、主契約である入院給付金の日額を多くして(日額5,000円を6,000円に増やすなど)、余ったお金を通院の費用に回しても、同じことです。

このように、特約を付けなくても、入院給付金を厚くすることで、解決できることは少なくありません。

主契約が多機能で、保険料は一見高そうだけど、その中身に比して、保険料が割安な医療保険もあります。

主契約に機能を多く盛り込んでいる医療保険は、一見して、保険料が高く見えます。

しかし、他社で同じだけの機能を盛り込むと、もっと高額になってしまう、という商品もあります。
保障内容が、こちらのニーズに合っているなら、お勧めです。

ちゃんと応える医療保険EVER(アフラック)

近年、入院期間の短縮化が進んでいます。しかし、入院費用は安くなっていません。
短期入院のときに、保険から出る入院給付金では足りなくなる危険が・・・

そこで、アフラック『ちゃんと応える医療保険EVER』では、5日未満の入院でも、5日分の入院給付金が出る仕組みを、主契約に組み込んでいます。

この仕組み自体は、珍しいものではありません。しかし、主契約に組み込んでいる商品となると、限られます。

そして、保障内容のわりに、保険料は安く設定されています。

たとえば、メットライフ生命『フレキシィS』と、入院給付金日額5,000円での保険料を比べると・・・

  • 入院給付金(5日未満でも5日分)
  • 手術給付金
月払保険料 1,420円
  • 入院給付金
  • 手術給付金
月払保険料 1,525円

アフラック『ちゃんと応える医療保険EVER』の方が、短期入院に手厚いにもかかわらず、保険料は安くなりました。
おトク感があります。

新CURE(オリックス生命)

ほとんどの医療保険では、入院1回あたりの保障日数に上限が設けられています。60日までというのが一般的です。

そして、特約を付加すると、三大疾病や七大生活習慣病での入院のときに、この日数を延長できます。

『新CURE』には、三大疾病や七大生活習慣病での日数延長の機能が、主契約に組み込まれています。そして、その割には安価な保険料を実現しています。

上での、メットライフ生命『フレキシィS』との保険料比較からわかるように、他社の保障を『新CURE』に合わせると、『新CURE』より高くなる例が、少なからずあります。

生命保険のことは、保険のプロに相談しましょう。

片っ端から見積もりを集めて比較すれば、一番おトクな商品は見つかるはずです。

しかし、販売されている医療保険の数は、けっこう多いです。しかも、何を重視するかによって、おトクな商品は入れかわります。

商品知識を持たない一般消費者が、数ある医療保険の中から、最善のものを見つけるのは、予想以上に大変です。
そこで、保険のプロの活用をオススメします。

どうせなら、
上に名前をあげた保険商品のすべてについて、見積もり作成できる保険のプロ
を活用したいです。
見積もりを一気に集めて、プロに相談しながら検討を進れば、効率的かつスムーズにできそうです。

では、どうすれば、そういう保険のプロに相談できるのでしょうか?
意外と簡単に、しかも無料でできてしまいます。詳しいことは

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 ご注意

統計データや保険の商品内容については、慎重に扱っていますが、古くなっていたり、誤りがあるかもしれません。保険の専門家に相談した上で、最終的に判断を下してください。

  • FP(ファイナンシャル・プランナー)は、保険を含む、資産・家計・税務知識の公的資格保有者。
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