医療保険の60日または120日までの保障で、90%以上の入院に対応できます。保険料の費用対効果を考えると、標準的な保障が無難です。

ほとんどの医療保険には、入院1回あたりに保障日数に上限が設けられています。60日までか120日まで、というのが多数派です。

図は、『患者調査』(平成26年)をもとに、入院期間別の患者数の割合を、円グラフにしたものです。

入院期間別の患者数の割合のグラフ

全体の92.3%が60日以内、そして97.9%が120日以内に収まっています。
これを見る限り、医療保険の標準の指定(60日または120日)で、かなり安心できそうです。

そして、120日より長い日数にしても、カバーできるパーセンテージはあまり伸びません。保障日数を延ばせば、保険料もアップします。保険料を余分に負担する価値があるかは、微妙です。

医療保険の費用対効果だけを考えると、60日または120日までの保障が、バランスよく思われます。

とは言いながら、超長期入院が心配になる病気はいくつかあります。万が一、そうした病気にかかってしまったら、ばく大な出費になってしまいます。

一般的な医療保険では対策できないような、超長期の入院になりやすい病気があります。

ここでは、めったにお目にかかれないような病気・症状ではなく、患者数がわりと多い病気に絞って、ご説明します。

入院患者数が多くて、超長期化しやすい病気

厚生労働省『患者調査』(平成26年)によると、平均入院日数が60日を超えて、かつ全国の入院患者数が1,000人を超える病気は、以下の通りです。

病名 入院患者数 入院日数
統合失調症等 165,800人 546.1日
アルツハイマー病 47,000人 266.3日
うつ病等(気分障害) 28,800人 113.4日
脳血管疾患 159,400人 89.5日
慢性腎不全 24,100人 62.9日
高血圧性疾患 6,400人 60.5日
《参考》がん 129,400人 19.9日

入院患者数の多い少ないを判断する基準として、がんの数値も載せました。

がんと見比べたとき、入院患者数の多さで目を引くのが、統合失調症等と脳血管疾患です。

このうち、脳血管疾患は、保障される入院日数を120日までに延長すれば、カバーできそうです。そういう意味で、医療保険で対策できます。

問題は、統合失調症等の精神・行動の障害です。

統合失調症等の入院の74%は120日以内

まず、統合失調症等による入院期間の、詳しい内訳をご覧いただきます。

統合失調症の入院期間のグラフ

平均入院日数は546.1日ですが、全体の74%は120日以内に収まっています。これは心強いです。

とは言え、14%が1年以上入院しています。恐ろしい病気であることに、違いはありません。

市販されている医療保険で対策できる入院期間は、特定の病気を除くと、概ね1年間。

保険料が割安なカタカナ系・損保系生保の中で、超長期の入院に対応できる医療保険をご案内します。

ただし、アルツハイマー病の266.3日ならまだしも、統合失調症等の546.1日に、余裕をもって対応できる医療保険は、ありません。

三大疾病や七大生活習慣病の日数延長では不十分

もっともよく見かけるのは、三大疾病や七大生活習慣病による入院のときに、保障日数を日数無制限に延長する特約です。

上の表の超長期化しやすい病気の中に、三大疾病や七大生活習慣病に該当するのは3つあります。脳血管疾患(89.5日)、慢性腎不全(62.9日)、高血圧性疾患(60.5日)の3つです。

それぞれの病気の入院日数を見ればわかるように、どれも120日以内に収まっています。そして、表の中では、入院日数が短い方の病気です。

三大疾病や七大生活習慣病のときに、保障日数を延長する特約は、長期入院への解決策にはなりません。

入院給付金の保障日数を1年にできる医療保険

以下の商品は、入院1回あたりの保障日数を、最大で360日までと指定できます。

『メディカルKit NEO』

もちろん、病名や医療方法などに関係なく、360日までの入院保障を受けることができます。

他にも、120日より長くできる商品はいくつかあります。それでも、180日までというのがほとんどです。

長期入院を幅広く保障する特約

以下の商品には、三大疾病無制限型長期入院特約があります。この特約を付けると、通常の入院では最長365日までの入院保障になります。

特約の名前からわかるように、三大疾病による入院のときは、日数無制限の保障になります。

『ちゃんと応える医療保険EVER』

また、以下の商品は、ストレス性疾病延長入院特約を付けると、統合失調症、気分障害(うつ病等)などのストレス性疾病による入院で、1入院あたり365日までの保障を受けることができます。

『終身医療保険プレミアムDX』

アルツハイマー病や認知症など、ストレス性疾病に含まれない病気のときは、365日まで保障を受けることができません。アフラックより保障範囲は狭くなります。

自助努力だけでなく、社会福祉制度を活用

入院が1年を超えるような症状であれば、障害者手帳の交付を受けたり、傷病手当金や障害年金の支給を受けるなど、さまざまな社会福祉制度を利用できます。

医療保険など、自助努力だけで対策できないときは、こうした制度を有効活用することになります。

生命保険のことは、保険のプロに相談しましょう。

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