子どものいる世帯の遺族保障として、収入保障保険はもっとも合理的な保険です。

子どものいる世帯の、遺族のための保障として、収入保障保険が合理的である理由は、以下の通りです。

  • 子どもが成長するにつれ、必要保障額は年々減少します。収入保障保険では、死亡保険金額が自動的に年々減少します。
  • 死亡保険金の受け取り方を、年金形式にするか、一時金にするか、選ぶことができます。
  • 喫煙の有無や健康状態によって、保険料の割引があります(保険会社によって、取り扱いは異なります)。
  • 上の3点により、他の種類の保険より、割安な保険料になります。

子どもが成長するにつれ、必要保障額は年々減少する

標準的には、必要保障額(葬式代や死後の整理資金+遺族の生活費)は下の図のように推移します。

必要保障額の推移

つまり、末の子どもが生まれてからは、必要保障額はだんだん減っていきます。

収入保障保険も、保障額が年々減少する仕組みになっています。もちろん、減っていく分、保険料は安くなりますから、保険料を節約することができます。

もしかしたら、収入保障保険をご存じないかも・・・

収入保障保険は、家計の専門家から高い評価を得ています。
マネー誌や情報誌などで保険の特集が組まれるとき、定期付終身保険やアカウント型保険が取り上げられることはありませんが、収入保障保険は、必ず取り上げられます。

収入保障保険の知名度が低いとしたら、その理由は、商品としての歴史が浅いことと、取り扱っているのがカタカナ系生保会社や損保系生保会社に限られていることです。国内の伝統的な大手生保は、取り扱っていません。

良い保険なのに、国内の伝統的な大手生保が取り扱わない理由は何でしょうか?

  • カタカナ系生保会社や損保系生保会社と同じ商品を扱うと、保険料の高さが目立ってしまうから。
  • 国内の伝統的な大手生保は、既存の契約を下取りして、新商品に切りかえさせる戦略をとっています。理由は省きますが、収入保障保険はその戦略に向いていません。

収入保障保険の仕組みと、加入する商品を選ぶときの注意点を、ご案内します。

収入保障保険は、掛け捨て保険です。保障される期間が決まっており、その期間を過ぎると、保障は消滅します。

保障される期間内に亡くなると、残りの期間中、遺族は年金を受け取ることができます。
年金額は、加入するときに決めます。

年金をもらえるのは、保障される期間中だけです。ということは、亡くなる時期が保障期間の終わりに近くなるほど、年金を受け取る回数(=受け取る金額の合計)は少なくなります。
こういう仕組みのおかげで、保険料が安くなっています。

確定保証期間は、あれば安心だけど、短めに

それでも、損をした気分になる人が多いのか(?)、ほとんどの収入保障保険には、確定保証期間が設けられています。

通常は、図の上側のように、亡くなってから、保障される期間が終わるまでの間、年金を受け取ることができます。
このルールに従うと、保障される期間が終わる1ヶ月前に亡くなったら、もらえる年金は1ヶ月分になります。

もしこのとき、収入保障保険に、2年間の確定保証期間が付いていたとします。
そうすると、保障の残り期間が1ヶ月であっても、2年間は年金を受け取ることができます。
下の図のように、保障される期間が終わっても、亡くなってから2年間は年金をもらうことができます。

いずれにしても、亡くなるのは、保障される期間中でなければいけません。

各社の収入保障保険を調べると、確定保証期間はだいたい 0~5年の範囲内です。長い方が安心ではありますが、確定保証期間を長くすると、保険料は高くなります。サービス期間というわけではありませんから。
やはり、確定保証期間は、予備くらいに考えて、保障される期間を慎重に決めましょう。

収入保障保険を選ぶときは、二段階選抜で

収入保障保険のジャンルの特徴は、非喫煙者や健康状態が優良な人に対して、保険料割引をおこなう保険会社が多数あることです。
当然、割引を受けた方が、保険料は割安になります。

健康状態の判定基準は、保険会社によって異なりますが、血圧やBMI値(身長と体重の関係)など、わりと一般的です。
非喫煙者や健康状態に自信のある人は、さしあたって、保険料割引制度のある保険会社を検討対象にしましょう。

残念ながら割引の適用を受けられなくても、そのまま割引の無い標準の保険料で契約しないように。
割引を受けないなら、割引制度を設けていない収入保障保険を含めて、あらためて比較検討してください。その理由は、下の試算をご覧になれば、お分かりいただけるでしょう。

非喫煙・健康体割引がある収入保障保険は、こちらです。保険料を比較しました。

タバコを吸わない健康体の人が、収入保障保険に加入するときの、保険料を試算して、保険料の安い順にランキングしてみました(2016年8月)。

順位は次の通りです。
なお、一番下のアクサダイレクト生命『カチッと収入保障2』は、割引制度がない収入保障保険の最安値です。比較のために表に加えています。

商品名 確定保
証期間
30歳男性 40歳男性
チューリッヒ生命
『収入保障保険プレミアム』
2年 3,315円 3,540円
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命
『家族のお守り』
2年 3,585円 3,960円
メディケア生命
『メディフィット収入保障』
2年 3,508円 3,970円
マニュライフ生命
『こだわり収入保障』
2年 3,500円 3,800円
アクサダイレクト生命
『カチッと収入保障2』
2年 3,582円 4,650円

割引の条件は、各社ごとに異なっています。

たとえば、一番上のチューリッヒ生命『収入保障保険プレミアム』は、保険料だけなら最も安いですが、割引の条件はもっとも厳しいです。
血圧の基準は、最高血圧120以下最低血圧80以下と、他社より厳しい数値になっています。おそらく、中年世代以上の過半数は、はじかれてしまうことでしょう。
おトクな収入保障保険と、素直には賞賛できかねます・・・

割引制度を設けていない収入保障保険の、保険料ランキングです。

同じ条件設定で、割引制度を設けていない収入保障保険の保険料を試算しました。
上の表に登場した収入保障保険の、標準の保険料(割引の無い保険料)も、いっしょに試算しました。

なお、割引がある収入保障保険は、( )に割引保険料を併記しています。

商品名 確定保
証期間
30歳男性 40歳男性
オリックス生命
『家族をささえる保険キープ』
1年 3,210円 4,680円
アクサダイレクト生命
『カチッと収入保障2』
2年 3,582円 4,650円
T&Dフィナンシャル生命
『家計にやさしい収入保障』
1年 4,710円 5,205円
三井住友海上あいおい生命
『&LIFE収入保障保険』
2年 4,860円 5,640円
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命
『家族のお守り』
2年 4,920円
(3,585円)
5,700円
(3,960円)
チューリッヒ生命
『収入保障保険プレミアム』
2年 5,160円
(3,315円)
5,730円
(3,540円)
メディケア生命
『メディフィット収入保障』
2年 5,085円
(3,508円)
5,862円
(3,970円)
マニュライフ生命
『こだわり収入保障』
2年 5,180円
(3,500円)
6,260円
(3,800円)

残念ながら割引を受けられなかったときは、割引制度を設けていない収入保障保険に目を移した方が良さそうです。

ご覧のように、保険料の差は小さいです。条件設定(性別、年齢、保障期間など)を変えて試算しなおすと、順位は入れ替わるかもしれません。
具体的に加入をご検討でしたら、ご自分の条件設定で見積もりをとって、比較検討してください。

生命保険のことは、保険のプロに相談しましょう。

このサイトでは、見積もり例や統計データなどを活用し、具体的にイメージしていただけるように努めています。それでも、どうしても一般論にとどまってしまいます。
ご自分の検討をされるときは、ご自身の立場や条件で、具体的な見通しを立ててください。

と言っても、保険の素人が、自分で調べながら、一つ一つ見積書・設計書を集めるのは大変です。また、うまく比較できないかもしれません。
保険のプロの活用をオススメします。

保険のプロにはいろいろありますが、
相談相手として選ぶべきは、上に名前をあげた保険商品を一通り取り扱っている保険のプロ
です。
そうでないと、ご自分の条件で、主要な保険商品を比較できなくなってしまいます。

では、どうすれば、そういう保険のプロに相談できるのでしょうか?
意外と簡単に、しかも無料でできてしまいます。詳しいことは

を、ご覧ください。

 ご注意

統計データや保険の商品内容については、慎重に扱っていますが、古くなっていたり、誤りがあるかもしれません。保険の専門家に相談した上で、最終的に判断を下してください。

  • FP(ファイナンシャル・プランナー)は、保険を含む、資産・家計・税務知識の公的資格保有者。
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