すべての人に検討してほしい生命保険(医療、死亡、老後の生活費等)について、整理しました。

生命保険(医療系の保険を含む)は、自分のための保険と家族のための保険に、大きく分けられます。

自分のための保険を検討するときに考えたいことは、世帯の構成などが異なっていても、大きくは違いません。

ここでは、そうした保険について、保障の要否や決め方などをご説明します。

いずれは医療保険がん保険に加入するつもりなら、早くした方がおトクです。

医療保険・がん保険などの医療系の保険は、世帯の構成に関係なく、必要性が高いです。

これから医療保険に加入するなら、がん保険は必須ではない

医療保険は入院保障がメインの保険です。商品によっては、通院保障もありますが、お金が出るのはごく一部の通院に限られます。

一方、がん保険は、名称の通り“がん”という病気に特化した保険です。
近年は、通院によるがん治療が増えています。がん保険は、そうした通院費用も、しっかり保障してくれます。よって、医療保険とがん保険の両方に加入する意味はあります。

とは言え、最近の医療保険は、がんまたは三大疾病(がん、急性心筋梗塞、脳卒中)の特約が充実しています。
医療保険の特約を組み合わせれば、がんへの対策は可能です

すでに医療保険に加入していて、新たにがんの保障を追加したい人や、がんの保障を特に手厚くしたい人には、がん保険の検討をお勧めします。

いずれは医療保険に加入するつもりなら、早くした方がおトクで確実

上のとおり、医療保険は入院保障メインの保険です。
そして、40代くらいまでは、入院するリスクは、そんなに高くありません。

以下のグラフは、年代別の入院患者数の占率を表しています。厚生労働省『患者調査』(平成26年)から作成しました。

年代別の入院患者数の占率のグラフ

このグラフを見る限り、医療保険に加入するのは、40代か、場合によっては50代になってからでも間に合いそうです。

しかし、いずれは医療保険に加入するつもりなら、早く加入した方がおトクです。その理由は、以下の4つです。

  • 早く入るほど、月々の保険料が安くなる。
  • 早く入るほど、生涯に払い込む保険料の合計も安くなる。
  • 健康状態が悪化したら、医療保険に加入できないか、加入できても保険料が割り増しになる。
  • 早く入るほど、医療保障を長い期間受けることができる。
現在年齢のリスクだけで判断すると、長い目で見で損をするかもですね・・・

より詳しい説明は、医療保険は、何歳で加入するのがおトク?にあります。


 関連するページ

遺族に残す資金のうち、死後の整理資金は、年齢・家族構成に関わりなく準備したいです。

遺族に残すお金には、遺族の生活資金死後の整理資金とがあります。

遺族の生活資金は、世帯の構成によって要否が異なります。また、遺す金額にも開きが出ます。
それに対して、死後の整理資金は、年齢・家族構成に関わりなく準備したいお金です。

死後の整理資金とは、以下のような費用です。

  • 葬式代
  • 埋葬費用
  • 遺品整理費用
  • 相続税対策

相続税は人によりますが、その他の費用は、年齢や世帯の状況にかかわらず、大なり小なり発生します。

死後の整理資金の金額の目安を死んだときに必要になる金額にまとめています。
考え方次第で、費用を大きく節約できます。預貯金に余裕があれば、それでまかなえるかもしれません。

保険で準備するとしたら、一生涯保証してくれる終身保険が適しています。


 関連するページ

将来の生活資金の準備は、早く始めることが大事。生命保険による資産運用の長所・短所を踏まえて、バランス良く。

日本の公的年金(老齢年金)は、現役世代から集めた掛金を、年金世代に渡すしくみになっています。現役世代が年金世代を支える仕組みです。

ところが、日本では少子高齢化が急速に進んでいます。現役世代が減り、年金世代を支えることが、難しくなっています。

そうした現状に対して、定年退職の時期を遅くする、年金開始時期を遅らせるなど、様々な対策が実施・検討されています。
とは言え、老後の生活費を年金だけに頼るのは、危なっかしい時代になりつつあります。

さまざまな貯蓄・投資手段を組み合わせる時代

ところが、1990年代後半あたりから、国内経済は低金利時代に入り、現在も継続しています。銀行の定期預金のような、安全性重視の貯蓄手段では、お金を殖やしにくくなっています。

個人年金保険、養老保険のような貯蓄性の保険商品は、安全性重視の貯蓄手段の一つです。
これらは、銀行の定期預金あたりに比べると、利回りに優れています。とは言え、年利回りに換算すると1%以下なので、老後の生活資金を託すには低水準です。

こんな時代に資金を殖やしていくなら、ある程度のリスクを負って投資に乗り出すことも必要になります。

ただし、今後の生活に関わるお金の運用なので、大失敗はできません。
そこで・・・

  • すぐに使うお金は、安全確実で、すぐに現金にできる手段を使う。
  • 結婚資金・住宅資金・進学の学費など近い将来使うお金は、年単位で投資する比較的安全な手段を使う。
  • 老後資金など遠い将来使うお金は、高い収益を期待できる方法を交える。

のように、さまざまな貯蓄・投資手段を組み合わせて、リスクを分散しながら、資金を殖やしたいです。

貯蓄型の生命保険をそれらの中に組み込むかは、その強み・弱みを踏まえて判断したいです。

貯蓄型の生命保険は、安全な貯蓄方法としては優秀

たとえば、住友生命の個人年金保険『たのしみワンダフル』に、30歳の男性が加入し、60歳まで毎月15,000円の保険料を払い込むとします。

このプランでは、年金の受取開始は65歳からです。
仮に、65歳の時点で、年金を受け取らないで解約したら、563万円がもどります。

このときの利回りを、銀行などで使われる年利(複利)で表すと約0.21%になります。
三菱UFJ銀行の定期預金金利が0.01%なので(2018年8月現在)、住友生命『たのしみワンダフル』の方が、ずっと優秀です。

このように、貯蓄型の保険商品の利回りは、他の金融機関の安全性の高い貯蓄商品よりは、優秀です

生命保険には、税金面での優遇がある

生命保険による資産運用のメリットは、所得税等で優遇があることです。

預貯金や投資信託などの金融商品は

増えた金額(利子とか配当金)に課税されます。所得税がかかります。
つまり、実質的な利回りは、公表されている利回りよりさらに低くなります。

生命保険では

保険料の一部が課税控除されます(生命保険料控除)。そのおかげで、保険料の金額に応じて、税金が少し安くなります。

安くなった税金の分保険料が安くなったと見なしたら、実質的な利回りは、公表されている利回りよりさらに高くなります。

生命保険のデメリットは、途中で解約すると損になりやすいこと

生命保険のお金の殖え方には特徴があります。図の赤線のようなイメージで増えていきます。

生命保険の貯蓄の増え方の模式図

図の、青い矢印が、赤い矢印より上にある期間に解約すると、損になってしまいます。
損になる期間の長さは、保険商品や、契約内容によって異なります。低解約返戻金型終身保険なら、保険料払込期間中に解約すると、いつでも損になります。

つまり、加入した後で、もっと有利な金融商品が登場しても、それへの乗り換えをやりにくい、ということになります。

おまけに、生命保険は原則として固定金利で運用されます(商品名に"変額"が付いているものは例外)。
加入した後に、世の中の金利が上向いたとしても、現在の低い金利のまま保険を続けなければならない、という危険性があります。

金利の動向を見ながら、そのときどきの有利な貯蓄方法を選ぶ、という使い方には向きません。


 関連するページ

生命保険を検討するにあたっては、保険の専門家に相談しましょう。

生命保険(医療系の保険を含む)は、金融商品として、複雑な仕組みを持っています。

さらに、その要否や保障プランを決めるに際して、社会保障制度や、生活にかかる費用の世間相場や、競合する保険以外の金融商品など、幅広い知識が必要になります。

しかも、死亡保険にしろ、医療保険にしろ、老後の生活費の保険にしろ、いったん始めたら数十年続ける可能性があります。
開始時点で選択を間違えると、ダメージは大きくなります。

検討にあたっては、保険の専門家の活用をお勧めします。

それでは、どうすれば保険の専門家に相談できるのでしようか!?
意外と簡単に、しかも無料で、保険のプロに相談する方法があります。
詳しいことは

を、ご覧ください。

 ご注意

統計データや保険の商品内容については、慎重に扱っていますが、古くなっていたり、誤りがあるかもしれません。保険の専門家に相談した上で、最終的に判断を下してください。

  • FP(ファイナンシャル・プランナー)は、保険を含む、資産・家計・税務知識の公的資格保有者。
  • 保険商品知識中心の保険外交員、保険ショップ店員とは一味違います。
  • そんなFPが、相談だけなら無料で、コンサルティング(保険に加入する義務なし)。
  • 自宅など、指定の場所に駆けつけてくれます。