単身の世帯で、ご検討いただきたい生命保険と、その重要度は以下のとおりです。

検討していただきたい項目を、一通りまとめました。
の数が多いほど、重要度は高くなります。4つが満点です。結婚前の方、パートナーに先立たれた方など、年齢や立場はさまざまと思います。参考程度にご覧ください。

準備したいこと 準備するための
保険
要検討度 コメント
医療費 医療保険
がん保険
    ~
   
いずれ医療保険に加入するつもりなら、早く始める方がおトク。
治療中の収入保障 所得補償保険
就業不能保険
    ~
   
勤め人か自営業者か、勤め先の福利厚生制度等によって、大きく変わります。
遺族に残す資金 収入保障保険
終身保険
定期保険
    遺族の生活資金は不要かもしれませんが、死後の整理資金は準備したいです。
将来の生活資金 終身保険
個人年金
学資保険
    ~
   
将来の生活資金に不安があれば、すでに準備を始めたいです。生命保険を含めて、いろんな方法があります。

上の表について、順を追って説明していきます。生命保険に限らず、幅広く対策をご案内します。

いずれは医療保険に加入するつもりなら、早くした方がおトクです。

医療費の準備には、2つの目的があります。

  • 現在の、急な入院に対する準備。
  • 老後の医療費負担に備える。

トラブルによる急な出費は、日常生活に付き物です。そのために、自由に使えるお金をある程度か確保しておきたいものです。
そして、病気・ケガによる入院は、そうしたトラブルの一つです。

手元資金に余裕がないならば、それを補う方法として、医療保険、がん保険は有用です。

急な入院に際して、40~50万円くらいの費用をすぐに用意できるかが目安

60歳未満であれば、入院する危険性はそれほど高くありません。とは言え、厚生労働省『患者調査』(平成26年)によると、同世代の中で、1年のうちで入院することになる確率は0.5~1%くらいあります(60歳未満)。100~200人に1人くらいの割合と考えると、無視できるほど小さくはありません。

入院費用は、病気、治療法、病院等によって異なりますが、急な入院に際して40~50万円くらいの費用をすぐに用意できないとしたら、ちょっと心配です。不安があるようでしたら、医療保険をご検討ください。

ちなみに、40~50万円あれば、多くの病気・ケガの入院をカバーできますが、すっかり安心できるわけではありません。
詳しくは『 病気・ケガのときに必要となるお金』をご覧ください。

いずれは医療保険に加入するつもりなら、早くした方がおトクで確実

いずれは医療保険に加入するつもりでしたら、早く加入した方がおトクで確実です。というのも・・・

  • 月々の保険料が安くなる。
  • 生涯に払い込む保険料の合計も安くなる。
  • 健康状態が悪化したら、医療保険に加入できないか、加入できても保険料が割り増しになる。
  • 長い期間、医療保障を受けることができる。

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治療中の生活費に関して、会社員には手厚い社会保障があります。自営業者は、社会保障が薄いので、何らかの備えが必要です。

単身者の場合、入院になったら、生活費のある程度は入院費用に含まれます。とは言え、留守宅を維持する費用(家賃、共益費、光熱費など)は必要です。
退院後、自宅で療養することになった場合、自宅を引き払って、身内宅に引っ越したり、施設に入ることも考えられます。
まずは、治療中の、治療費用とは別にかかる生活費の要否や必要額をご検討ください。

会社員の場合、社会保障制度による手厚い支援を受けることができます。また、会社によっては、傷病見舞金などを設けています。
社会保障(労災保険、傷病手当金、障害年金等)を確認した上で、それでも不十分なときに、生命保険などの活用を検討しましょう。

他方、 自営業者に対する社会保障制度の支援は、手薄です。不十分なときに、生命保険などの活用を検討しましょう。
また、業種や地域の共済や組合を通じて、社会保障に準ずる保障を用意できる可能性があります。

詳しくは『仕事を休んでいる間の生活費』をご覧ください。


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遺族の生活資金は不要かもしれません。必要最小限として、死後の整理資金のために終身保険をオススメします。

扶養している家族がいなければ、一般的な意味での遺族の生活費を心配する必要は無さそうです。
気持ちとして、別居している身内など、お金を残したい人がいたら、個別にご検討ください。

葬式代などの死後の整理資金は、残された人たちに迷惑をかけないように、残しておきたい資金です。
いつかは誰にでも死が訪れます。それがいつ訪れようと、自分の後始末は、自分でつけたいです。

預貯金などで準備できるとしても、終身保険を利用した方がおトクです。

死後の整理資金の金額の目安を『 死んだときに必要になる金額』にまとめています。ご覧ください。


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将来の生活資金の準備は、早く始めることが大事。生命保険による資産運用の長所・短所を踏まえて、バランス良く。

低金利時代が長く続いており、安全で堅実な方法を使う限り、大きな運用成果が実感するのは難しくなっています。個人年金保険、終身保険あたりは、預貯金よりかなり高い利回りを実現していますが、それでも年利回りに換算すると1%以下です。

安全かつ堅実な方法を採る限り、短期間で一気にお金を殖やすことは無理です。年数をかけて、じっくり着実に殖やすことになります。
それゆえに、早く始めることが大事です。

生命保険のメリットは、税金面での優遇

生命保険による資産運用のメリットは、所得税等で優遇があることです。

預貯金投資信託などの金融集品は、増えた金額に課税されます。実質的な利回りは、公表されている利回りよりさらに低くなります。

生命保険では、保険料の一部が課税控除されます。保険料と同じ金額を財布に入れているより、保険料として払い込んだ方が、税金が少し安くなります。そのおかげで、実質的な利回りは、公表されている利回りよりさらに高くなります。

ただし、老後資金の準備に限ると、 国民年金基金個人型確定拠出年金は、生命保険よりももっと税金面での優遇があります。あわせてご検討ください。

生命保険のデメリットは、途中で解約すると損になりやすいこと

生命保険のお金の殖え方には特徴があります。図の赤線のような増え方をします。

生命保険の貯蓄の増え方の模式図

図の、青い矢印が、赤い矢印より上にある期間に解約すると、損になってしまいます。
損になる期間の長さは、保険商品や、契約内容によって異なります。低解約返戻金型終身保険なら、保険料払込期間中に解約すると、いつでも損になります。

つまり、加入した後で、もっと有利な金融商品に乗り換えることが、他の金融商品よりやりにくい、ということになります。

おまけに、生命保険は原則として固定金利で運用されます(商品名に"変額"が付いているものは例外)。今後、世の中の金利が上向いたとしても、他の金融商品に乗り換えられず、低金利時代の金利の保険を続けなければならない、という危険性があります。

生命保険の長所・短所を理解した上で、他の運用手段と使い分ける

上では、生命保険による利殖のメリット・デメリットをご案内しました。他の運用方法にもメリット・デメリットはあります。
それらを理解した上で、リスクをおさえるために、複数の運用方法に分散するのことが大切です。

生命保険は、「○○歳までに、確実に□□□□万円を確保したい。」という目的には、それなりに有力な運用手段です。


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 ご注意

統計データや保険の商品内容については、慎重に扱っていますが、古くなっていたり、誤りがあるかもしれません。保険の専門家に相談した上で、最終的に判断を下してください。

  • FP(ファイナンシャル・プランナー)は、保険を含む、資産・家計・税務知識の公的資格保有者。
  • 保険商品知識中心の保険外交員、保険ショップ店員とは一味違います。
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