オリックス生命の医療保険『新CURE Lady(キュア・レディ)』を、このサイトの視点で、徹底分析しました。

オリックス生命には、『新CURE(キュア)』という、医療保険の人気商品があります。生活情報誌、マネー雑誌などで保険特集が組まれると、ここ数年、医療保険のランキングでトップを独占しています。

そんなオリックス生命が、女性専用医療保険として売り出しているのが、『新CURE Lady(キュア・レディ)』です。

そんな『新CURE Lady(キュア・レディ)』を、このサイトの視点で分析しました。

オリックス生命の女性専用医療保険『新CURE Lady(キュア・レディ)』は、中身を知れば知るほど、お勧めしにくいです。

オリックス生命の、男女共通の医療保険『新CURE(キュア)』は、発売以来、保険のプロの間で高評価を獲得しています。

オリックス生命『新CURE(キュア)』は、保険のプロから高評価

生活情報誌、マネー雑誌などの保険特集の記事には、しばしば販売されている保険商品のランキングが掲載されています。

『最新保険ランキング』(マガジンハウス)、『週刊ダイヤモンド』(ダイヤモンド社)、『よい保険・悪い保険』(宝島社)などで、『新CURE(キュア)』は、ここ4年間1位を独占しています。

これらの雑誌では、ファイナンシャル・プランナー(FP)や、保険代理店の経営者・相談員などの投票をもとに、ランキングを決めています。
つまり、『新CURE(キュア)』は、保険販売のプロから高く評価されている、と言えます。

それだけに、女性専用医療保険『新CURE Lady(キュア・レディ)』にも、期待したくなります。

『新CURE Lady(キュア・レディ)』は、お勧めできない

ところが、『新CURE Lady(キュア・レディ)』は、中身を知れば知るほど、お勧めしにくい保険商品です。

特に気になるのが、以下の2つの点です。

  • 『新CURE(キュア)』と比べて、七大生活習慣病の保障が薄くなっている。
  • 保障が手厚くなる病気が限られていて、ありがたみが乏しい。

以下で、これらについて、詳しく説明します。

『新CURE Lady(キュア・レディ)』は、『新CURE(キュア)』と比べて、三大疾病・七大生活習慣病の保障が薄くなっていますが、意味不明です。

男女共通の医療保険『新CURE(キュア)』の特徴は、商品の仕組みを思いっきりシンプルする一方、三大疾病や七大生活習慣病の入院に、重点を置いているところです。

「あれもこれも」といろんな保障を盛り込むのではなく、選択と集中のうまさが、この商品の魅力です。

なぜか、三大疾病や七大生活習慣病の保障は、『新CURE(キュア)』より薄い

ところが、『新CURE Lady(キュア・レディ)』まの方は、女性特有の病気の保障を手厚くする一方、三大疾病や七大生活習慣病の保障は、『新CURE(キュア)』より薄くなっています。

二つの医療保険の、入院給付金の保障内容を、具体的に比べましょう。

新キュア 新キュア・レディ
一般的な病気・ケガ 1入院あたり60日まで、通算で1,000日まで保障される。
三大疾病 入院日数無制限で保障される。 上と同じ。ただし、がんによる入院は、給付金が増える。
七大生活習慣病 1入院あたり120日まで保障される。 上と同じ。

『新CURE Lady(キュア・レディ)』には、三大疾病(がん、心疾患、脳血管疾患)や七大生活習慣病(三大疾病と、糖尿病、高血圧性疾患、肝疾患、腎疾患)の入院のときに、保障される日数を延長する機能がありません。

そのかわり、「女性特定疾病」に当てはまる病気のときは、入院給付金の日額が上乗せされます。

三大疾病や七大生活習慣病が、「女性特定疾病」に当てはまるなら、保険から出るお金が多くなるので安心できます。

しかし、『新CURE Lady(キュア・レディ)』の約款(保障内容の詳細な説明書)を確認したところ、下表のとおり、「女性特定疾病」に当てはまるのはがんだけでした。

病名 女性特定疾病
がん
心疾患 ×
脳血管疾患 ×
糖尿病 ×
高血圧性疾患 ×
肝疾患 ×
腎疾患 ×

『新CURE Lady(キュア・レディ)』は、三大疾病や七大生活習慣病の保障について、『新CURE(キュア)』より後退しているようです。

では、三大疾病や七大生活習慣病に、女性の方がかかりにくいのでしょうか?

三大疾病や七大生活習慣病の危険は、むしろ女性の方が高い

厚生労働省『患者調査』(平成26年)で、三大疾病を含む七大生活習慣病の、男女別の入院患者数を調べたところ、下表の通りでした。
人数の多い方が、ピンク色です。

男性 女性
がん 75,200人 54,300人
心疾患 27,300人 32,600人
脳血管疾患 70,400人 89,000人
糖尿病 9,300人 11,600人
高血圧性疾患 1,700人 4,700人
肝疾患 4,100人 3,900人
腎不全等 17,000人 16,600人

7つの病気のうち4つまでは、女性の入院患者数が多くなっています。

おまけに、『新CURE Lady(キュア・レディ)』が唯一手厚くしているがんは、男性の方が1.4倍も多くなっています。
男性がかかりやすい重病です(もちろん、女性にとっても要注意ですが・・・)。

ちなみに、女性の入院患者数がもっと多いのは、脳血管疾患ですが、もちろん、『新CURE Lady(キュア・レディ)』では、フツーの病気と同じ扱いです。

三大疾病や七大生活習慣病は、死因の上位を独占している、重要な病気です。にもかかわらず・・・

『新CURE Lady(キュア・レディ)』では、三大疾病や七大生活習慣病が、軽視されています。

『新CURE Lady(キュア・レディ)』は、女性にとって危険な病気を、カバーできていません。

女性専用の医療保険では、販売している保険会社が、自社基準で手厚く保障する病気を決めています。公的な基準があるわけではありません。

ですから、女性専用の医療保険をチェックするときは、手厚く保障される病気の範囲を確認しなければなりません。

それでは、『新CURE Lady(キュア・レディ)』は、どうなのでしょうか?

女性が警戒すべき病気をカバーできていない

女性がかかりやすい重病として、全国で患者数が1000人以上いて、女性の入院患者数が、男性の入院患者数の2倍以上である病気を、厚生労働省『患者調査』(平成26年)から抜き出しました。
データついての詳細は女性専用の保険や特約は、必須ではないをご覧ください。

そして、それぞれの病気・ケガについて、『新CURE Lady(キュア・レディ)』が手厚く保障する女性特定疾病に当てはまるかを調べました。

参考に、アフラックの女性専用医療保険『ちゃんと応える医療保険レディースEVER』の対応状況も載せています。

女性特定疾病に当てはまる病気・ケガには〇印を記入しています。空欄は対象外です。
また、病名の後ろの( )は、平均入院日数です。日数が長いほど、費用負担は大きくなりやすいです。

病名 新キュア・
レディ
アフラック
乳がん
(12.5日)
子宮がん
(13.7日)
神経症性障害等
(44.8日)
アルツハイマー病
(300.8日)
高血圧性疾患
(80.5日)
くも膜下出血
(140.5日)
炎症性多発性関節障害
(23日)
関節症
(33.4日)
腰痛症及び坐骨神経痛
(40.7日)
骨の密度及び構造の障害
(39.7日)
乳房及び女性生殖器の疾患
(5.5日)
骨折
(43.4日)

12の病気・ケガのうち、『新CURE Lady(キュア・レディ)』が手厚く保障するのは3つだけ。
アフラックにしても、1つ多い4つと、心もとないです。

しかも、上表で〇印の病気の平均入院日数を、ご覧ください。オリックス生命やアフラックが、手厚く保障する女性特有の病気は、入院期間が短い病気ばかり。
より入院が長引きやすい、深刻な病気・ケガは放置されています。

これでは頼りになりません。

『新CURE Lady(キュア・レディ)』は、女性が警戒すべき病気・ケガの対策としては、不十分です。

男女共通の医療保険で、幅広い保障を

実際のところ、女性が警戒したい病気は、女性特有の病気とは限らないようです。むしろ、そうでない病気の方が多いです。

ということは、医療保険を選ぶにあたって、特定の病気を重視するより、できるだけ幅広く保障に厚みを持たせたいです。

であれば、男女共通の医療保険を選んで、給付金の設定や特約を利用する方が、より理想的なプランに近づけそうです。
詳しくは女性の医療保険の選び方で、ご説明します。


 ご注意

統計データや保険の商品内容については、慎重に扱っていますが、古くなっていたり、誤りがあるかもしれません。保険の専門家に相談した上で、最終的に判断を下してください。

  • FP(ファイナンシャル・プランナー)は、保険を含む、資産・家計・税務知識の公的資格保有者。
  • 保険商品知識中心の保険外交員、保険ショップ店員とは一味違います。
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