SOMPOひまわり生命『フェミニーヌ』
SOMPOひまわり生命の医療保険『フェミニーヌ』を、徹底分析しました。
SOMPOひまわり生命は、国内2位の損保会社、損保ジャパン系列の生命保険会社です。

SOMPOひまわり生命は複数の医療保険を販売していますが、このページでは女性向け医療保険『フェミニーヌ』を解説します。
なお、この商品は、男女共用の『健康のお守り』に、女性向けの機能を追加しています。
このページでは、その女性向けの機能を重点的に解説します。それ以外の機能は、お手数ですが『健康のお守り』をご覧ください。
『フェミニーヌ』の、女性専用の機能について解説します。
『フェミニーヌ』の概要
この医療保険の仕組みを図にすると、次のようになります。
男女共用の『健康のお守り』との違いは、図のピンク色の給付金の取り扱いです。自動セットされる保障が大きく増えています。
女性向けというより豪華仕様
上の図のピンク色の給付金の中で、女性特有の病気・女性がかかりやすい病気に焦点を当てているのは女性疾病入院給付金くらいです。
そういう意味で、『フェミニーヌ』の保障内容は、女性の保障への意識の高さを当て込んだ、豪華仕様の医療保険と言えそうです。

『フェミニーヌ』をお勧めできない理由はこちらです。
女性の方が平均寿命が6年ほど長いので、生涯にかかる医療費も女性の方が多くなりがちです。
そういう意味では、女性特有の病気・女性がかかりやすい病気にこだわらず、幅広く保障を厚くするというSOMPOひまわり生命の考え方は、的外れではないかもしれません。
とは言え、「必要か?」という見方をすると、納得できないものがあります。
高額療養費制度がある
公的医療保険(いわゆる健康保険)に入っていれば、高額療養費制度を利用できます。
この制度を使うと、月ごとの医療費自己負担は、収入に応じてある程度決まります。男女で差が出ることはありません。
ですから、女性だから厚い保障が必要とは、一概に言えません。
保障を強化するとしたら、こんな病気
医療保険の標準的な保障で不十分だとしたら、次のような病気です。
- 長期化しやすい病気(2ヶ月を超える)。
- 高額な治療が通院でおこなわれる病気。
以下で補足説明します。
長期化しやすい病気
高額療養費制度を利用すると毎月の治療費負担をおさえられますが、それでも治療が長期化すると自己負担額はかさみます。
医療保険の入院給付金は、通常は、1入院あたり60日間限度となっています。となると、入院期間が60日を超える病気への対策を強化したいです。

通院での高額な治療
大きな費用がかかる治療は、たいてい入院しておこなわれます。医療保険が入院保障メインなのは、そのせいです。
しかし、医療技術の進歩により、かつては入院でおこなわれた治療のいくつかは、通院でできるようになっています。がんの放射線治療や慢性腎不全の人工透析はその典型です。
ただ、『フェミニーヌ』に限らず、医療保険はこうした治療が苦手で、次のような弱点があります。
- 通院給付金は制限が多く、入院前後の一定期間内しか保障しない。
- 放射線治療給付金など、治療法にリンクした給付金がいくつか用意されているが、種類が限られている。
手厚くするなら、入院長期化に備える
上の2タイプの病気のうち、通院でおこなわれる高額な治療は、現在の医療保険では対応しきれません。
一方、長期化しやすい病気への対応は簡単にできます(保険料は上がりますが)。1入院あたりの日数制限を延ばすことができます。
たとえば、『健康のお守り』ですと、「40日まで」「60日まで」「120日まで」の3つの中から選ぶことができます。
というわけで、女性専用の保険に入るより、男女共用の『健康のお守り』に加入して、1入院あたりの日数制限を120日型に拡張することをお勧めします。

男女共用の『健康のお守り』にも気になるところがあります。他社商品を含めて比較してください。
手厚い入院保障をご希望なら、『フェミニーヌ』に入るより、『健康のお守り』に120日型で加入する方が効果的です。
しかし、『健康のお守り』にも、気になるところがあります。もっと割安な医療保険が他にある点です。
詳しいことは、以下のページで解説しています。