入ってはいけない生命保険

入ってはいけない生命保険

市販されている生命保険の中で、入ってはいけない保険商品には共通点があります。

現在販売されている生命保険のうち、入ってはいけない保険商品は、以下のいずれかに当てはまります。

  • 目的が異なる複数の保険が一つにまとめられたセット商品である。
  • 保険金(受取額)が保険料より少ない

このページでは、入ってはいけない生命保険について、詳しく解説します。

生命保険各社の主力商品に中から、入ってはいけない生命保険をピックアップしました。

現在販売されている生命保険各社の主力商品に中から、上の条件に当てはまり商品をピックアップしました。

商品名 どこが問題?
朝日生命
『保険王プラス』
目的が異なる複数の保険をセット販売
朝日生命
『やさしさプラス』
目的が異なる複数の保険をセット販売
朝日生命
『かなえるプラス』
目的が異なる複数の保険をセット販売
かんぽ生命
『はじめのかんぽ』
保険金(受取額)が保険料より少ないリスクがある学資保険
住友生命
『ライブワン』
目的が異なる複数の保険をセット販売
住友生命
『プライムフィット』
目的が異なる複数の保険をセット販売
住友生命
『Wステージ』
旧商品。目的が異なる複数の保険をセット販売
住友生命
『終身保険』
保険金が保険料より少ないリスクがある終身保険
第一生命
『ジャスト』
目的が異なる複数の保険をセット販売
第一生命
『ブライトWay』
旧商品。目的が異なる複数の保険をセット販売
第一生命
『ながいき物語』
保険金が保険料より少ないリスクがある年金保険
日本生命
『みらいのカタチ』
目的が異なる複数の保険をセット販売
明治安田生命
『ベストスタイル』
目的が異なる複数の保険をセット販売
明治安田生命
『終身保険パイオニアE』
保険金が保険料より少ないリスクがある終身保険
太陽生命
『保険組曲BEST』
目的が異なる複数の保険をセット販売
太陽生命
『わくわくポッケ』
保険金が保険料より少ないリスクがある学資保険
大樹生命
『大樹セレクト』
目的が異なる複数の保険をセット販売
大樹生命
『おまかせセレクト』
目的が異なる複数の保険をセット販売
フコク生命
『未来のとびら』
目的が異なる複数の保険をセット販売

これらをおすすめできない理由を、以下で解説します。

セット商品には高い確率でワナが仕掛けられています。手を出さないことをお勧めします。

セット商品というのは、例えば次のような保険商品です。

  • 定期付終身保険(特約が自動セットされている終身保険を含む)
  • アカウント型保険(更新後の原資を積み立てる仕組みの保険)
  • その他商品名に「組立」「総合保障」といった単語がある保険

セット商品は便利な反面リスクが・・・

セット商品は、加入手続も、その後の窓口も一本化されます。面倒な保険の手続きや管理を簡略化できます。

そんなセット商品タイプの保険は、かつては花形商品でした。しかし超低金利時代になり、状況が変わりました。

【超低金利以前】 利回りの高低は あったが、どの 商品を選んでも 損をすることは なかった 【超低金利時代】 セットされてい る保険の中に、 損をする保障が 複数まぎれこん でいる

超低金利が長引く今日では、「こんな保険販売していいの?」と言いたくなる商品も散見されます。

そういう商品は、単体で見積もりすると容易に見分けられます。ところが、セット商品の中にまぎれ込むと、見逃しやすくなります。

セット商品には、入ると損をする商品が、高確率でまぎれ込んでいます

ありがちな、入ると損をする保障

セット商品にありがちな、入ると損をする保険の例をいくつかあげます。

  • 更新ごとに保険料が大幅に増える特約
  • 80歳など所定の年齢で消滅する医療特約
  • 保険料の合計が保険金額より多くなる終身保険

更新型を更新し続けると、更新しないタイプの保険より割高になります。更新型の保障は、将来更新しない可能性が高いときだけにしましょう。

保険会社から更新型の保険を勧められたら、まず、他社に更新しない同じ種類の保険がないかを調べてください。

超低金利時代ならではの“とんでも保険”にご注意ください。

超低金利のために加入する意味が無くなった保険は、ふつうは販売停止になります。

実際、貯蓄目的の保険(学資保険、個人年金保険など)の中には、販売停止になったり、商品改定されたものが多いです。

しかし、中には危険な状態で放置されているものもあります。

「保険金額<保険料累計」な終身保険

終身(死亡)保険の中には、加入年齢や保険料の支払い方法によっては、保険金額より保険料累計のほうが大きくなる商品が散見されます。

300万円の 終身保障 加入 保険料払込 終了 保険料累計310万円

保険料累計額が低いうちに早死しないかぎり、金銭的には損になります。

「年金額累計<保険料累計」な個人年金保険

個人年金保険の中には、平均寿命より5年以上長生きできないと、元本割れする商品が販売されています。

年金 累計 加入 年金受取り 開始 保険料累計 平均寿命

このような保険は、提案書や見積書をじっくり見れば、見抜くことができます。

危険なのは、「○○生命がそんな保険を販売しているはずがない」などと盲信しないことです。

保険のプロに相談するなら、中立性が高く、商品を比較できるところを選びましよう。

わかりにくい保険だからこそ、中立な立場で助言してくれるプロに相談したいです。

保険ショップか独立系FP

保険を販売する人たちを、中立性と商品知識の2つの角度から分類したのが下の図です。

商品知識 保険ショップ 独立系FP 銀行窓口 一般の保険代理店 保険会社の直営 店または営業

お勧めしたいのは、赤い文字の「保険ショップ」または「独立系FP」です。ここでの「保険ショップ」は、全国チェーンかそれに近い規模のものを指します。

保険ショップ
  • 取り扱う保険会社数がもっとも多く、中立性は高い。
  • 各社の商品についてよく知っているが、保険・家計の知識は店舗による。
独立系FP
  • 複数の保険会社の商品を取り扱うので、中立性はそこそこ高い。
  • 各社の商品についてよく知っており、保険・家計の知識もある。

担当の人が公正な人柄で、勉強熱心であっても、こちらに勧めてくるのは自分が販売できる商品です。結局はかたよってしまいます。

また、販売できない商品については、保障プラン設計や見積作成の機会がないので、商品知識が深まりません。

できるだけ多くの保険会社の商品を取り扱えるプロに相談するのが無難です。

お勧めしたい保険のプロはこちら

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