入ってはいけない、住友生命
住友生命は、日本を代表する大手生保の一つですよね。
どこが問題なのですか?
ここ数年、新規の契約高が落ち込んでいます。同社の商品の人気・評価は低調なようです。
また、苦情の発生率が、業界平均より高いことも、気になります。

住友生命は、保有している契約が、全社平均より速いペースで減少しています。
住友生命の保有契約(個人保険)の推移を、2つの角度から全社平均と比較しました。
契約高(死亡保険金の合計)を比較
保有契約高は、保険会社が保有する契約の保険金額の合計です。生命保険会社の業績を判断する基準として、昔から使われてきました。
2016年度の保有契約高を100%としたときの、その後の推移を全社平均と比較したのが、下のグラフです。
全社平均は、ゆるやかに減っています。少子高齢化のために、近年は減少傾向にあります。
住友生命の保有契約高は、全社平均よりずっと速いペースで減少しています。
年間に入る保険料を比較
保有契約年換算保険料は、保険会社の保険料収入の合計です。上の保有契約高とともに、生命保険会社の業績を判断する基準として重視されています。
2016年度の保有契約年換算保険料を100%としたときの、その後の推移を全社平均と比較したのが、下のグラフです。
全社平均は、小さな上下動はありますが現状維持です。
住友生命の保有年換算保険料は、少しですが、毎年のように全社平均を下回っています。
住友生命は日本有数の大手生命保険会社で、大きな資金力があります。
また、グループ会社を次々と作って新しい事業に乗り出しており、そちらでは売上を増やしています。
経営状態を心配することはないでしょう。
とは言え、住友生命の商品が魅力あるものとして受け入れられていないのも事実です。
生命保険協会の統計データによると、住友生命の苦情発生率は、業界平均をやや上回っています。
生命保険協会が受け付けた苦情件数を、住友生命の保有契約件数(個人保険)で割って苦情発生率を算出しました。
また、比較のために、業界全体の苦情発生率も算出しました(数字が小さいほど良好)。
2020年度 | 2019年度 | |
---|---|---|
住友生命 | 0.0021% | 0.0027% |
業界平均 | 0.0017% | 0.0022% |
住友生命の苦情発生率は、差はわずかですが、連続して業界平均を上回っています。
業界平均よりやや悪い程度なので、すでに加入している人が、これを理由に他社への切り替えを検討する必要はないでしょう。
しかし、これから新規で加入するなら、念のため、ライバル会社の商品と比較していただきたいです。
住友生命のような大手生保を選ぶ目的の一つは、品質や信頼性への期待でしょうから。
保険のプロに相談すれば、もっとわかりやすくて、コントパフォーマンスの高い保険が見積もります!
住友生命は伝統と実績のある立派な会社ですが、現時点で魅力ある商品を提供できているとは言いにくいです。
2022年4月現在、日本で営業している生命保険会社は42社あります。保険のプロに相談すれば、より良い商品を見つけ出してくれることでしょう。
もっとも、相談する保険のプロも選別する必要があります。
保険ショップか独立系FP
保険を販売する人たちを、中立性と商品知識の2つの角度から分類したのが下の図です。
お勧めしたいのは、赤い文字の「保険ショップ」または「独立系FP」です。ここでの「保険ショップ」は、全国チェーンかそれに近い規模のものを指します。
保険ショップ |
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独立系FP |
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担当の人が公正な人柄で、勉強熱心であっても、こちらに勧めてくるのは自分が販売できる商品です。結局はかたよってしまいます。
また、販売できない商品については、保障プラン設計や見積作成の機会がないので、商品知識が深まりません。
できるだけ多くの保険会社の商品を取り扱えるプロに相談するのが無難です。
お勧めしたい保険のプロはこちら
保険ショップ・チェーンには、凄腕の営業マンだった人が設立した、営業色の強いチェーンが多いです。

そんな中、「保険見直し本舗」は、やみくもに店舗を増やすのではなく、サービスネットワークを丁寧に拡大させています。
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