がんとはどんな病気?

がんとはどんな病気?

がん保険があるくらいだから、がんは特別な病気なのですよね。

保険を検討するときは、とくに知っておい方がいいことを教えてください。

がんが特別視されるのには、3つの大きな理由があります。

たくさんある病気の中で、がんが特別視されることには理由があります。

日本人がかかりやすい重病


かかる確率

死ぬ確率
男性 65.53% 23.9%
女性 50.2% 15.1%

国立がん研究センターがん対策情報センター『がん登録・統計』によると、がんは、日本人の2人に1人がかかり、4~5人に1人が亡くなる病気です。

日本人の死因のトップ

がんは、1981年(昭和56年)以来、日本人の死因のトップに君臨しています。

下の図は、厚生労働省『人口動態統計』をもとにした、2018年の日本人の死因トップ5です。

がん(27%) 心疾患(15%) 老衰(8%) 脳血管疾患(8%) 肺炎(7%)

これによると、4人に1人の割合で、がんで亡くなっています。

がんの治療は長期戦

がんは、治療によっていったん症状が消えても、転移・再発が起こりやすい病気です。

そのため、がんの治療成績を判断するために、5年生存率とか10年生存率が使われます。

5年生存率は、がんと診断された人のうち、5年後に生存している人の割合です。

たとえば、2009~2011年にがんと診断された人の5年生存率は64.1%です。逆に言うと、35.9%の人が、5年以内にがんが原因で亡くなっていることになります。

治療が複数回に渡ったり、年単位になることを想定して、治療費を用意する必要があるのですね・・・

医学の進歩により、すぐに死ぬ病気ではなくなりましたが、そのかわりに治療が長期化しがちです。

治療と仕事との両立も、生活面での重要なテーマです。

国民病だけに、治療法の研究・開発が活発です。今では、通院で治療を受ける患者数の方が多くなっています。

かつては、がんになったら入院するのが一般的でした。

しかし、医療技術の進歩により、通院でも治療を受けられるようになっています。

厚生労働省『患者調査』(平成29年)によると、がんで病院にかかった人の、入院と通院の人数は次のようになっています。

入院 (12万6千人) 通院 (18万5千人)

ご覧のように、通院患者数が1.5倍近くに上ります。

手術のときは原則入院になるようですが、放射線治療や抗がん剤治療は、通常は、通院でおこなわれるそうです。