おすすめできないがん保険
がん保険を選ぶときに、どんなことに注目すればよいですか?気をつけることはありますか?
がん保険は、生命保険の中でも、商品による中身の違いが大きいです。
そして、残念なことに、入ってはいけない商品が複数あります。
このページでは、そうした商品について解説します。
入ってはいけないがん保険には共通点があります。
どんな保険商品でも、競合と比べると弱点はあります。
しかし、それとは次元が異なる、がん保険として致命的な欠陥を持つ商品が複数あります。
しかも、おそろしいことに、複数の人気商品が含まれます。
がんの保険は、一生使えるのが本来の姿
医療保険であれ、がん保険であれ、がんの対策は一生をかけておこなうものです。
以下のグラフは、年代別に、がんにかかる割合を表しています。国立がん研究センターがん対策情報センターの統計ーにもとずく、2017年の実績です。

ピークは80代で、日本人の平均寿命と重なっています。高齢になるほど、かかりやすい病気です。
となると、がんの保険も、一度入ったら、一生使えるのが本来の姿です。そうでない商品は、欠陥品です。
確かに、何十年と保険料を払って、実際に使うときに役に立たないのは困りますね・・・
危険なのは、治療にリンクしている保障
医療保険やがん保険で、時代遅れになりやすいのは、治療にリンクしている保障です。
治療にリンクしている保障がいけない理由は、治療法が進化・変化するからです。
とくにがんは国民病ですから、治療技術は日進月歩です。
「手術、放射線治療、抗がん剤治療のいずれかを受けたら支払います」となっている給付金は、将来登場する治療法に対応できません。
「がんで20日以上入院したら支払います」という給付金は、医療が進歩して入院日数が短くなったら、使い物にならなくなります。
ダメながん保険の特徴
がん保険の中で、治療にリンクしている保障としてよく目にするのは以下です。
- 治療給付金
- 手術給付金
- 放射線治療給付金
- 抗がん剤治療給付金
- ホルモン剤治療給付金
これらを含む商品はすべてダメ、ということではありません。
これらが特約として提供されていて、加入する人が付け外しできるなら、問題ありません。
また、必須の保障になっていても、これらが脇役であれば(メインの保障がしっかりしていたら)、危険とまでは言えません。
警戒が必要なのは、上の給付金がメインになっているがん保険です。
がん保険の中で、おすすめできないのは、こちらの商品です。
上の条件に当てはまるがん保険をご案内します。
おすすめできないがん保険
以下は、治療にリンクしている保障が核になっているがん保険です。
表の右側に、主契約に組み込まれている(はずせない)危険な給付金をあげています。
アクサ生命 マイ・セラピー |
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アフラック 生きるためのがん保険Days1 All-in |
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オリックス生命 がん保険ビリーブ |
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チューリッヒ生命 終身ガン治療保険プレミアムDX |
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メットライフ生命 ガン保険 ガードエックス |
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楽天生命 スーパーがん保険 |
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けっこうありますね。人気商品も複数入っていますね・・・
近年、商品開発競争が厳しくなって、最新の治療にきめ細かく対応するがん保険が増えています。
そういう商品の方が売れるのでしょう・・・
おすすめできないがん保険に入っていたら・・・
上で名前をあげた保険会社のがん保険でも、商品名が異なっていたら、危険性はないかもしれません。
保険証券などでご確認ください。
また、もし上表の商品に入っていても、ただちに危険ということではありません。あわてて解約することはありません。
とは言え、いずれ入り直すなら、早めに手を打ちましょう。
年齢が高くなるほど保険料は高くなりますし、健康状態によっては入り直しできなくなります。