独身の生命保険の平均・相場

独身の生命保険の平均・相場

世間では、一世帯当たり、生命保険にどのくらいの保険料を負担しているのでしょうか?気になります。
生命保険協会のアンケート調査『生命保険に関する全国実態調査』(平成27年度)をもとに、ご案内します。

独身世帯の、年間の生命保険料は、平均30万4,800円です。ただし、半分近くは24万円以下です。

独身世帯全体と、そのうちの母子・父子世帯の、年間保険料の平均・相場を調べました。

独身世帯全体の年間保険料の平均・相場

子供の有無、年代などを区別せず、全独身世帯の平均・相場を調べました。( )内は、1ヵ月あたりの保険料です。

保険料の平均 年30万4,800円
(月24,400円)
該当者数が
最も多い金額
年12万円未満
(月1万円未満)

平均は、年間30万4,800円(月に24,400円)と、そこそこ大きな金額です。
ただし、夫婦世帯を含めた平均は、年間38万5,400円(月に32,100円)なので、これより明らかに少ないです。

独身者は、一般的には扶養家族が少ないので、大きな死亡保険の必要性は低いです。保険料の平均・相場が低いのは、納得できます。

次に、金額ごとの、該当者数の割合を、グラフにしました。

独身世帯一世帯当たりの年間の生命保険料

グラフからわかるように、「12万円未満」「12~24万円」の2つの区分が多くなっています。2つ合わせると、約48%と半数近くになります。

母子・父子世帯の年間保険料の平均・相場

続いて、母子・父子世帯の年間保険料の平均・相場です。

保険料の平均 年26万2,300円
(月21,900円)
該当者数が
最も多い金額
年12万円未満
(月1万円未満)

平均は、年間26万2,300円(月に21,900円)で、上の独身者世帯全体の平均より、4万円以上少ないです。

親が亡くなったら、残された子供の養育費・教育費が心配になります。本来であれば、母子・父子世帯の方が、独身者全体より高くなってほしいです。しかし、現実には、逆の結果になりました・・・

次に、金額ごとの、該当者数の割合を、グラフにしました。

母子・父子世帯一世帯当たりの年間の生命保険料

グラフからわかるように、「12万円未満」「12~24万円」の2つの区分が多くなっています。2つ合わせると、半分を少し超えます。

この金額を見ると、十分な保障を確保できていない母子・父子世帯が多い、という印象です。

独身世帯の、生命保険加入件数の平均は3件です。この件数は、意外と多いです。

独身世帯全体と、そのうちの母子・父子世帯の、生命保険加入件数の平均・相場を調べました。

独身世帯全体の生命保険加入件数の平均・相場

子供の有無、年代などを区別せず、全独身世帯の平均・相場を調べました。

生命保険加入件数の平均 3件
該当者数が
最も多い件数
1件

平均は3件と、意外と多いです。
というのは、夫婦世帯を含めた全世帯での、世帯ごとの平均は3.8件です。そして、世帯主の平均は1.7件です。これと比べると、3件というのは多く感じられます。

次に、件数ごとの、該当者数の割合を、グラフにしました。

独身世帯一世帯当たりの生命保険加入件数

グラフからわかるように、「1件」「2件」の2つの区分が多くなっています。2つ合わせると、ほぼ半数になります。

母子・父子世帯の生命保険加入件数の平均・相場

続いて、母子・父子世帯の生命保険加入件数の平均・相場です。

生命保険加入件数の平均 2.7件
該当者数が
最も多い件数
1件

平均は2.7件です。上の独身者世帯全体の平均より、やや少ないです。

ただし、上に書いた通り、独身者世帯全体の平均3件は、意外と多い数字です。よって、母子・父子世帯の2.7件が少なすぎる、ということはないでしょう。

次に、件数ごとの該当者数の割合を、グラフにしました。

母子・父子世帯一世帯当たりの生命保険加入件数

グラフからわかるように、「1件」が特に多くて、それに続く「2件」「3件」は同じくらいです。

独身世帯の、死亡保険金額の平均は1,658万円です。ただし、まんべんなくばらけています。

独身世帯全体と、そのうちの母子・父子世帯の、死亡保険金額の平均・相場を調べました。

独身世帯全体の死亡保険金額の平均・相場

子供の有無、年代などを区別せず、全独身世帯の平均・相場を調べました。

死亡保険金額の平均 1,658万円
該当者数が
最も多い金額
500万円未満

平均は1,658万円と、意外と多いです。
というのは、夫婦世帯を含めた全世帯での、世帯主の平均は1,509万円です。独身者の平均は、これより1千万円以上大きくなっています。

死亡保険の主要な目的は、残される遺族の生活資金です。本来なら、配偶者や子供がいる世帯主より、死亡保険金額は小さくなりそうですが・・・

次に、金額ごとの、該当者数の割合を、グラフにしました。

独身世帯一世帯当たりの死亡保険金額

グラフからわかるように、「500万円未満」がやや多いものの、まんべんなくばらけています。これだと、独身世帯の死亡保険金額について、相場と呼べる金額を、決めにくいです。

母子・父子世帯の死亡保険金額の平均・相場

続いて、母子・父子世帯の死亡保険金額の平均・相場です。

死亡保険金額の平均 1,526万円
該当者数が
最も多い金額
500万円未満

平均は1,526万円で、上の独身者世帯全体の平均より、やや少ないです。

とは言え、夫婦世帯を含めた全世帯での、世帯主の平均1,509万円よりは大きい金額です。そういう意味で、少なすぎる、とは言えないかもしれません。

次に、金額ごとの、該当者数の割合を、グラフにしました。

母子・父子世帯一世帯当たりの年間の生命保険料

上の独身世帯全体と同じような傾向です。金額はばらけていて、どの金額が相場とは、決めかねます。

保険に入り過ぎている人、少なすぎる人がいそうです。必要な保障が何かを納得して、生命保険に加入しましょう。

独身世帯の生命保険の平均・相場をご覧いただきました。

一人一人個別の事情はあるでしょうが、保険に入り過ぎている人、少なすぎる人がいそうです。
納得していないのに、勧められるままに加入したり、日々の忙しさの中で保障への目配りが先延ばしになっていたり・・・

独身の人の生命保険の選び方は、独身者の生命保険で説明しています。参考になれば幸いです。

保険の要否について迷ったら、保険の専門家を気軽にしましょう。そのための手軽で安心な方法は、
賢い生命保険の入り方
をご覧ください。