三大疾病・七大生活習慣病の長期入院を重視するかしないかを、医療保険選びの前に決めておきたいです。

医療保険を選ぶためのポイントはいろいろとあります。その中で、各保険会社の医療保険を検討する前に決めておきたいことがいくつかあります。

そのうちの一つが、 三大疾病・七大生活習慣病の長期入院を重視するかしないか。

医療保険の入院保障には日数制限がある

医療保険は、原則として、入院費用を保障する保険です。通院費用の一部を保障する医療保険はありますが、ごく一部しか保障してくれません。

入院費用で心配されるのは、長期の入院でしょう。まとまった治療費がかかりそうだし、入院中の収入減もきになります。

医療保険の入院保障には、日数制限が設けられています。特に、わたしたちに影響するのは、入院1回あたりの保障日数です。
これが意外と(?)短くて、一般的な医療保険では60日間となっています。

厚生労働省『患者調査』(平成26年)によると、国民の平均入院日数は31.9日となっています。ということは、1入院あたり60日間までの保障でも、そこそこ余裕があることになります。

とは言え、命にかかわる重病での入院となると、60日間の保障では心配になります。

入院日数の長期化が心配されるのは脳血管疾患

そこで、日本人がかかりやすい重病である七大生活習慣病(がん、心疾患、脳血管疾患、糖尿病、高血圧性疾患、肝疾患、腎疾患)の入院日数を、厚生労働省『患者調査』(平成26年)で、より詳しく調べました。

脳血管疾患を除く6の病気は、いずれも60日以内の入院が90%を超えています。しかも、脳血管疾患と腎不全等をの除く5つの病気に至っては、グラフの一番下のすべての入院よりも、60日以内の入院の割合が大きくなっています。

これを見る限り、60日を超える入院保障の必要性が高いのは、脳血管疾患です。次いで、腎不全等です。

それ以外の病気も、たとえ数%であっても、60日を超える入院はあります。無視することはできません。ただし、こと入院日数の点で、これらの病気を特別扱いする理由はなさそうです。

日数無制限か、180日か、120日か、60日か・・・

三大疾病・七大生活習慣病は、日本人にとっては、死因の上位を占める重病です。心配する加入者が多く、保険会社の方でも、入院の長期化に対応する仕組みや特約を用意しています。

ただし、医療保険によって、長期化入院への対応のやり方はいろいろです。

  • 三大疾病の入院は、日数無制限で保障。
  • 七大生活習慣病の入院は、日数無制限で保障。
  • 三大疾病を除く七大生活習慣病の入院は、120日間まで保障。
  • 七大生活習慣病の入院は、180日まで保障。

上でご説明したように、厚生労働省の統計データを見る限り、入院長期化の不安が大きいのは脳血管疾患です。しかし、あいにくと、脳血管疾患に特化した特約は見当たりません。
そうなると、脳血管疾患の入院長期化に、できるだけムダなくそなえようとすると、三大疾病の入院を厚くする保障・特約が候補になります。

また、脳血管疾患に次いで、入院の長期化の不安が大きい腎不全等をどうするか?入院が60日を超える危険性が平均より高いものの、約90%は60日以内に収まっています。
医療保険で、入院長期化に備えるべきか、判断に迷うところです。

残念ながら、誰にでも正解となる結論はありません。お一人お一人の考え方や預貯金の余裕などでご判断いただくしかありません。

三大疾病・七大生活習慣病の長期入院に備えるなら、こちらの医療保険を候補に加えてください。

FWD富士生命 さいふにやさしい医療保険
オリックス生命 新CURE(キュア)
メディケア生命 メディフィットA

上でご説明したように、三大疾病・七大生活習慣病の中で、入院の長期化の不安が大きいのは、脳血管疾患だけでした。

脳血管疾患のために180日間くらいは必要

その脳血管疾患は、60日間の入院保障だと74%しかカバーできません。120日に延ばすと90.9%、180日まで延ばすと96.6%までカバーできます。
できれば180日間くらいの入院保障は、欲しいところです。

もちろん100%が理想です。しかし、100%にこだわると、結局あらゆる入院について、日数無制限の入院保障が必要になってしまいます。
そのような医療保険はありませんし、あったとしても保険料がとんでもなく高額になりそうです。

お勧めは3つの医療保険

ムダのない保障という意味では、脳血管疾患による長期入院だけの保障でも良さそうです。しかし、販売されている医療保険を見る限り、三大疾病をセットで取り扱う商品ばかりです。

三大疾病のセットというのは、もったいなく感じられるかもしれません。
確かにもったいないですが、長期入院の分の保険料は、長期入院の発生率をもとに算定されています。めったに起こらないことの保険料は、それだけ安くなっています。
感じ方に個人差はあるでしょうが、ムダがあるとしても、そんなに大きくはありません。

とは言え、できるだけムダの少ない、割安な医療保険を選びたいです。
そこで、候補に加えていただきたいのが、以下の3つの医療保険です。

FWD富士生命『さいふにやさしい医療保険』

商品名からわかるように、保険料を安くすることを目指した医療保険です。そのために、保障の中身をかなり突き詰めています。

この医療保険に7大生活習慣病特約を付けると、最大180日間まで入院保障が延長されます。

他社のこのタイプの特約は、そのほとんどが、三大疾病の入院は日数無制限です。それに比べると保障される期間は短くなります。しかし、その分、保険料も安くなります。

上でご説明しように、脳血管疾患の入院保障として、180日間という保障日数は実用的です。そして、保険料は業界最安値を狙えます。

なお、この特約を付けると、三大疾病以外の七大生活習慣病も180日間の保障になります。
これらの病気の保障は、他社は120日間というのが多いです。この点では、FWD富士生命『さいふにやさしい医療保険』は他社より手厚くなっています。

オリックス生命『新CURE(キュア)』

たいていの医療保険は、たくさんの特約を用意し、加入者が自分のニーズに合わせて保障内容を設計できるようにしています。
それに対して、オリックス生命『新CURE(キュア)』は、機能が絞りこまれていて、特約の数も少ないです。

オリックス生命『新CURE(キュア)』の保障内容は、一般の入院保障に加えて、三大疾病やがん保障に的を絞っています。
三大疾病の入院で日数無制限に、三大疾病以外の七大生活習慣病で120日間に、入院保障を延長する仕組みが、主契約に組み込まれています。
また、特約の品ぞろえは、三大疾病とがんの保障を強化するものに絞り込まれています。

医療保険としての機能が絞り込まれているところは、上のFWD富士生命と似ています。ただし、一つ大きな違いがあります。
オリックス生命『新CURE(キュア)』は、提供する機能の数は絞り込まれています。しかし、提供している機能に関しては、同業他社より充実度の高い保障になっています。

メディケア生命『メディフィットA』

この医療保険も、オリックス生命と同じく、三大疾病・七大生活習慣病で保障される入院日数を延長する機能が、主契約に組み込まれています。

ただし、それ以外の点では、オリックス生命とは路線が異なっています。
特約の数は多いですし、保障内容についていろいろと設定できます。幅広いニーズに応えられる多機能な医療保険です。上でご案内したFWD富士生命やオリックス生命の医療保険だと、欲しい保障が提供されていない可能性があります。しかし、メディケア生命の医療保険であれば、一通りのものはそろっています。

この医療保険の魅力は、機能が豊富でありながら、保険料は低く抑えられている点です。機能豊富な医療保険は他にもありますが、そのタイプとしては、保険料は低く設定されています。

三大疾病・七大生活習慣病にこだわらずに、機能が充実して、保険料が手ごろな医療保険は、こちらです。

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命 新・健康のお守り

上でご案内したように、三大疾病・七大生活習慣病の中で、入院の長期化が心配されるのは、脳血管疾患でした。

脳血管疾患以外の6つの病気でも、長期入院の恐れはありますが、そうなる確率は、あらゆる病気・ケガによる入院と同程度でした。
ということは、脳血管疾患以外の6つの病気の長期入院を心配するなら、あらゆる入院の長期化を心配しないと、筋が通りません。その心配を解決するためには、あらゆる病気・ケガによる長期入院に対処できる医療保険が必要になります。

逆に、医療保険の入院保障は60日以内で良しとして、他の方法で不足分を補うこともできます。
保障日数は60日以内のままでも、入院給付金日額を倍増すれば、受け取る給付金は倍になります。あるいは、三大疾病で一時金が出る特約を付けることもできます。

そうした多様なニーズに応えられる幅広さを持ちながら、お手頃な保険料を実現しているのが、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命『新・健康のお守り』です。

多様なニーズに応えられる幅広さ

この商品には、入院の長期化に備えられる、以下の機能が備わっています。

  • 1入院あたりの保障日数は、60日の他に、120日や180日も選択できる。
  • 入院給付金日額は3,000円~20,000円まで1,000円刻みで設定可能。
  • 重大な手術を受けたときは、入院給付金40日分の、手術給付金が出る。
  • 重三大疾病で入院したら、入院給付金50日分の一時金が出る特約がある。
  • 三大疾病・七大生活習慣病の入院で、保障日数を延長する特約も、用意されている。

個々の機能は他社の医療保険でも見かけることがあります。しかし、一つの商品の中で、これだけの機能がそろっているのは珍しいです。

ベースの価格設定は良心的

『新・健康のお守り』に近いくらい機能が豊富で、よく売れている2社の医療保険と、保険料を比較しました。
それぞれの商品について、できるだけシンプルな保障内容で、月々の保険料を見積もりました。入院給付金日額10,000円で、終身保障・終身払込みの保険料です。

30歳女性 40歳女性 50歳女性
新・健康のお守り
(損保ジャパン日本興亜ひまわり生命)
2,967円 3,437円 4,507円
ちゃんと応える医療保険EVER
(アフラック)
3,120円 3,750円 5,350円
フレキシィS
(メットライフ生命)
3,157円 3,807円 5,077円

ご覧のように、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命『新・健康のお守り』がもっとも安くなりました。大きな差ではありませんが、その差は数十年にわたって積み重なりますから、バカにはできません。

生命保険のことは、家計の専門家に相談しましょう。

このサイトでは、統計データなどを活用し、具体的にイメージしていただけるように努めています。それでも、どうしても一般論にとどまってしまいます。
ご自分の検討をされるときは、ご自身の立場や条件で、具体的な見通しを立ててください。

検討すべきポイントの洗い出し、活用できる公的制度の知識、必要保障額などあなたの数字の算出などは、専門家を活用した方が、速くて正確です。

というか、これらのポイントでまちがってしまうと、取り返しがつきません。
医療保険とは長い付き合いになります。専門家の知識・知恵・情報を活用して、確実な数字を把握しておきたいです。

しかし、 どうすれば家計の専門家に相談できるのでしょうか!?

意外と簡単に、しかも無料で、家計の専門家に相談する方法があります。
詳しいことは

を、ご覧ください。

 ご注意

統計データや保険の商品内容については、慎重に扱っていますが、古くなっていたり、誤りがあるかもしれません。保険の専門家に相談した上で、最終的に判断を下してください。

  • FP(ファイナンシャル・プランナー)は、保険を含む、資産・家計・税務知識の公的資格保有者。
  • 保険商品知識中心の保険外交員、保険ショップ店員とは一味違います。
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