定期付終身保険の3つの問題点

定期付終身保険には、以下のような問題点があります。

  • そもそも保険料が割高である。
  • 特約は原則として更新タイプしかなく、更新で保険料が大幅に上がる。
  • 必要な特約だけ残して、それ以外を解約することができない。たとえば、入院特約だけを残す、ということはできない。
定期付終身保険

昔の定期付終身保険には、更新のないタイプ(全期型)と、更新のあるタイプの両方があって、加入者はどちらかを選ぶことができました。
しかし、近年の定期付終身保険(類似の保険商品を含めて)は、更新タイプばかりです。

更新のないタイプ(全期型)と、更新のあるタイプの保険料は、図のような関係になります。

更新型の保険料

更新タイプは、目先の保険料を安くできます。ただし、更新のたびに1.5~2倍くらいのペースで値上がりします。

国内大手生保の保険料は、社員の高い給与水準と、コストのかかる販売体制と、過去の不の遺産をまかなうために、とても高くなってしまいました。
そこで、保険料を安く見せるために、更新タイプのみとしているのです。

更新タイプ自体は、悪い仕組みではありません。
さしあたってこれから10年間の保障は必要だけど、その先は不要になる可能性が高い、という人にはピッタリです。

しかし、国内大手生保の更新タイプには、下心とか悪意が潜んでいます。悪い更新タイプです。

保険を見直すタイミングは、思い立ったそのとき

定期付終身保険には、いずれ更新の時期がやってきます。そのときが、生命保険を見直すタイミングとして、ありがちです。

ただし、他の生命保険に乗り換えることを考えると、更新の時期まで待たず、思い立ったときに実行すべきです。
なぜなら、

  • 年齢とともに、月々の保険料は高くなります。早く手を打つほど、保険料は安くなります。
  • 新しい保険に早く加入した方が、生涯に支払う保険料の合計額も、少なくなります。
  • 健康状態によって、生命保険に入れなかったり、保険料が割増されることがあります。健康なうちに、いい条件で加入しましょう。

他社への乗り換え方

以下のような手順で、他社への乗換えを進めてください。

1.他社乗り換えの期限を確認

他社への乗り換えを計画的に進める上で、以下の3つの期限が考えられます。

  • 現在加入している生命保険の更新日
  • 次の誕生日
  • 現在加入している生命保険の、保険料引き落とし日

現在の生命保険の更新日が来ると、保険料が大幅に上がってしまいます。その前に、他社への乗換えを終える必要があります。

保険料が安いカタカナ系生保・損保系生保では、誕生日を迎えると契約年齢が一つ上がって、保険料が少し高くなります。保険料を下げるために生命保険を見直すのなら、次の誕生日までに、他社への乗換えを終えたいです。

そして、他社への乗換えを決めた後で、古い保険に保険料を何回も払い込むのは、すっきりしません。どうせなら、保険料引き落とし前に、乗り換えと解約を終えたいです。
ただし、引き落とし日を意識するあまり、新しい保険の検討がいい加減になっては本末転倒ですが。

この3つの期日を確認することが、第一歩です。

2.現在加入している保険会社に、3つのことを確認

3つのこととは、以下です。

  • 解約返戻金の有無と、その金額
  • 払い済みと延長定期保険切り替えの、手続きの可否
  • 主契約(終身保険)だけの保険料

この3つは、以下でご説明する他社乗り換えのために、知っておきたい項目です。

これらのことは、問い合わせれば必ず教えてもらうことができます。ただし、個人情報なので、電話問い合わせで完結しない可能性大です。窓口に出向くとか、郵送されるのをしばらく待つことになるでしょう。

3.現時点での、必要な保障と保障額を調べる

保障を一新するわけですから、現時点での、必要な保障と保障額の見通しを立てます。
このあたりから、保険ショップやファイナンシャル・プランナーの活用をお考えください。

4.現在加入している保険の処分の仕方を決める

現在加入している保険を解約するのがおトクとは限りません。上の2と3で得た情報をもとに、どうするのが良いのか、ご検討ください。
その結果によって、新しい保険への入り方に影響が出ます。

一般的な選択肢は、以下の3つです。

  • 解約し、解約返戻金を受け取る。
  • 終身保険を残して、その他の特約をすべて解約する。終身保険の保険料のみ、支払い続ける。
  • 払い済みにする。

ちょっと補足説明します。

定期付終身保険に加入したのがかなり以前であれば、終身保険は若い年齢での安い保険料です。
その場合、終身保険は保険料が一定(=更新が無い)なので、ずっと安いままです。だったら、下の図のように、終身保険だけ残す方がおトクです。

定期付終身保険の終身保険を残す

次に、払い済みについて説明します。
払い済みの手続きとは、それまでに支払った保険料分の終身保険だけを残すことです。図のように、保険料の支払いは終わって、それまでに払った分に見合う終身保険が残ります。

払い済み

この手続きは、必ずできるわけではありません。
加入してから年数が経っていなくて、たまっている金額が少ないときは、手続きできません。

この段階では、上の3つのどれにするかを決めるだけです。実際に手続きするのは5の後です。

5.新しく加入する保険を決めて、実際に加入する

新しく加入する保険の選定に当たっては、このサイトの『おすすめする生命保険の入り方』以下の各ページを参考にしていただければ幸いです。
4で、終身保険を残したり、払い済みにしたときは、新しく入る保険とのバランスを調整してください。保険のプロと相談しながら進めてください。

いずれにしても、今後保険の抜本的な見直しをしなくてもいいように、保険のプロのご活用をお勧めします。

6.古い定期付終身保険を処分する

健康状態に問題があって新しい保険への加入を断られたり、期待通りの生命保険が見つからない可能性があります。
よって、念のために、新しい保険のすべての手続きが終わった後に、古い方の生命保険の処分をしてください。

処分の方法は、上の3で決めたいずれかになります。
どれにしても、保険証券と契約したときの印鑑があれば、簡単に手続きできるはずです。

生命保険の見直しは、保険のプロに相談しましょう。

保険を見直すときは、保険のプロに相談しましょう。
ただし、保険にかかわる職業なら誰でも良いわけではありません。少なくとも、次の2つの条件をみたせる人に相談したいです。

  • 保険の見積書、設計書を、ふだんからたくさん作成している。
  • 多数のカタカナ生保・損保系生保の保険商品を取り扱っている。

保険の見積書、設計書を作りなれていれば、保険料の相場がわかっているし、保険料を下げるポイントを短時間で見抜くことができます。
また、今後は見直さなくてもいいように、主要なカタカナ生保・損保系生保の保険商品を、一通り比較して選びたいですよね。

しかし、どうすれば保険のプロに相談できるのでしようか!?

意外と簡単に、しかも無料で、保険のプロに相談する方法があります。
詳しいことは

を、ご覧ください。

 ご注意

統計データや保険の商品内容については、慎重に扱っていますが、古くなっていたり、誤りがあるかもしれません。保険の専門家に相談した上で、最終的に判断を下してください。

  • FP(ファイナンシャル・プランナー)は、保険を含む、資産・家計・税務知識の公的資格保有者。
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