ソニー生命『学資保険』

ソニー生命『学資保険』

ソニー生命『学資保険』を徹底分析しました。

ソニー生命が販売する『学資保険』が、教育資金の準備にどの程度役立つのか、徹底検証しました。

ソニー生命『学資保険』の返戻率をシミュレーションしました

ソニー生命『学資保険』には、3つのプランが用意されています。それぞれの返戻率(保険料累計の何%が戻るか)をご覧ください。

大学入学時に一括して受け取るプラン

大学入学前に、一括して学資金を受け取る、シンプルなプランです。

18歳 保険料払込 学資金

子ども0歳のときの、親(=契約者)の年齢別の返戻率を表にまとめました。100%未満は元本割れです。

親の年齢 親の性別 返戻率
20歳 男性 103.3%
女性 103.8%
30歳 男性 103.1%
女性 103.5%
40歳 男性 101.7%
女性 102.6%
50歳 男性 対象外
女性 101.3%

好利回りとは言えませんが、30代半ばくらいまでなら、(元本保証のある手堅い金融商品としては)まずまずの数字です。

表で「対象外」となっていても、保険料払込の指定を変更する等すれば、加入できることがあります。

次に、保険料の払込を子供が10歳までに変更します。

10歳 18歳 保険料払込 学資金

返戻率は、さっきより良くなります。ただし、1回あたりの保険料は1.5倍以上に増えます。

親の年齢 親の性別 返戻率
20歳 男性 106.1%
女性 106.4%
30歳 男性 106.1%
女性 106.2%
40歳 男性 105.6%
女性 106.0%
50歳 男性 104.1%
女性 105.2%

このくらいの返戻率なら、(元本保証のある貯蓄としてなら)検討する価値はあるかもしれません。

表の返戻率は、特約をつけないときの返戻率です。特約(入院とか死亡とか)は掛け捨てなので、付けると返戻率はもっと悪くなります。

中学・高校・大学入学時に受け取るプラン

中学・高校・大学の、それぞれ入学前に、学資金を受け取るプランです。なお、学資金の金額は受取時期によって変動します。

18歳 保険料払込 学資金

子ども0歳のときの、親(=契約者)の年齢別の返戻率を表にまとめました。

親の年齢 親の性別 返戻率
20歳 男性 対象外
女性 対象外
30歳 男性 対象外
女性 対象外
40歳 男性 対象外
女性 対象外
50歳 男性 対象外
女性 対象外

全パターンで取り扱い対象外となっています。元本割れ(=100%未満)するからでしょう。

次に、保険料の払込を、子供が10歳までに変更します。すると、対象外ではなくなります。

10歳 18歳 保険料払込 学資金

上と同じやり方でシミュレーションしました。

親の年齢 親の性別 返戻率
20歳 男性 103.4%
女性 103.6%
30歳 男性 103.3%
女性 103.5%
40歳 男性 102.8%
女性 103.1%
50歳 男性 101.4%
女性 102.5%

全パターン、100%を超えましたが、微妙な返戻率です。

大学入学以降に毎年受け取るプラン

大学入学以降に、毎年学資金を受け取るプランです。

18歳 保険料払込 学資金 学資金 学資金 学資金 学資金

このプランでは学資金が5回出ますが、大学の学費納入期限によっては、5回目は教育費に使えない可能性があります。

子ども0歳のときの、親(=契約者)の年齢別の返戻率を表にまとめました。

親の年齢 親の性別 返戻率
20歳 男性 105.0%
女性 105.4%
30歳 男性 104.6%
女性 105.0%
40歳 男性 103.3%
女性 104.3%
50歳 男性 100.3%
女性 102.9%

ご案内している3つのプランの中では、返戻率が最も高いです。

次に、保険料の払込を、子供が10歳までに変更します。

10歳 18歳 保険料払込 学資金 学資金 学資金 学資金 学資金

返戻率は、さっきより良くなります。ただし、1回あたりの保険料は1.5倍以上に増えます。

親の年齢 親の性別 返戻率
20歳 男性 108.0%
女性 108.2%
30歳 男性 107.9%
女性 108.1%
40歳 男性 107.3%
女性 107.8%
50歳 男性 105.9%
女性 107.0%

このくらいの返戻率ですと、(元本保証がある貯蓄方法としては)そこそこ魅力的です。

返戻率はそこそこ高いですし、選べるプランも多いです。候補に加えたい商品です。

ただし、他社にあって、ソニー生命には無いプランがあります。必ず他社と比較してください。

保険のプロに相談するなら、中立性が高く、商品を比較できるところを選びましよう。

わかりにくい保険だからこそ、中立な立場で助言してくれるプロに相談したいです。

保険ショップか独立系FP

保険を販売する人たちを、中立性と商品知識の2つの角度から分類したのが下の図です。

商品知識 保険ショップ 独立系FP 銀行窓口 一般の保険代理店 保険会社の直営 店または営業

お勧めしたいのは、赤い文字の「保険ショップ」または「独立系FP」です。「独立系FP」とは、特定の保険会社に所属しないFPのことです。

保険ショップ
  • 取り扱う保険会社数がもっとも多く、中立性は高い。
  • 各社の商品についてよく知っているが、保険・家計の知識は店舗による。
独立系FP
  • 複数の保険会社の商品を取り扱っており、中立性は高い。
  • 各社の商品についてよく知っており、保険・家計の知識もある。

基本から相談したいときにFP保険相談を、入りたい保険がだいたい決まっていて、商品選びをしたいときは保険ショップをお勧めします。

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