賢い生命保険の入り方

賢い生命保険の入り方

比較して最適なものを選ぶ、という普通の買い方を、生命保険でもやりましょう。

買い物をするとき、性能・品質が同等の商品が複数あれば、値段を比べて、安い方を選びますよね。
値段が高額になれば、なおさらです。

生命保険は、中身は同じでも、保険会社によって値段が何倍も違う

生命保険は、中身は同じでも、保険会社によって値段が2倍、3倍も差がある、恐ろしい金融商品です。
たとえば、入院給付金日額10,000円の医療保険に、60歳まで保険料を払い込む条件で、30歳の女性が加入するときの保険料です。

保険会社
(共済)
月々の保険料
(掛金)
JA共済 14,706円
日本生命 13,250円
全労済 7,000円
アフラック 3,790円

最も高いJA共済と、最も安いアフラックでは、約3.9倍もの差があります。

普通に考えると、こんなに高いJA共済や日本生命に加入するなんて、信じられません。しかし、たとえば、平成27年には、約50万人が、JA共済の長期の医療共済に加入しています。

なぜそんなことになっているのでしょうか?

過半数の人が、比較せず、保険会社や共済の営業から加入

生命保険文化センター『生命保険に関する全国実態調査』(平成27年)で、保険加入の実態をご覧いただきます。

まず、生命保険に加入するときに、どの商品と比較したか、という設問への回答は以下の通りです。

生命保険に加入するときに、どの商品と比較したか

なんと、69.9%もの人が、他社商品と比較しないで、加入を決めています。

次に、誰を通じて保険に加入したか、という設問への回答です。

誰を通じて保険に加入したか

生保会社の営業職員と答えたのが59.4%、生保会社の窓口と答えたのが6.1%、勤務先・労組と答えたのが4.8%です。
合計して70.3%です。これらの加入方法では、複数の生保会社の商品を比較して、選ぶことはできません(自力で見積もりを集めて、比較する必要あり)。

多くの人が、ろくに比較検討しないまま、割高な保険会社や共済の思惑にのって、生命保険に加入している、という実態が見えてきます。

複数の主な生命保険商品を、一通り比較して選べる方法はあります。訪問型FP保険相談保険ショップです。

このサイトでは、お勧め保険商品をいろいろとご案内しています。ただ、お勧め商品を一つに絞り込むことは、難しいです。

それぞれの商品に特徴があって、加入者が何を重視するかによって、保険商品の選び方は異なります。
また、保険料の割安感も、性別・年齢・保障内容等によって変動します。

一般の消費者が、独力で検討するのはキツイ

よって、検討にあたっては、ご自身の条件で見積もりをして、比較して判断していただきたいです。

ただし、ご自身に合った保障内容を判断したり、各社の商品の条件をそろえて見積もりをするには、それなりの専門知識が必要だし、手間と時間がかかります。

一般の消費者が、一人の力で、ミスや誤解なく検討を進めるのは、難しいでしょう。保険の専門家の力を上手に利用したいです。

主要な保険商品をまとめて比較できるのは2つだけ

生命保険を販売しているところは、いくつもあります。
ちなみに、どこを利用して保険に加入しても、保険料や保障内容は同じです。

  • 生命保険会社の営業
  • 保険ショップ
  • 銀行など金融機関の窓口
  • FP(ファイナンシャル・プランナー)保険相談
  • 一般の乗り合い代理店

これらの中で、お勧めの商品を一通り比較して選べるのは、保険ショップFP保険相談の2つです。

ちなみに、保険ショップは、さまざまな保険会社の商品を扱う店舗です。
FP保険相談は、FP(ファイナンシャル・プランナー)の有資格者による、訪問型コンサルティング・サービスです。

そのほかでは、お勧めの商品を一通り比較して選ぶことができません。


[保険会社の営業員]
自社の商品しか扱いません。複数の商品を比較して選ぶには非効率です。そして、もっぱら自社の商品を売り込むので、中立性はゼロです。

[金融機関の窓口]
複数社の保険商品を扱っています。ただし、グループ企業や親密な保険会社の保険商品に限られます。選択肢は不十分だし、かたよっています。

[一般の乗合代理店]
複数社の保険商品を扱っていますが、大半は、取り扱うことのできる保険会社は少ないです。問い合わせないと、どこの保険会社を取り扱っているのか分からないので、非効率です。

買い物をするときに、比較して選ぶのは当たり前のことです。にもかかわらず、高額の買い物である生命保険選びでは、ちゃんと比較して検討できるところは、限られています。

保険ショップ、FP保険相談以外を選んだ時点で、最適な保険にめぐり合える可能性はほとんど無くなってしまうのが現実です。

大手の口コミ調査によると、保険ショップとFP保険相談で、満足度が高いのは、FP保険相談です。

消費者動向の調査会社J.D.パワーによる『2016年生命保険契約満足度調査』の、生命保険への加入ルート別の満足度は、以下の通りです。

生命保険の加入方法別の総合満足度

J.D.パワーをご存じないかもしれません。米国に本拠を置く、市場調査の専門会社です。中立的な立場からの、規模の大きな調査で、信用できます。
ちなみに、上の調査結果は、12,947人の回答に基づいています。

トップの「訪問型乗合代理店」というのが、FP保険相談を指しています。2位の来店型保険ショップとの差は、けっこうあります。

知識と対応の良さでFP保険相談、豊富な品揃えなら保険ショップ

J.D.パワーは、上の結果について、アンケートの回答をもとに分析をおこなっています。FP保険相談と保険ショップが評価されたポイントを、下にまとめました。

FP保険相談 保険ショップ
  • 担当者の知識が豊富。
  • こちらのニーズに合った保険商品やプランを提案。
  • 問い合わせへの対応が迅速。
  • 加入後のアフターフォローが良かったor良さそう
  • 取り扱うことのできる商品数が豊富。
  • こちらの都合で、気軽に店舗に行ける。

FP保険相談のサービスの質の高さを、うかがい知ることができます。ただし、保険ショップの品ぞろえの良さも、捨てがたい強みです。

お勧めはFP保険相談だけど、適材適所で使い分けたい

上のような結果がはっきり出ている以上、どちらかを選ぶとしたら、FP保険相談をお勧めします。

とは言え、J.D.パワーによる分析を見ると、できることなら、それぞれの強みを生かすように、使い分けたいです。

FP保険相談は、担当者の知識や対応の良さに期待できる反面、取り扱うことのできる商品数には、個人差があります。
最終決断は、自分の目で見積書を見比べて決めたい、という立場から言うと、物足りない危険があります。

取り扱うことのできる商品数の多さでは、保険ショップの方が優勢です。

というわけで、FP保険相談と保険ショップの、それぞれの強みを生かすなら、次のように検討を進めたいです。

FP保険相談を利用して、保険加入の方針を決める。
FP保険相談で取り扱える商品が少ないときは、保険ショップにも見積もりを依頼する。
見積もり結果と、FP保険相談と保険ショップの担当者の信頼感などから、最終決定。

お互いを競わせることに、気後れを感じるするかもしれません。でも、そんな気づかいは無用です。
FP保険相談と保険ショップの両方にチャンスを与えることになるので、歓迎されるはずです。

FP保険相談なら、保険マンモスのFP紹介サービスをおすすめします。

FPとは、国家検定AFP・CFPといった権威ある民間資格の取得者です。

資格を取得するには、金融、証券、保険、年金、ローン、不動産、税金等の幅広い知識を身につけていなければなりません。

生命保険加入は大きな買い物ですから、こうした専門家にじっくり相談して、納得して決めたいものです。

そんなニーズに応えるべく、無料でFPに保険相談できる、FP紹介サービスが増加しています。その中で安心してお勧めできるのが、保険マンモスです。

この業界の歴史は20年に満たないですが、長続きしないものが多く、名前を聞かなくなったサービスは少なくありません。

そんな中、保険マンモスはもっとも早くスタートしたサービスの一つで、今なお安定しています。その事実こそが、お勧めする一番の根拠です。

無料で相談できますし、訪問相談のほか、オンライン相談にも対応しています。

FPとの保険相談の進め方については、FPとの保険相談の進め方をご覧ください。

できるだけ多くの商品を比較して選ぶなら、全国チェーンの保険ショップをお勧めします。

取り扱える保険会社数の多さは、全国チェーンの保険ショップの魅力です。小規模な代理店とは一線を画しています。

これに質の高いサービスが加われば、言うことありません。その点で期待できそうなのが、保険見直し本舗です。

全国規模の保険ショップ・チェーンの多くは、店舗数を増やすことを重視し、当初からフランチャイズ加盟店を募集しがちです。そういうチェーンでは、フランチャイズ加盟店が放任されて、品質の格差が開きやすいです。

保険見直し本舗も、現時点ではフランチャイズ展開していますが、とても慎重です。

2001年の設立から全店直営方式を長く続けて、2019年になってようやくフランチャイズに乗り出しました。

それでも、フランチャイズ加盟店を急激に増やすのではなく、慎重に選定しているようです。会社の体質は、こういうところにあらわれると思います。

保険ショップでの相談に加えて、訪問相談、電話相談、オンライン相談もやっています。

保険ショップを上手に利用するコツについては、保険ショップを上手に利用するコツをご覧ください。