各社の定期保険を比較
定期保険で大切なのは、特約をつけないこと、更新型を選ばないこと、割安な商品を選ぶことの3つです。
特約を付けない
医療保障などは別途専用の保険に加入することにして、特約無しで考えます。
主契約(メインの死亡保障)が消滅すると、特約もいっしょに消滅することになります。
将来、主契約はいらなくなったけど、特約の医療保障は残しておきたい、なんてことになると面倒です。
保険料負担が変化しないタイプを基本に考える
生命保険会社のセールスは、金銭的に加入しやすい更新型(10〜15年毎に保険料負担が増大)をすすめがちです。
更新型は初めこそ保険料負担は割安ですが、保険料負担は更新のたびにどんどん高くなります。
それはちょっと恐いので、更新しないタイプを基本に考えます。
安全そうな保険会社の、とにかく保険料の割安な商品を選ぶ
特約を付けない定期保険は、もっともシンプル生命保険です。
保障額(死んだときに受け取る金額)と保障期間を決めたら、後はひたすら保険料負担を比較しましょう。
タバコを吸わず、健康に自信があるなら、チューリッヒ生命かメットライフ生命。
非喫煙で、健康状態が優良な加入者には、保険料を割り引いてくれる定期保険がいくつかあります。
割り引いたときの保険料が特に安いのが、次の2つの定期保険です。
- チューリッヒ生命『定期保険プレミアム』
- メットライフ生命『スーパー割引定期保険』
チューリッヒ生命『定期保険プレミアム』は、血圧の基準が厳しい
40歳男性が、死亡保障10年間1,000万円の『定期保険プレミアム』に加入するとします。
通常の保険料と、非喫煙優良体の保険料では、こんなに違います。
標準体 2,740円 | ⇒ | 非喫煙優良体 1,720円 |
約37%割引になっています。金額としても、最安でしょう。
ただし、非喫煙優良体の割引を受けるための基準はけっこう厳しいです。
喫煙
|
過去1年以内に喫煙なし |
---|---|
最高血圧
|
120mmHg 未満 |
最低血圧
|
80mmHg 未満 |
血圧は、医療の現場で「至適血圧」と呼ばれる、最も厳しい基準になっています。
反面、BMI(肥満度)は、条件から外れています。
メットライフ生命『スーパー割引定期保険』は、割引を受けやすい。ただし、標準体の保険料は高い。
40歳男性が、死亡保障10年間1,000万円の『スーパー割引定期保険』に加入するとします。
こちらは、標準体、非喫煙標準体、非喫煙優良体の3段階になっています。
標準体
3,560円 |
⇒ | 非喫煙標準体
2,590円 |
⇒ | 非喫煙優良体
1,800円 |
非喫煙優良体は約49%もの割引です。ただし、チューリッヒ生命に比べると標準体の保険料が高いので、割引後の金額はチューリッヒ生命よりわずかに高くなっています。
標準体の保険料は、他社と比較して安いとは言えません。
非喫煙優良体の割引を受けるための基準は以下の通りです。
喫煙
|
過去2年以内に喫煙なし |
---|---|
最高血圧
|
135mmHg 以下 |
最低血圧
|
85mmHg 以下 |
BMI(肥満度)
|
18.5以上25未満 |
健康状態が優良体でなくても、過去2年間喫煙がなければ、非喫煙標準体の割引を受けることができます。
ただし、
非喫煙標準体の保険料は、安くはないので、他社商品と比較しましょう。
『スーパー割引定期保険』は、名前の通り、割引目当てで加入する保険と言えそうです。
標準体での加入なら、他社の定期保険を検討しましょう。
健康状態による割引の無い定期保険なら、アクサダイレクト生命、オリックス生命、メディケア生命、ライフネット生命。
健康状態による割引を受けられないのなら、上でご案内したチューリッヒ生命やメットライフ生命は、特別に安い定期保険とは言えません。
上と同じ、40歳男性、死亡保障10年間1,000万円の条件で比べてみましょう。チューリッヒ生命とメットライフ生命は、標準体(割引なし)の値段です。
順位 | 商品名 | 社名 | 月々の保険料 |
---|---|---|---|
1位 | メディフィット定期 | メディケア生命 |
2,351円
|
2位 | かぞくへの保険 | ライフネット生命 |
2,374円
|
3位 | カチッと定期 | アクサダイレクト生命 |
2,380円
|
4位 | Bridge | オリックス生命 |
2,414円
|
5位 | 定期保険プレミアム | チューリッヒ生命 |
2,740円
|
6位 | スーパー割引定期保険 | メットライフ生命 |
3,560円
|
上位の4つが、割引がない定期保険のオススメです。
数十円の差です。条件を変えると、順位が入れ替わる可能性があります。
ご自分の条件で計算して、比較してください。
保険ショップなら、オススメする6社の見積もりを、まとめて手に入れることができます!
このページでは、6社の定期保険をご案内しました。
この6つの定期保険を、みなさんの条件で、もっとも簡単に見積もり、比較できるのは保険ショップです。
6つの定期保険の取り扱い状況を、保険を販売するいろんな窓口について調べてみました(2015年2月現在)。
なお、独立系FPは、わたしが知っているFPの情報を載せました。あくまでも一例です。
保険ショップ(ほけんの窓口) | 独立系FP(管理人の知人) | 金融機関(三菱東京UFJ銀行) | 大手生保のセールス | |
---|---|---|---|---|
アクサダイレクト生命
|
○
|
|||
オリックス生命
|
○
|
○
|
||
チューリッヒ生命
|
○
|
○
|
||
メットライフ生命
|
○
|
○
|
||
メディケア生命
|
○
|
○
|
||
ライフネット生命
|
○
|
ご覧のとおり、
オススメの定期保険の見積もりを、一通り入手できるのは保険ショップのみです。
ところで、上の比較では『ほけんの窓口』を採り上げましたが、このサイトでは『保険見直し本舗』をお勧めします。
『ほけんの窓口』をはじめとして、全国規模の保険ショップ・チェーンの多くは、店舗数を増やすことを重視し、当初からフランチャイズ加盟店を募集しがちです。
そういうチェーンは、マニュアル通り対応できるうちはいいのですが、こちらがそこから外れた要望を出すなどすると、ショップや相談員ごとの質の格差があらわになりやすいです。
『保険見直し本舗』も、現時点ではフランチャイズ展開していますが、とても慎重です。
2001年の設立から全店直営方式を長く続けて、2019年になってようやくフランチャイズに乗り出しました。
それでも、フランチャイズ加盟店を急激に増やすのではなく、慎重に選定しているようです。会社の体質は、こういうところにあらわれると思います。
保険ショップでの相談に加えて、訪問相談、電話相談、オンライン相談もやっています。
保険ショップを上手に利用するコツについては、保険ショップを上手に利用するコツをご覧ください。