生命保険料を節約!賢い生命保険の入り方

生命保険を賢く節約・見直すなら、専門家に相談しながらしっかり比較!

保険料の格差が広がっています。もっともシンプルな定期保険ですら、1.5~2.5倍もの価格差。

日本生命、第一生命、明治安田生命、住友生命などの伝統的生保と、カタカナ生保、損保系生保などの新しい生保との間で、保険料の格差が大きく広がっています。

もっともシンプルな生命保険である定期保険で、保険料を比較してみましょう。

日本生命 vs アクサダイレクト生命

死亡保障1000万円、45歳男性が15年満期で加入したときの月々の保険料です。

日本生命
6,130円
オリックス生命
4,232円

1.5倍の差があります。

明治安田生命 vs アクサダイレクト生命

死亡保障3000万円、30歳男性が10年満期で加入したときの月々の保険料です。

明治安田生命
8,010円
アクサダイレクト生命
3,220円

2.5倍の差があります。

住友生命 vs ライフネット生命

死亡保障5000万円、30歳男性が10年満期で加入したときの月々の保険料です。

住友生命
11,050円
ライフネット生命
5,150円

こちらも2倍以上の差があります。

商品内容は同じなのに、1.5~2.5倍もの価格差があります。
賢い生命保険選びの第一歩は、複数の保険商品を比較すること。

経済誌、情報誌の生命保険特集で、保険のプロがすすめるのは、カタカナ生保、損保系生保の商品ばかり。

たとえば、『別冊宝島 - よい保険・悪い保険2018』の、終身保険ランキングのトップ3は・・・

1位 オリックス生命
2位 マニュライフ生命
3位 メットライフ生命

たとえば、『日経トレンディ』(2018年5月号)の保険特集の、医療保険ランキングのトップ3は・・・

1位 オリックス生命
2位 SOMPOひまわり生命
3位 東京海上日動あんしん生命

たとえば、マガジンハウス『最新保険ランキング2018(下半期)』の、定期保険ランキングのトップ3は・・・

1位 オリックス生命
2位 メットライフ生命
3位 チューリッヒ生命

いずれも、各誌が保険のプロへのアンケート結果を集計したランキングです。

保険料の安さも加味されたランキングとは言え、カタカナ生保、損保系生保の商品内容が、保険のプロから認められるレベルにあることは、まちがいないでしょう。

今や、生命保険に加入する方々の過半数が、カタカナ生保、損保系生保を選んでいます。

伝統的生保と、カタカナ生保、損保系生保の2017年度(2018年3月末)の売り上げを比較しましょう。

生保会社のタイプ別新規売上高

ニッセイ基礎研究所『生保決算の概要』(2018年6月27日)をもとに作成しました。

2017年度決算に基づく、生命保険会社のタイプ別の市場シェア
伝統的大手生保
日本、明治安田、第一、住友、三井、太陽、富国、大同、朝日
外資系生保
アフラック、ジブラルタ、メットライフ、アクサ、プルデンシャル他
損保系生保
東京海上日動あんしん、三井住友海上あいおい、SOMPOひまわり他
異業種系生保
ソニー、オリックス、SBI、楽天、みどり、ライフネット他

伝統的生保の年間売り上げ(新契約高)は32.8%。ということは、残る67.2%は、カタカナ生保・損保系生保等の新しい生保です。

カタカナ生保・損保系生保等の中にも、消費者の信頼を勝ち得ている会社が、どんどん増えているようです。

個人向け新規売上ランキング2017

2017年度の各社決算から、個人向け保険の新契約高トップ10のランキングを作成しました。赤字がカタカナ生保、損保系生保です。

1位 日本生命
2位 かんぽ生命
3位 ソニー生命
4位 大同生命
5位 プルデンシャル生命
6位 東京海上日動あんしん生命
7位 ジブラルタ生命
8位 メットライフ生命
9位 三井住友海上あいおい生命
10位 マニュライフ生命

日本生命、かんぽ生命は、さすがの貫禄(かんろく)ですが、トップ10のうち7社までがカタカナ生保・損保系生保です。

歴史の浅いカタカナ生保、損保系生保。しかし、保険会社の支払い能力をあらわすソルベンシーマージン比率は、優秀な会社が多いです。

保険会社の安全性を表す数字として、金融庁が採用しているのがソルベンシーマージン比率です。
この数字が大きいほど、資金の余力が大きい=保険会社しての安全性が高い、とされます。

下の表は、2018年3月末での主な生命保険会社のソルベンシーマージン比率、上位20社です。
赤字がカタカナ生保、損保系生保です。

順位 会社名 SM比率
1位 ネオファースト生命 5250.4%
2位 メディケア 3191.1%
3位 ソニー生命 2624.3%
4位 ライフネット生命 2455.8%
5位 東京海上日動あんしん生命 2348.1%
6位 三井住友海上あいおい生命 1726.7%
7位 アクサダイレクト生命 1723.2%
8位 オリックス生命 1566.6%
9位 SOMPOひまわり生命 1513.1%
10位 T&Dフィナンシャル生命 1258.3%
11位 チューリッヒ生命 1233.9%
12位 大同生命 1206.2%
13位 SBI生命 1172.2%
14位 かんぽ生命 1131.8%
14位 FWD生命 1109.9%
16位 富国生命 1081.2%
17位 三井生命 1068.7%
18位 アフラック 1030.0%
19位 三井住友海上プライマリー生命 992.9%
20位 明治安田生命 990.2%

赤字のカタカナ生保・損保系生保が、20社中15社を占めています。それも上位を独占しています。

なお、詳細版をつぶれない保険会社を選ぶに掲載しています。

カタカナ生保、損保系生保の保険商品を一通り比較して選べるのは、FP保険ショップです。

ご覧のように、保険会社の数は増えていて、各社の競争が激しくなっています。医療保険、終身保険、収入保障保険・・・と調べたところ、どの保険のジャンルでも、上位はわずかな差でひしめき合っています。

保険料の差は小さく、性別・年齢等を変更して見積もると、安さの優劣は入れかわってしまいます。
また、各社とも特色を出していて、加入者が何を重視するかによって、保険の中身に対する評価は異なりそうです。

個人が見積もりを一通り集めて、比較するのは大変

一番いいのは、ここで名前をあげた保険商品の、ご自身の条件による見積もりを一通り集めて、比較していただくこと。
しかし、個人でそれだけのことをやるのは、大変そうです。

生命保険を販売しているところは、いくつもあります。
ちなみに、どこを利用して保険に加入しても、保険料や保障内容は同じです。

  • 生命保険会社の営業
  • 保険ショップ
  • 銀行など金融機関の窓口
  • 独立系FP
  • その他の乗り合い代理店

これらの中で、お勧めの商品を一通り比較して選べるのは、保険ショップFP保険相談の2つです。

ちなみに、保険ショップは、さまざまな保険会社の商品を扱う店舗です。
FP保険相談は、FPの有資格者による、訪問型コンサルティング・サービスです。

そのほかでは、お勧めの商品を一通り比較して選ぶことができません。


[保険会社の営業員]
自社の商品しか扱いません。複数の商品を比較して選ぶには非効率です。そして、もっぱら自社の商品を売り込むので、中立性はゼロです。

[金融機関の窓口]
複数社の保険商品を扱っています。ただし、グループ企業や親密な保険会社の保険商品に限られます。選択肢は不十分だし、かたよっています。

[一般の乗合代理店]
複数社の保険商品を扱っていますが、大半は、取り扱うことのできる保険会社は少ないです。問い合わせないと、どこの保険会社を取り扱っているのか分からないので、非効率です。

買い物をするときに、比較して選ぶのは当たり前のことです。にもかかわらず、高額の買い物である生命保険選びでは、ちゃんと比較して検討できるところは、限られています。

保険ショップ、FP以外を選んだ時点で、最適な保険にめぐり合える可能性はほとんど無くなってしまうのが現実です。

大手の口コミ調査によると、保険ショップとFP保険相談で、満足度が高いのは、FP保険相談です。

消費者動向の調査会社J.D.パワーによる『2016年生命保険契約満足度調査』の、生命保険への加入ルート別の満足度は、以下の通りです。

生命保険の加入方法別の総合満足度

トップの「訪問型乗合代理店」というのは、FP保険相談を指しています。2位の来店型保険ショップとの差は、けっこうあります。

J.D.パワーをご存じないかもしれません。米国に本拠を置く、市場調査の専門会社です。中立的な立場からの、規模の大きな調査で、信用できます。
ちなみに、上の調査結果は、12,947人の回答に基づいています。

知識と対応の良さでFP保険相談、豊富な品揃えなら保険ショップ

J.D.パワーは、上の結果について、アンケートの回答をもとに分析をおこなっています。FP保険相談と保険ショップが評価されたポイントを、下にまとめました。

FP保険相談 保険ショップ
  • 担当者の知識が豊富。
  • こちらのニーズに合った保険商品やプランを提案。
  • 問い合わせへの対応が迅速。
  • 加入後のアフターフォローが良かったor良さそう
  • 取り扱うことのできる商品数が豊富。
  • こちらの都合で、気軽に店舗に行ける。

FP保険相談のサービスの質の高さを、うかがい知ることができます。ただし、保険ショップの品ぞろえの良さも、捨てがたい強みです。

お勧めはFP保険相談だけど、適材適所で使い分けたい

上のような結果がはっきり出ている以上、どちらかを選ぶとしたら、FP保険相談をお勧めします。

とは言え、J.D.パワーによる分析を見ると、できることなら、それぞれの強みを生かすように、使い分けたいです。

FP保険相談は、担当者の知識や対応の良さに期待できる反面、取り扱うことのできる商品数には、個人差があります。
最終決断は、自分の目で見積書を見比べて決めたい、という立場から言うと、物足りない危険があります。

取り扱うことのできる商品数の多さでは、保険ショップの方が優勢です。

というわけで、FP保険相談と保険ショップの、それぞれの強みを生かすなら、次のように検討を進めたいです。

FP保険相談を利用して、保険加入の方針を決める。
FP保険相談で取り扱える商品が少ないときは、保険ショップにも見積もりを依頼する。
見積もり結果と、FP保険相談と保険ショップの担当者の信頼感などから、最終決定。

お互いを競わせることに、気後れを感じるするかもしれません。でも、そんな気づかいは無用です。
FP保険相談と保険ショップの両方にチャンスを与えることになるので、歓迎されるはずです。

FP保険相談なら、保険マンモスのFP紹介サービスをおすすめします。

FPとは、国家検定AFP・CFPといった権威ある民間資格の取得者です。

資格を取得するには、金融、証券、保険、年金、ローン、不動産、税金等の幅広い知識を身につけていなければなりません。

生命保険加入は大きな買い物ですから、こうした専門家にじっくり相談して、納得して決めたいものです。

そんなニーズに応えるべく、無料でFPに保険相談できる、FP紹介サービスが増加しています。その中で安心してお勧めできるのが、保険マンモスです。

この業界の歴史は20年に満たないですが、長続きしないものが多く、名前を聞かなくなったサービスは少なくありません。

そんな中、保険マンモスはもっとも早くスタートしたサービスの一つで、今なお安定しています。その事実こそが、お勧めする一番の根拠です。

無料で相談できますし、訪問相談のほか、オンライン相談にも対応しています。

FPとの保険相談の進め方については、FPとの保険相談の進め方をご覧ください。

できるだけ多くの商品を比較して選ぶなら、全国チェーンの保険ショップをお勧めします。

取り扱える保険会社数の多さは、全国チェーンの保険ショップの魅力です。小規模な代理店とは一線を画しています。

これに質の高いサービスが加われば、言うことありません。その点で期待できそうなのが、保険見直し本舗です。

全国規模の保険ショップ・チェーンの多くは、店舗数を増やすことを重視し、当初からフランチャイズ加盟店を募集しがちです。そういうチェーンでは、フランチャイズ加盟店が放任されて、品質の格差が開きやすいです。

保険見直し本舗も、現時点ではフランチャイズ展開していますが、とても慎重です。

2001年の設立から全店直営方式を長く続けて、2019年になってようやくフランチャイズに乗り出しました。

それでも、フランチャイズ加盟店を急激に増やすのではなく、慎重に選定しているようです。会社の体質は、こういうところにあらわれると思います。

保険ショップでの相談に加えて、訪問相談、電話相談、オンライン相談もやっています。

保険ショップを上手に利用するコツについては、保険ショップを上手に利用するコツをご覧ください。