ソニー生命『家族収入保険』の特徴と、メリット・デメリットをご案内します。

ソニー生命の武器は、ライフプランナーと呼ばれる自社営業マンの販売力です。

ソニー生命の2019年テレビCM

そこに力を入れるかわりに、販売できる商品の品数こそ充実していますが、一つ一つの商品を見ると、平凡なものが多いです。

もっとも、保険料が安いなら、実用本位のシンプルさは強みになりえます。しかし、他社と比べて、特に安くはありません。

商品内容と保険料では、ソニー生命『家族収入保険』を、お勧めしにくいです。

なお、収入保障保険の仕組みなどを知りたい方は、収入保障保険の選び方をご覧ください。

『家族収入保険』を、競合商品と比べたときの特徴

他社の収入保障保険と比べたときの、『家族収入保険』の特徴をまとめると、以下のとおりです。

  • 保障 
    良く言えばシンプル、悪く言えば古臭い。
  • 保険料 
    4段階の料金設定。商品内容に対して割高。
  • 他社に無い強み 
    特になし。特徴なく、実用本位。

こうした特徴を、競合商品と比べたときのメリット・デメリットという視点で、整理します。

メリット

商品内容の面でも、料金設定の面でも、メリットはありません。

敢えて言えば、シンプルな保障内容なので、他社の収入保障保険より、わかりやすいかもしれません。

しかし、保険料を見てしまうと、シンプルさの魅力も減退します。

近年、競合他社は、死亡保障以外の機能強化に力を入れ始めています。

もともと収入保障保険は、遺族に年金形式でお金を残すのが主目的の保険です。

しかし、この機能については、各社の商品ごとの差はほとんど無くなっています。

多くの競合他社が力を入れ始めているのは、がん、急性心筋梗塞、脳卒中などで働けなくなったときの年金です。

『家族収入保険』には、こういう事態に対する備えがありません。

がんなどの重い病気で働けなくなっても、1円も出ません。

デメリット

『家族収入保険』のデメリットは以下のとおりです。

  • 就業不能になったときの保障は、心細いレベル。
  • 保障内容に比して、保険料に割高感がある。

以下で補足説明します。

就業不能になったときの保障

上でも触れましたが、『家族収入保険』の主契約では、亡くなったときの他に、〈高度障害状態〉になったときに、年金をもらえます。

〈高度障害状態〉とは、失明するとか、腕や脚の一部を失うとか、ダメージの大きな状態です。

《生活保障特則14》を付加すると、年金が出る症状は広くなって、身体障害者や要介護状態も含まれるようになります。

しかし、三大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)や七大生活習慣病(三大疾病・糖尿病・高血圧性疾患・肝硬変・慢性腎不全)による就労不能は、年金の対象外です。

ちなみに、ソニー生命は、『家族収入保険』とは別に、『三大疾病収入保障保険』という商品も販売しています。

併せて、こちらにも加入すると、三大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)で働けない状況には備えられます。

ただし、下で試算していますが、保険料面では割高になります。

保険料の設定は割高

『家族収入保険』の割高感を確認するために、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命の収入保障保険『リンククロス じぶんと家族のお守り』と保険料を比較しました。

死亡保障での保険料比較

35歳の男女が、60歳満期、年金月額20万円で加入したときの、月払い保険料です。

どちらの商品も、喫煙の有無や健康状態によって、保険料に幅があります。下表では、最安値〜最高値の範囲を記載しています。

月払給付金15万円で、それぞれの年齢の男性が加入したときの、保険料月額です。

加入年齢 ソニー生命 ひまわり生命
男性 6,340
〜8,100円
5,090
〜6,970円
女性 4,900
〜6,200円
3,220
〜5,440円

保障内容は、できるだけ近づけましたが、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命『リンククロス じぶんと家族のお守り』の方が、少しだけ手厚くなりました。

それでも、男女とも、ソニー生命『家族収入保険』の方が高くなりました。

三大疾病による就労不能まで含めるとき

『家族収入保険』と『三大疾病収入保障保険』に同時加入するときの保険料も、比較しました。

こうすることにより、三大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)で働けなくなったケースでも、年金が出ます。

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命には、《メンタル疾患保障付七大疾病保障特約》を付加します。

それ以外は、上の見積もりと同じです。

加入年齢 ソニー生命 ひまわり生命
男性の月払保険料 11,260
〜13,020円
6,460
〜8,340円

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命『リンククロス じぶんと家族のお守り』の方は、特約をつけることで、七大生活習慣病と精神性疾病で働けないときにも、年金が出ます。

ソニー生命の『家族収入保険』+『三大疾病収入保障保険』より手厚い保障です。

にもかかわらず、上のように、保険料の差はさらに開いてしまいました。

ソニー生命の保険料設定は割高です。競合商品と比較してください。

おすすめ度 ■■■■

ご覧いただいたように、保障内容の選択肢が乏しく、しかも保険料が割高です。

ソニー生命『家族収入保険』に、お勧めできる要素はありません。

なお、『家族収入保険』と比較して欲しい競合商品は、以下をご覧ください。

ソニー生命『家族収入保険』の商品内容について、詳しく説明します。

ここまでの説明は、競合他社と比較するときに、頭に置いていただきたい点に絞っていました。

ここからは、この収入保障保険について、より踏み込んでご案内します。

年齢条件、保険料払込の取扱

加入できる年齢、保障を受けられる年齢、保険料払込の取り扱いは、以下のとおりです。

加入できる年齢

15歳~80歳

保障を受けられる年齢

保険期間(保障を受けられる期間)は、45~80歳の範囲で設定できます。

保険料払込期間

全期払(保険期間中、均等に払い込む)のみ。

保険金額

年金は、月額は5万円から1万円刻みで設定でます。

ただし、契約のタイプなどにより、制限されることがある。

保険料払込方法

払込回数は月払半年払年払のいずれか。

払込経路は口座振替団体扱送金扱から選べます。

保障内容

主契約(保険の本体)、付加できる特約に分けてご案内します。

主契約

  • 死亡したときに家族年金、または所定の高度障害状態になったときに、高度障害年金が出る。
  • 年金は、保険期間満了まで毎月支払われる。
  • 年金支払期間が年金支払保証期間より短いときは、年金支払保証期間終了まで、年金が支払われる。
  • 年金支払保証期間は、2年か5年かを選べる。
  • 配当金(保険会社の運用実績による、保険金の上乗せ)はない。
  • 他の保険種類に変換できる。

一番下の〈変換〉は、ソニー生命の特長です。

手続き上の要件を充たせば、健康状態に関わりなく、他の保険種類(終身保険とか)に変換できます。

なお、保険料は、元の保険に入ったときではなく、変換するときの年齢・保険料率で決まります。

収入保障保険は掛け捨て保険なので、これを〈変換〉すると、保険料がかなり値上がりするかもしれません。

特約

数多くの特約が用意されています。

生活保障特則14

主契約の年金に加えて、障害年金介護年金も、受け取ることができます。

障害年金は、同社所定の高度障害状態になるか、身体障害者福祉法の1〜3級に該当したら、支給されます。

介護年金は、同社所定の要介護状態になるか、公的介護保険制度の要介護2に該当したら、支給されます。

優良体・非喫煙者割引特則

この特則を付けると、保険料の割引を受けることができます。

『家族収入保険』の保険料体系は4タイプあり、割引率が異なります。

割引率は、喫煙の有無と健康状態(血圧、肥満度、尿検査)で、判定されます(下で詳しく説明しています)。

同社所定の条件をクリアできなければ、割引になりません。

災害死亡給付特約

不慮の事故または所定の感染症により、死亡するか高度障害状態になると、保険金が出ます。

傷害特約

不慮の事故または感染症により、死亡するか障害状態になると、保険金または給付金が出ます。

上の災害死亡給付特約と似ていますが、こちらの方が保障される範囲は広いです。

がん特約

以下のような給付金が出ます。

  • がん診断給付金(がんと診断確定されたとき、1回だけ出る)
  • がん入院給付金(がんで入院したとき、入院日数に応じて出る)
  • がん手術給付金(がんで手術を受けたとき、手術の種類に応じて出る)
  • 退院後療養給付金(退院して療養するときに出る)

シンプルながん保険に相当する保障内容です。

保険料払込免除特約

被保険者が所定の状態になると、保障はそのままで、その後の保険料が免除されます。

所定の状態とは、以下のような場合です。

  • がんの診断が確定する。
  • 急性心筋梗塞により、60日以上、労働の制限を必要とする状態が継続する。
  • 脳卒中により、60日以上、神経学的後遺症が継続する。
  • 所定の障害状態または要介護状態になる。
リビング・ニーズ特約

被保険者の余命が6か月以内と診断されたら、家族年金の全部または一部を、受け取ることができます。

保険料の割引制度

料金設定は、割引なし喫煙者優良体非喫煙者標準体非喫煙者優良体の4段階に分かれています。

保険料は、上で名前をあげた順に、安くなっていきます。

判定基準は、以下のとおりです。

  1. 過去1年以内に喫煙していない。
  2. 唾液検査の結果が陰性である。
  3. 40歳未満は、血圧は最高90〜135mmHgかつ最低90mmHg未満。
  4. 40歳以上は、血圧は最高90〜140mmHgかつ最低90mmHg未満。
  5. BMI値(肥満度)が18.0以上、26.9以下。
  6. 尿検査で、蛋白・糖・潜血がいずれも−または±。

1と2で、喫煙者か非喫煙者かが決まります。

3〜6で、優良体か標準体かが判定されます。

2や6は、他社ではあまり目にしません。つまり、他社よりチェック項目は多いです。

保険料の設定が高めな上に、割引になる基準は、他社より厳しいです。

複数の保険商品の見積もりを比較するなら、保険の専門家を上手に活用しましょう。

収入保障保険を取り扱っているのは、大半がカタカナ生保・損保系生保です。

どんな生保会社があって、それぞれがどんな商品を扱っているのか、調べるだけでけっこう負担になります。

また、それぞれの商品の見積もりをして、保険料を比較するには、保険の知識や各社の商品知識が必要になります。とても、素人の手には負えません。

そこで、保険のプロの活用をオススメします。

保険のプロにはいろいろありますが、相談相手として選ぶべきは、上に名前をあげた保険商品を一通り取り扱っている保険のプロです。
そうでないと、ご自分の条件で、主要な保険商品を比較できなくなってしまいます。

では、どうすれば、そういう保険のプロに相談できるのでしょうか?
意外と簡単に、しかも無料でできてしまいます。詳しいことは

を、ご覧ください。

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