第一生命の組立総合保障保険『ブライトWay』を、お勧めできない理由があります。

以下の理由から、第一生命『ブライトWay』への加入をお勧めできません。

  • この商品の大部分は更新型です。一生かかわる保険商品なので、更新型はお勧めできません。
  • この商品はセット商品です。目的が異なる保険は、別々に加入したいです。
  • 全体的に保険料が割高です。
  • 医療保障は80歳で無くなってしまいます。
  • 特約がゴチャゴチャしていて、とにかくわかりにくい。

各項目について、以下で詳しく説明します。

更新型の生命保険は、保険料がドンドン上がる

保険料の金額の変化に着目すると、保険商品は全期型更新型とに分かれます。
全期型は、契約期間中保険料は変化しません。更新型は、更新のたびに保険料が値上がりします。

第一生命『ブライトWay』は、主契約こそ全期型の終身保険ですが、特約が保険料の大部分を占めています。そして、ほぼすべての特約は10年更新型です。
つまり、10年ごとの更新で、保険料が大幅に上がります

試しに、『ブライトWay』で、年齢別の保険料を試算しました。ここでは、金額そのものより、10年ごとにどのくらい保険料が上がるのかを、ご確認ください。

30歳 月々15,416円
40歳 月々27,614円
50歳 月々59,289円

更新のたびに、1.8倍~2.1倍のペースで値上がりしています。

何十年と続ける生命保険で、10年ごとにこのペースで値上がりされると、それだけで将来の家計の予測が難しくなります。

生命保険会社の営業担当は「更新のたびに保障を見直して、保障を小さくすれば、保険料はほとんど上がりません。」などと説明します。
しかし、実際は、保障を小さくしないことには、保険を続けられない・・・という危うさ。

『ブライトWay』は、一生涯の保障のための保険商品です。こういう商品では、更新型はお勧めできません。

保険のセット商品には、いろんなデメリットが・・・

『ブライトWay』に組み込むことのできる保障は、図のようにたくさんあります。

第一生命『ブライトWay』の商品内容のイメージ図

セット商品を購入するメリットは、一般的には、1回の買い物で、必要なものがそろう手軽さ。そして、割安なセット料金でしょう。
これらのことは、生命保険のセット商品にも当てはまります。

ただし、セットの中に割高な特約が混ざっていたら、損になってしまいます。というか、実際に、割高な特約が複数混入しています。
手軽さのかわりに大きなリスクを負うことになります。

また、保険をセット購入することで、保障額が一定の基準を超えたら、高額割引制度により、保険料の割引を受けられます。
とは言え、下で説明するように、もともとの保険料設定が高いので、割引されても、割高なままです。

『ブライトWay』の保険料は、カタカナ生保・損保系生保と比べて割高

そもそも、更新で保険料が上がる心配をする以前に、『ブライトWay』の保険料は高すぎます。

『ブライトWay』はいろいろな特約の塊で、仕組みが複雑です。わかりやすくするために、もっともシンプルな特約の一つ、年金払定期保険特約の保険料を、オリックス生命の定期保険『ブリッジ』と比べます。

死亡保険金額1,000万円で、34歳の男性が10年間加入するときの、月々の保険料です。

月の保険料
第一生命『年金払定期保険特約』 2,937円
オリックス生命『ブリッジ』 1,592円

ごくシンプルな定期保険だけを抜き出しても、これだけの価格差があります。
こういう割高な保険・特約が塊(かたまり)になって『ブライトWay』が出来上がっています。

医療保障は80歳で無くなる

『ブライトWay』には、もちろん、医療の特約も提供されています。これも他と同じように更新型ですが、なんと80歳までしか更新できません。

もともと更新型の保険には、更新の限度が設けられています。だから、限度があることはこの際問題にしませんが、80歳という設定には疑問を覚えます。

日本人の平均寿命は男性が80.79歳、女性が87.05歳です(2015年)。
そして、日本人の死因の上位は以下のようになっています(厚生労働省『人口動態調査』2016年)。

2016年の日本人の死因別割合円グラフ

つまり、日本人の多くは、80歳より後に、病院であるいは入院を経た後に亡くなります。

それにもかかわらず、『ブラントWay』の医療保障は80歳で打ち切られます。
打ち切られる頃になって、他社の医療保険に乗り換えるのは、健康状態の面でも、保険料負担の大きさを考えても、困難です。

もし第一生命の営業職員が「一生涯の医療保障もあるので、安心ですよ。」と説明しながら『ブライトWay』をセールスしているとしたら、けっこう悪質です。

特約がゴチャゴチャしていてわかりにくい

生命保険はわかりにくいです。中でも、『ブライトWay』のような、総合保障タイプの保険商品は。

それでも、少しでもわかりやすくなるように努力するのが、保険会社の務めだと思います。
このことは、消費者の負担を減らすだけでなく、営業職員(セールスレディ)の適正な販売を推進することにもなります。

しかし、第一生命『ブライトWay』は、まるでわざとやっているかのように、わかりにくいです。
パンフレットには、次のような表現・説明が羅列されています(抜粋)。

  • 特定状態保障定期保険特約
  • 特定状態充実保障付死亡保障特約
  • 特定状態収入保障特約
  • 3大疾病(所定のがん・急性心筋梗塞・脳卒中)による所定の状態に該当したとき・・・
  • 所定の要介護状態に該当したとき・・・
  • 所定の身体障害状態に該当したとき・・・
  • 病気・ケガによる1日以上の入院や所定の手術など・・・
  • 所定の生活習慣病による1日以上の入院・・・

「特定」「所定」だらけで、もう何が何やら・・・
「特定」「所定」の中身は、もちろん「ご契約のしおり」や「約款」に記載されています。
しかし、生命保険の検討にあたって、それらをすみからすみまで読破する消費者はほとんどいません。

第一生命は、そのことを承知の上で、これだけ「特定」「所定」を乱発しています。伝えるつもりがないというか、むしろ消費者を煙に巻こうとしているような・・・

パンフレット等で、「特定」「所定」の中身をいちいち詳説していたら、文字だらけになって、それはそれで見にくくなってしまいます。
とは言え、競合する日本生命、明治安田生命、住友生命らと比べても、第一生命のわかりにくさ、まぎらわしさは目立ちます。

こういうわかりにくさは、加入するときに誤解を生みやすいです。そして、加入した後で、保険金を請求できるのに、請求を漏らしてしまう原因になりかねません。

こんなにいろいろな問題点があるのですね。怖くなりました・・・

第一生命『ブライトWay』に加入されているか、ご検討中なら、以下の見直しをおこなうことで、大幅に節約できます。

見直しのポイントは、次の通りです。

  • 『ブライトWay』のそれぞれの特約を、カタカナ生保・損保系生保の個々の保険商品に置き換える。
  • カタカナ生保・損保系生保の見積もりを比較して、最もニーズに合う保険商品を選ぶ。
  • 保険期間は、できるだけ全期型(更新が無く、保険料が上がらないタイプ)を選ぶ。

以下に補足説明します。

『ブライトWay』のそれぞれの特約を、置き換える

『ブライトWay』には、以下のようにたくさんの保障(特約)が含まれています。
必要な保障(特約)の一つ一つを、カタカナ生保・損保系生保の、単体の保険商品に置き換えます。

第一生命『ブライトWay』の商品内容のイメージ図

ここで気になるのが、「アシストセブン(特定状態保障定期保険特約)」「アシストセブンブラス(特定状態充実保障付死亡保障特約)」「インカムサポート(特定状態収入保障特約)」の3つの特約です。
いずれも、他社の保険商品では見かけない名称です。

以下の保険商品を、置き換えの候補としてご検討下さい。保障内容に少々の違いはあっても、同じニーズに応える商品です。

アシストセブン
アシストセブンブラス
  • アフラック『三大疾病保障プラン』
  • オリックス生命『特定疾病保障保険ウィズ』
  • 損保ジャパン日本興亜ひまわり生命『特定疾病前払式終身保険』
  • 損保ジャパン日本興亜ひまわり生命『特定疾病保障保険』
  • チューリッヒ生命『3大疾病保険』
  • 東京海上日動あんしん生命『特定疾病保障定期保険』
  • 東京海上日動あんしん生命『特定治療支援特約(Ⅲ型)』
  • メディケア生命『特定疾病一時給付保険』
インカムサポート
  • アフラック『給与サポート保険』
  • チューリッヒ生命『くらすプラス』
  • 東京海上日動あんしん生命『5疾病就業不能特約』

『ブライトWay』は、ほぼ掛け捨て保険なので、解約しても損にならない

もちろん、『ブライトWay』はやめます。

すでに加入されている場合、生命保険を途中でやめるのは、損に思えるかもしれません。実際、主契約(終身保険)に限って言うと、損になるかもしれません。
しかし、保険料大の部分を占めるのは、掛け捨て保険(特約)です。よって、『ブライトWay』全体で見ると、解約しても損になりません。

『ブライトWay』はもともと保険料が割高だし、更新時期になったら、ドンと保険料が上がります。
また、他社に乗り換えるなら、その時期が遅くなるほど、年齢が進んで保険料は高くなります。

というわけで、解約を先延ばしして、トクになることはありません。

保険料は確かに安くできそうですね。でも、けっこう手間が・・・

複数の保険商品の見積もりを比較するなら、保険の専門家を上手に活用しましょう。

『ブライトWay』の個々の特約を、カタカナ生保・損保系生保の単体商品に置き換えると言っても、どんな生保会社があって、それぞれがどんな商品を扱っているのか、調べるだけでけっこう負担になります。

また、それぞれの商品の見積もりをして、保険料を比較するには、保険の知識や各社の商品知識が必要になります。とても、素人の手には負えません。

そこで、保険のプロの活用をオススメします。

保険のプロにはいろいろありますが、相談相手として選ぶべきは、上に名前をあげた保険商品を一通り取り扱っている保険のプロです。
そうでないと、ご自分の条件で、主要な保険商品を比較できなくなってしまいます。

では、どうすれば、そういう保険のプロに相談できるのでしょうか?
意外と簡単に、しかも無料でできてしまいます。詳しいことは

を、ご覧ください。

ところで、第一生命は、どんな会社ですか?評判は?

第一生命は、国内有数の規模を誇る、名門の生命保険会社です。

第一生命は、1902年(明治35年)に設立された、名門企業です。

わが国最初の相互会社として設立されました。現在でも、日本生命、明治安田生命、住友生命のような歴史のある大手は相互会社ですが、第一生命は2010年に株式会社化しました。

会社の規模を表す総資産で、業界上位

第一生命は、長年業界上位の地位を保っています。このところ、合併により規模を拡大した明治安田生命と、総資産でつばぜり合いを繰り広げています。
2015年度の決算での、生命保険会社総資産の上位10社は以下の通りです。

順位 会社名 総資産
(億円)
1位 かんぽ生命 815,436
2位 日本生命 634,538
3位 明治安田生命 365,766
4位 第一生命 358,949
5位 住友生命 276,415
6位 ジブラルタ生命 110,889
7位 アフラック 107,755
8位 メットライフ 98,724
9位 ソニー生命 80,354
10位 三井生命 70,955

明治安田生命が上にいますが、その差は大きくありません。しばらく接戦が続きそうです。

営業職員中心の従来型の販売体制

第一生命は、従業員である営業職員(セールスレディー等)を、販売の中心においています。伝統ある生保会社に共通する販売体制です。

全国に1,259の営業拠点が置かれ(平成28年現在)、そこに配置された4万2千人以上の営業職員が、日々保険商品の販売にいそしんでいます。

生命保険はとてもわかりにくいので、消費者はその必要性や意義を理解しにくいです。だから、店先にパンフレットを陳列しても、それで売れるような商品ではありません。

そのため、営業職員が能動的に消費者に働きかける販売体制は、とても有効です。

ただし、万単位の従業員と、全国各地の営業拠点を維持するためには、大きなコストがかかります。それが、わたしたちが払い込む保険料に反映されます。

調査会社による大規模なアンケート調査によると、サービスの品質は業界標準レベルと考えられます。

大変に立派な実績と規模を持つ第一生命ですが、かんじんなのは、わたしたち消費者に対するサービスの品質です。

顧客満足度は標準的レベル

第一生命の評判を、中立的な調査会社によるアンケート調査の結果で、確認しましょう。

米国の調査会社J.D.パワーの調査結果をご覧いただきます。
同社は、米国で設立された、顧客の意識・行動・満足度を調査するプロフェッショナルです。毎年、生命保険に対する顧客満足度調査を実施しています。

2016年の調査結果が最新です。「契約時の満足度」「保全手続きの満足度」「保険金請求の満足度」の3部門に分かれています。
第一生命のランキング順位は、以下の通りでした。

契約満足度 14位
保全手続満足度 11位
保険金請求対応満足度 10位

41社ある生命保険会社の中での順位です。

J.D.パワーの調査はインターネットによるアンケートに基づきます。そのため、ネットでの販売や宣伝に積極的な企業の方が、有利になる可能性があります。
逆に、第一生命をはじめとした、営業職員(セールスレディ)による販売体制を採る生保会社にとっては、不利になる可能性があります。

そうしたことを考え合わせると、なかなか良好な順位だと思います。直接のライバルになる日本生命、明治安田生命、住友生命あたりと比べても、好成績です。

支払い漏れの多さは気になる

生命保険各社の支払い漏れと苦情の件数が、生命保険協会のWebサイトで公表されています。これらも、生命保険会社のサービスの品質を知るうえで、参考になります。

なお、支払い漏れや苦情の件数そのもので比較すると、保有する契約件数が少ない会社の方が有利になってしまいます。そこで、それぞれの会社が保有している契約の件数と、支払い漏れと苦情の件数との割合を、比較しました。

少ない順にランキングしたときの、第一生命の順位は下のようになりました。

2015年の支払い漏れ 全41社中、28番目に少ない。
2016年上半期の苦情件数 全41社中、18番目に少ない。

苦情件数は平均的な水準ですが、支払い漏れの発生率はやや高いです。2015年に限って、支払い漏れが多かったわけではありません。むしろ、ここ数年減少しているにもかかわらず、発生率は高めです。

2005~2008年にかけて、保険会社の保険金不払いが社会問題化され、金融庁が各社に行政処分を下しました。
その後、保険各社は、支払い漏れを無くすために努力を重ねています。その中で、第一生命は件数の減り方がやや鈍いようです。

品質には問題なさそうですが、支払い漏れが多いのは気になります・・・

第一生命は、大手の生命保険会社だけあって、取り扱う商品数はかなり多いです。

第一生命の保険商品を、保険の種類別に整理しました(2017年2月現在)。

保険の種類 商品名 補足説明
終身保険
  • ブライトWay
  • ブライトWayジュニア
特約を含めると、総合保障タイプの商品。
医療保険
  • メディカルエール
  • なでしこエール
『なでしこエール』は女性専用の商品。
介護保険 クレストWay
終身保険
  • 悠悠保険U
  • エスコートU
  • TIME・U
  • グランロード
『悠悠保険U』は男性用、『エスコートU』は女性用。
定期保険
  • Top Plan サクセスU
  • Top Plan マジェスティU
生存給付金付定期保険
  • Skip・U
  • なないろSkip
死亡保障+お祝金や満期金
養老保険
  • 養老保険U
個人年金保険
  • 積立年金「しあわせ物語」
こども保険
  • こども応援団
  • Mickey
特定疾病保障保険 シールドU 3大疾病の保障+死亡保障

『ブライトWay』だけで、すべての保障をカバーしていますが、それとは別に、単体の商品がたくさん提供されています。

保険商品を比較して、納得して選ぶなら、中立的な立場の保険の専門家に相談しましょう。

第一生命に問い合わせをすれば、同社所属の営業職員が説明に来てくれます。しかし、自社商品の説明をしてくれても、他社の競合商品との比較はできません

比較したければ、それぞれの生保会社に問い合わせて、それぞれ会社の営業職員に会って、提案書を手元に集めることになります。面倒だし、なんだかんだで時間もかかりそうです。

そんな手間と時間をかけなくとも、主要各社の見積もりをまとめて入手する方法があります。中立的な保険の専門家のアドバイスを受けることもできます。しかも無料で。

その方法は

を、ご覧ください。

 ご注意

統計データや保険の商品内容については、慎重に扱っていますが、古くなっていたり、誤りがあるかもしれません。保険の専門家に相談した上で、最終的に判断を下してください。

  • FP(ファイナンシャル・プランナー)は、保険を含む、資産・家計・税務知識の公的資格保有者。
  • 保険商品知識中心の保険外交員、保険ショップ店員とは一味違います。
  • そんなFPが、相談だけなら無料で、コンサルティング(保険に加入する義務なし)。
  • 自宅など、指定の場所に駆けつけてくれます。