住友生命の主力商品『ライブワン』を、お勧めできない理由があります。

住友生命の現在の主力商品は『Wステージ 未来デザイン 1UP』ですが、その前は『ライブワン』でした。
そして、『ライブワン』は現在でも販売されています。広告は地味になっていますが。

以下の理由から、住友生命『ライブワン』への加入をお勧めできません。

  • この商品はセット商品です。目的が異なる保険は、別々に加入したいです。
  • 全体的に保険料が割高です。
  • 仕組みがもっともわかりにくいアカウント型保険です。

各項目について、以下で詳しく説明します。

保険のセット商品には、いろんなデメリットが・・・

『ライブワン』の仕組みを図にすると、以下のようになります。図には、例として4つの特約がセットされてますが、特約は全部で21個用意されています。

住友生命『ライブワン』の商品内容のイメージ図

セット商品を購入するメリットは、一般的には、割安なセット料金と、1回の買い物で、必要なものがそろう手軽さ。
これらのことは、生命保険にも、ある程度は当てはまります。

しかし、生命保険のセット商品には、大きなリスクもあります。

セット商品にはリスクがある

もともとわかりにくい生命保険を、一塊(かたまり)にしたところで、わかりやすくなることはありません。むしろ、わかりにくさは何倍にも膨らみます。

その結果、いろいろなリスクを背負うことになります。
『ライブワン』の場合、以下の2つの心配があります。

  • 割高な保険・特約が、商品パッケージに混入する。
  • 更新型の特約が、商品パッケージに混入する。

保険料については、後でご説明するとして、更新型の特約について、補足説明します。

全期型の特約と更新型の特約が混在する

保険料の金額の変化に着目すると、保険商品は全期型更新型とに分かれます。
全期型は、契約期間中保険料は変化しません。更新型は、更新のたびに保険料が値上がりします。

保険に加入する目的によっては、更新型の方にメリットがあります。しかし、一生涯の保障を準備するときは、更新型をお勧めしにくいです。

更新後の保険料は、必ず高くなります。それも大幅に高くなります。
具体例をご覧いただきます。

40歳 23,780円
50歳 45,146円
60歳 93,387円

金額はケース・バイ・ケースですが、標準的な保障内容であれば、10年の更新ごとに1.8~2倍くらいの勢いでも上がりします。
しかも、更新は10年後、15年後と、忘れた頃にやってきます。家計の計画的な運営の邪魔になりがちです。

住友生命『ライブワン』の場合、医療関係の特約で注意が必要です。全期型も用意されていますが、住友生命の営業職員(セールスレディ)は、更新型を勧めることが多いようです。

更新型は、スタート時点での保険料が安くなります。それで、営業職員(セールスレディ)にとっては、勧めやすいようです。
しかし、更新した後の保険料は大幅に高くなるし、トータルで払い込む金額も、更新型の方が大きくなります。

保険料は、カタカナ生保・損保系生保と比べて割高

そもそも、更新で保険料が上がる心配をする以前に、『ライブワン』の保険料は高すぎます。

『ライブワン』はいろいろな保険・特約の塊で、仕組みが複雑です。そのままでは、他社と条件をそろえて保険料比較するのが難しいです。

そこで、医療保障の部分を抜き出して、オリックス生命の医療保険『新キュア』と比べました。
35歳の女性が、入院給付金日額5,000円の、ほぼ同じプランに加入したときの、月々の保険料です。

月々の保険料
住友生命
災害疾病関係特約
3,145円
オリックス生命
『新キュア』
1,822円

ひとつの保険で比べても、これだけの価格差があります。
こういう 割高な保険・特約が塊(かたまり)になって『ライブワン』が出来上がっています。

仕組みがもっともわかりにくいアカウント型保険

生命保険とは、一生の付き合いになるかもしれません。だから、将来どうなるかが、はっきりしないのは困ります。

『ライブワン』のような、更新するタイプのアカウント型保険の問題点は、そこにあります。
加入から10年とか15年の見通しは立ちます。しかし、その後のことが、見通せません。

主契約は保険ではなく積立

上で『ライブワン』の仕組み図をご覧いただきました。あそこから、主契約の部分だけを抜き出して、拡大したのが、次の図です。

住友生命『ライブワン』の主契約のイメージ図

主契約は保険ファンドと名付けられています。将来(老後に)、終身保険や個人年金保険に移行できるけれど、あくまでも保険ファンドは積立です。

保険だと思ったら主契約は貯蓄だった、というのはちょっと気持ち悪いかもしれません。
そのことを脇に置くとしても、保険ファンドは、やはり気持ち悪い存在です。

というのは、将来(老後に)、いくら貯まるのか、いくら受け取ることができるのか、終身保険に移行したらいくらの保障になるのかが、流動的だからです。

なぜ流動的になってしまうかというと・・・

  • 保障の見直しをすると、積み立てられた金額の一部が、保険料に回される。
  • 積立金を、途中で引き出すことができる。
  • 保険ファンドの積立利率は3年ごとに見直される。

3つの中で、特に問題になりやすいのが、一番上の項目です。

更新のたびに、保障を見直さざるを得ない

『ライブワン』に加入して、その後、保障を一切見直さなければ、将来(老後)の保障内容は、ほぼ想定通りになります。

しかし、実際には、更新のたびに、なんらかの見直しをすることになります。なぜなら、更新のたびに、上で例をご覧いただいたように、保険料が大幅に値上がりしてしまうからです。
また、必要な保障は歳とともに変化する、ということも見直しの理由になります。

そして、見直すにあたって、できるだけ保障を減らさないで、保険料が上がらないようにするために、積立金の一部を保障に回すことになります。

2回くらい見直した後で、老後に終身保険に移行すると、死亡保障が100万円未満になるのがザラです。
これでは、葬式代すらカバーできません。

結局、保険料を払い終えた時点で、加入するときには思いもよらなかった、みすぼらしい保障になってしまいます。

営業職員(セールスレディ)は、そういうリスクを説明しない

というように、多くの加入者にとって、『ライブワン』のようなアカウント型保険は、事実上の掛け捨て保険です。

もっとも、掛け捨て保険=悪い保険、というわけではありません。掛け捨て保険には、掛け捨て保険の良さがあります。

問題なのは、『ライブワン』を販売する営業職員(セールスレディ)が、そういう説明をはっきりとしないところ。一生モノの保険として説明をしています。

確かに、『ライブワン』には、老後にも役立つ機能が備わっているので、一生モノになる可能性はあります。
しかし、実際に起こっていることを考えると、誠実な説明とは言えません。

住友生命『ライブワン』に加入されているか、ご検討中なら、以下の見直しをおこなうことで、大幅に節約できます。

見直しのポイントは、次の通りです。

  • 『ライブワン』のそれぞれの特約を、カタカナ生保・損保系生保の個々の保険商品に置き換える。
  • カタカナ生保・損保系生保の見積もりを比較して、最もニーズに合う保険商品を選ぶ。
  • 保険期間は、できるだけ全期型(更新が無く、保険料が上がらないタイプ)を選ぶ。

カタカナ生保・損保系生保というのは、上で保険料例をご覧いただいたオリックス生命のような、新しい保険会社です。保険料が割安です。
他に、アフラック、ソニー損保、メットライフ生命、東京海上日動あんしん生命、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命、三井住友海上あいおい生命などがあります。

以下に補足説明します。

『ライブワン』のそれぞれの特約を、置き換える

『ライブワン』は、以下のような仕組みになっています。
必要な保険の一つ一つを、カタカナ生保・損保系生保の、単体の保険商品に置き換えます。

住友生命『ライブワン』の商品内容のイメージ図

ただし、置き換える対象が分かりにくいものがあるので、具体例をお示しします。

生活障害収入保障特約
  • アフラック『給与サポート保険』
  • チューリッヒ生命『くらすプラス』
  • 東京海上日動あんしん生命『5疾病就業不能特約』
収入保障特約 収入保障保険(家計保障保険)という名称で販売されている保険商品。多数あります。
特定重度生活習慣病保障特約
(LiVガード)
  • アフラック『三大疾病保障プラン』
  • オリックス生命『特定疾病保障保険ウィズ』
  • 損保ジャパン日本興亜ひまわり生命『特定疾病前払式終身保険』
  • 損保ジャパン日本興亜ひまわり生命『特定疾病保障保険』
  • チューリッヒ生命『3大疾病保険』
  • 東京海上日動あんしん生命『特定疾病保障定期保険』
  • 東京海上日動あんしん生命『特定治療支援特約(Ⅲ型)』
  • メディケア生命『特定疾病一時給付保険』
主契約 終身保険、個人年金保険など。ほとんどの保険会社が販売。

『ライブワン』は大部分が掛け捨て保険なので、解約しても損にならない

もちろん、『ライブワン』はやめます。

すでに加入されている場合、生命保険を途中でやめるのは、損に思えるかもしれません。
しかし、保険料大の部分を占めるのは、掛け捨て保険です。よって、『ライブワン』全体で見ると、解約しても損になりません。

『ライブワン』はもともと保険料が割高だし、更新時期になったら、ドンと保険料が上がります。
また、他社に乗り換えるなら、その時期が遅くなるほど、年齢が進んで保険料は高くなります。

というわけで、解約を先延ばしして、トクになることはありません。

保険料は確かに安くできそうですね。でも、けっこう手間が・・・

複数の保険商品の見積もりを比較するなら、保険の専門家を上手に活用しましょう。

『ライブワン』の個々の保障を、カタカナ生保・損保系生保の単体商品に置き換えると言っても、どんな生保会社があって、それぞれがどんな商品を扱っているのか、調べるだけでけっこう負担になります。

また、それぞれの商品の見積もりをして、保険料を比較するには、保険の知識や各社の商品知識が必要になります。とても、素人の手には負えません。

そこで、保険のプロの活用をオススメします。

保険のプロにはいろいろありますが、相談相手として選ぶべきは、上に名前をあげた保険商品を一通り取り扱っている保険のプロです。
そうでないと、ご自分の条件で、主要な保険商品を比較できなくなってしまいます。

では、どうすれば、そういう保険のプロに相談できるのでしょうか?
意外と簡単に、しかも無料でできてしまいます。詳しいことは

を、ご覧ください。

住友生命の詳しいことは、『住友生命のプロフィールと評判』へどうぞ。

 ご注意

統計データや保険の商品内容については、慎重に扱っていますが、古くなっていたり、誤りがあるかもしれません。保険の専門家に相談した上で、最終的に判断を下してください。

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