アクサダイレクト生命『収入保障2』

アクサダイレクト生命『収入保障2』

アクサダイレクト生命の収入保障保険『収入保障2(キープ)』の特徴と、メリット・デメリットをご案内します。

アクサダイレクト生命は、フランスに拠点を置く世界有数の保険会社アクサグループ傘下のネット生保です。

このページでは、そんなアクサダイレクト生命の収入保障保険『収入保障2』について解説します。ちなみに、『収入保障1』という名称の商品は販売されていません。

収入保障保険を比較検討するときの着眼点はこちらです。

以下の点に着目しながら比較します。

  • 死亡保障以外を自由に付け外しできるか。
  • 自分に有利な保険料率が用意されているか。
  • 数十年続ける保険なので、保険会社の経営安定性も重要。

以下で、いくつか補足説明します。

死亡保障以外を自由に付け外しできる

収入保障保険は本来は死亡保険ですが、他社との差別化のために、就業不能保険の機能(病気等で収入が無くなったときに保険金が出る)も提供する商品が増えています。

しかし、保険は、目的ごとに別々に加入することが望ましいです。なぜなら・・・

  • 目的ごとに別々に比較して、それぞれベストの商品を選びたい。
  • 将来、保険を変更したくなっても、望み通りにならないリスクがある。

2つ目ですが、たとえば、就業不能保険の機能を残して、死亡保険の機能だけを解約することはできません。

自分に合った保険料率の商品を選ぶ

収入保障保険、健康状態や喫煙の有無などにより保険料率が変化する商品が多いからです。

長く続ける保険なので、自分に合ったものを慎重に選びたいです。

『収入保障2』のメリット・デメリットと、お勧め度はこちらです。

上の基準をもとに、『収入保障2』のお勧め度を判定しました。

『収入保障2』は人を選びます。誰にでもお勧めできる保険ではありません。

『収入保障2』が向くのは、次の条件に当てはまる方々です。

  • 死亡保険だけを準備したい。
  • 健康体向けの割安な保険料率は不要。

以下で補足説明します。

他社商品より機能は少ないですが、商品をシンプルにすることで販売コストを減らし、保険料を安くしています。

喫煙者や健康体の基準をクリアできない人にとっては、むしろ割安な商品です。

『収入保障2』の保障内容・保険料

保障内容、保険料については、次のとおりです。

保障内容

収入保障保険のメインの機能は死亡保険ですが、近年、障害状態や要介護状態でも年金を出す商品が増えています。

そんな中、『収入保障2』は死亡保険に特化しています。

就労不能年金 障害・介護年金 死亡保障(主契約)

保険料率

他社の収入保障保険の多くは、健康状態(血圧、BMI値など)に応じた保険料率を設けて、健康な人ほど割安にしています。

珍しいことに、『収入保障2』にはそうした料率はありません。

そのため、健康状態に自信がある人や喫煙しない人にとっては、割高になる恐れがあります。

保険料の割安感

もっともシンプルな保障プランの保険料を、保険料相場(主な商品の平均的な金額)と比較しました。

年金月額10万円+保証期間5年で、65歳まで保障するプランです。

男性
加入年齢 収入保障2 保険料相場
25歳 3190円 2360円〜4020円
35歳 3640円 2550円〜4660円
45歳 4280円 2840円〜5500円

標準体(健康状態が優良でない喫煙者)の保険料は競争力があります。

女性
加入年齢 収入保障2 保険料相場
25歳 2160円 1670円〜2850円
35歳 2650円 1980円〜3620円
45歳 2910円 2250円〜4360円

標準体(健康状態が優良でない喫煙者)の保険料は競争力があります。

経営安定性は期待できる

アクサダイレクト生命の2021年度の決算情報を見ると、黒字化はまだできていませんが、売上は伸ばしています。

いずれにしても、母体のアクサグループは日本の3大損保グループを超える巨大企業ですし、生保・損保の両分野で日本の市場に根を下ろしています。破綻や撤退のリスクは、他の外資系より低いと考えられます。

苦情は多め

生命保険協会が定期的に生命保険各社についての苦情件数を公表しています。

アクサダイレクト生命は、苦情が多い生命保険会社の一つです。

保険金の不払いなどは無いでしょうが(金融庁から怒られる重大事項なので)、手続き等でストレスを与えられるリスクはあります。

『収入保障2』といっしょに比較していただきたい収入保障保険はこちらです。

『収入保障2』といっしょに候補として比較していただきたいのは、次の商品です。

『じぶんと家族のお守り』(SOMPOひまわり生命)

大手損保、損保ジャパンと同じグループの、SOMPOひまわり生命の収入保障保険です。

『収入保障2』と違って、非喫煙や健康体の割引があります。

  • 大手損保グループの安心感
  • 割安な保険料設定
  • 保険料が5年毎に安くなる払込方式を選べる
  • 加入後でも、安い保険料率に切替可能な「健康☆チャレンジ!制度」

『はなさく収入保障』(はなさく生命)

はなさく生命は最も新しい生命保険会社の一つですが、日本生命グループの安心感があります。

『収入保障2』と違って、非喫煙や健康体の割引があります。

  • 大手生保グループの安心感
  • 40歳以上の健康体判定基準が緩和されている
  • 健康体の保険料は割安感が高い

『家族をささえる保険Keep』(オリックス生命)

アクサダイレクト生命『収入保障2』と同じく死亡保障に特化し、保険料率もシンプルな収入保障保険です。

仕組みが似ているだけでなく、保険料水準も近いです。

そういう意味で、直接的なライバルと言えるかもしれません。

  • 手広く金融事業を展開するオリックスグループの生命保険会社
  • 健康体や非喫煙の割引が不要な方々に割安な料金設定。

保険のプロに相談するなら、中立性が高く、商品を比較できるところを選びましよう。

わかりにくい保険だからこそ、中立な立場で助言してくれるプロに相談したいです。

保険ショップか独立系FP

保険を販売する人たちを、中立性と商品知識の2つの角度から分類したのが下の図です。

商品知識 保険ショップ 独立系FP 銀行窓口 一般の保険代理店 保険会社の直営 店または営業

お勧めしたいのは、赤い文字の「保険ショップ」または「独立系FP」です。「独立系FP」とは、特定の保険会社に所属しないFPのことです。

保険ショップ
  • 取り扱う保険会社数がもっとも多く、中立性は高い。
  • 各社の商品についてよく知っているが、保険・家計の知識は店舗による。
独立系FP
  • 複数の保険会社の商品を取り扱っており、中立性は高い。
  • 各社の商品についてよく知っており、保険・家計の知識もある。

基本から相談したいときにFP保険相談を、入りたい保険がだいたい決まっていて、商品選びをしたいときは保険ショップをお勧めします。

お勧めしたい保険のプロはこちら

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