メットライフ生命『マイディアレスト』

メットライフ生命『マイディアレスト』

メットライフ生命の収入保障保険『マイディアレスト』の特徴と、メリット・デメリットをご案内します。

メットライフ生命は、米国の世界的な保険会社メットライフの日本法人です。

このページでは、そんなメットライフ生命の収入保障保険『マイディアレスト』について解説します。

収入保障保険を比較検討するときの着眼点はこちらです。

以下の点に着目しながら比較します。

  • 死亡保障以外を自由に付け外しできるか。
  • 自分に有利な保険料率が用意されているか。
  • 数十年続ける保険なので、保険会社の経営安定性も重要。

以下で、いくつか補足説明します。

死亡保障以外を自由に付け外しできる

収入保障保険は本来は死亡保険ですが、他社との差別化のために、就業不能保険の機能(病気等で収入が無くなったときに保険金が出る)も提供する商品が増えています。

しかし、保険は、目的ごとに別々に加入することが望ましいです。なぜなら・・・

  • 目的ごとに別々に比較して、それぞれベストの商品を選びたい。
  • 将来、保険を変更したくなっても、望み通りにならないリスクがある。

2つ目ですが、たとえば、就業不能保険の機能を残して、死亡保険の機能だけを解約することはできません。

自分に合った保険料率の商品を選ぶ

収入保障保険、健康状態や喫煙の有無などにより保険料率が変化する商品が多いからです。

長く続ける保険なので、自分に合ったものを慎重に選びたいです。

『マイディアレスト』のメリット・デメリットと、お勧め度はこちらです。

上の基準をもとに、『マイディアレスト』のお勧め度を判定しました。

『マイディアレスト』は人を選びます。誰にでもお勧めできる保険ではありません。

『マイディアレスト』が向くのは、次の条件に当てはまる方々です。

  • 死亡保険だけを準備したい。
  • 健康体向けの割安な保険料率は不要。

以下で補足説明します。

他社商品より機能は少ないですが、商品をシンプルにすることで販売コストを減らし、保険料を安くしています。

喫煙者や健康体の基準をクリアできない人にとっては、割安になる可能性があります。

『マイディアレスト』は保障が他社より薄い

保障内容、保険料については、次のとおりです。

保障内容

収入保障保険のメインの機能は死亡保険ですが、近年、障害状態や要介護状態でも年金を出す商品が増えています。

そんな中、『マイディアレスト』は、実質的に死亡保険に特化しています。

「三大疾病月払給付金」を特約として付けることはできます。

しかし、この給付金の支払期間は2年間に限られており、他社より薄いです。

保険料率

過去2年以内に喫煙をしたかしなかったかの、2パターンの保険料率です。

他社によくある、健康状態(血圧、BMI値など)に応じた保険料率はありません。

そのため、健康状態に自信がある人や喫煙しない人にとっては、割高になる恐れがあります。

保険料の割安感

もっともシンプルな保障プランの保険料を、保険料相場(主な商品の平均的な金額)と比較しました。

年金月額10万円+保証期間5年で、65歳まで保障するプランです。

男性
加入年齢 マイディアレスト 保険料相場
25歳 3050円〜3740円 2360円〜4020円
35歳 3430円〜4500円 2550円〜4660円
45歳 3910円〜5480円 2840円〜5500円

健康状態が良い人にとっては魅力がない料金設定です。それ以外の人は、相場に近い金額になりそうです。

女性
加入年齢 マイディアレスト 保険料相場
25歳 2300円〜2720円 1670円〜2850円
35歳 2760円〜3400円 1980円〜3620円
45歳 2970円〜3760円 2250円〜4360円

健康状態が良い人にとっては魅力がない料金設定です。それ以外の人は、相場に近い金額になりそうです。

経営安定性は不安材料あり

メットライフ生命の2021年度の決算情報を見る限り、業績は順調です。

その前の年度(2020年度)が低調だったせいもありそうですが、主要な指標はそろって上昇しています。

ところで、メットライフ生命のような外資系は撤退のリスクがあります。ただし、メットライフ生命の日本での営業は70年近くに及んでおり、撤退リスクは他の外資系より少ないと思われます。

『マイディアレスト』といっしょに比較していただきたい収入保障保険はこちらです。

『マイディアレスト』といっしょに候補として比較していただきたいのは、次の商品です。

なお、収入保障保険はどの商品を選んでも保障内容に大きな違いはありません。差が小さい部分の解説は省略しています。

『じぶんと家族のお守り』(SOMPOひまわり生命)

大手損保、損保ジャパンと同じグループの、SOMPOひまわり生命の収入保障保険です。

  • 大手損保グループの安心感
  • 割安な保険料設定
  • 保険料が5年毎に安くなる払込方式を選べる
  • 加入後でも、安い保険料率に切替可能な「健康☆チャレンジ!制度」

『はなさく収入保障』(はなさく生命)

はなさく生命は最も新しい生命保険会社の一つですが、日本生命グループの安心感があります。

  • 大手生保グループの安心感
  • 40歳以上の健康体判定基準が緩和されている
  • 健康体の保険料は割安感が高い

保険のプロに相談するなら、中立性が高く、商品を比較できるところを選びましよう。

わかりにくい保険だからこそ、中立な立場で助言してくれるプロに相談したいです。

保険ショップか独立系FP

保険を販売する人たちを、中立性と商品知識の2つの角度から分類したのが下の図です。

商品知識 保険ショップ 独立系FP 銀行窓口 一般の保険代理店 保険会社の直営 店または営業

お勧めしたいのは、赤い文字の「保険ショップ」または「独立系FP」です。ここでの「保険ショップ」は、全国チェーンかそれに近い規模のものを指します。

保険ショップ
  • 取り扱う保険会社数がもっとも多く、中立性は高い。
  • 各社の商品についてよく知っているが、保険・家計の知識は店舗による。
独立系FP
  • 複数の保険会社の商品を取り扱うので、中立性はそこそこ高い。
  • 各社の商品についてよく知っており、保険・家計の知識もある。

担当の人が公正な人柄で、勉強熱心であっても、こちらに勧めてくるのは自分が販売できる商品です。結局はかたよってしまいます。

また、販売できない商品については、保障プラン設計や見積作成の機会がないので、商品知識が深まりません。

できるだけ多くの保険会社の商品を取り扱えるプロに相談するのが無難です。

お勧めしたい保険のプロはこちら

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そんな中、「保険見直し本舗」は、やみくもに店舗を増やすのではなく、サービスネットワークを丁寧に拡大させています。

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