アフラック『医療保険 EVER Prime』
アフラックの医療保険『医療保険 EVER Prime』を、徹底分析しました。
アフラックは、2022年3月末時点の契約者数が1,473万人で、医療保険とがん保険では国内No.1です。
そんなアフラックの医療保険『医療保険 EVER Prime』を解説します。
アフラックの医療保険・がん保険などの評判・人気を、客観的なデータでチェックしました。
商品の評判・人気を判断するときに、もっとも客観性の高い基準は販売実績です。
そこで、アフラックの第三分野(医療保険・がん保険・介護保険等)の、過去5年の新規獲得実績を、業界全体と比較しました。
増減がわかりやすいように、初めの年度の実績を100%とし、その後の推移を%で表示しました。
次のことが言えそうです。
- グラフの形は似ているけれど、アフラックの方が全体的に下がり方が大きい。
- 2017年度と2021年度とを比べると、業界全体が約20%ダウンに対し、アフラックは40%以上ダウンしている。
これをもとに推測すると、アフラックの医療保険や医療保険等は、ライバル商品より不評・不人気と考えられます。
そもそも、良い医療保険とはどんな保険なのでしよう?
医療保険=入院保険
費用がかかる治療は、たいてい入院か通院でおこなわれます。医療保険に、できの良い入院給付金と通院給付金があれば、それらをカバーできます。
しかし、実際の医療保険は、入院保障メインです。通院給付金があっても非力ですし(入院前後の通院のみ保障とか)、通院給付金がない商品も少なくありません。
まとまった額の出費になりやすい入院費用は保険で対策し、通院費用は生活費から支出するというのが、基本的な考え方になっています。
総額では、通院費用>入院費用
厚生労働省が毎年公表している『医療給付実態調査』によると、65歳以降の医療費自己負担の約3分の2は通院費用です。
通院費用はまとまった額の出費にはなりにくいものの、総額では重い負担になります。
医療保険にかけるお金は必要最小限にして、通院費用の準備をその分厚くしたいです。
良い医療保険の3条件
入院費用と通院費用をバランスよく準備するためには、次のような医療保険が望ましいです。
- 安心して長く続けられる。
- 「入院給付金」または「入院給付金+手術給付金」のシンプルな保障ブランが可能。
- 保険料負担が低い。
こうした基準を踏まえて、アフラックの『医療保険 EVER Prime』をチェックします。
「入院給付金」「入院給付金+手術給付金」というシンプルな保障プランは検討の出発点です。これ以外はNGという意味ではありません。
ご検討の結果、他の特約を付加されることはあると思います。
ただ、保険会社のお勧めプランを検討の出発点にしてしまうと、優先度を見失う危険があります。ご注意ください。
『医療保険 EVER Prime』を、おすすめしにくい理由を解説します。
『医療保険 EVER Prime』の概要
この医療保険の仕組みを図にすると、次のようになります。
健康祝金(連続10日以上入院することなく生きていると、3年ごとに一時金)は主契約ですが、ゼロにすることも可能です。
三大疾病無制限入院給付金と通院給付金は特約ですが、こちらが外すことを希望しなければ付加されます。
主契約と特約の分け方がわかりにくいですね。
➀主契約、➁外せる主契約or原則付加の特約、➂特約と、保障の重要度が3段階あるのですね。
『医療保険 EVER Prime』はお勧めしにくい
この商品に対する判定結果は、次の通りです。
安心してまかせ られる会社か? |
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シンプルな保障 プランは可能か? |
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保険料の設定は割安か? |
商品の仕組み上はシンプルな保障プランを作ることが可能です。しかし、対面で保険の営業担当者と戦わなければ実現困難です。
そして、シンプルな保障プランを作れなければ、保険料もおのずから高くなります。
他に、もっとお勧めしやすい商品が、複数あります。
各社の医療保険を徹底解説で解説しているように、将来劣化しやすい給付金があります。とくに特定の病気や治療法にリンクしている給付金は危険性が高いです。
そして、この商品の特約には、劣化しやすそうな給付金がたくさんあります。この点にもご注意ください。
候補に加えていただきたい医療保険はこちらです。
商品名と、それぞれのおすすめプラン、ご留意いただきたい点をご案内します。
チューリッヒ生命『終身医療保険プレミアムZ』
チューリッヒ生命は、スイスに拠点を置く世界的な保険会社の日本法人です。チューリッヒ・グループの日本への進出は1986年と意外と古いです。
ただし、チューリッヒ生命そのものの日本での売上規模はまだまだ小さいです。
この商品の特徴を簡単にまとめると・・・
- 保険料の設定は安い。
- 保障プランの柔軟性は高い。
- 苦情発生率や解約失効率は、平均レベル~やや良い。
なないろ生命『なないろメディカル 礎』
なないろ生命は朝日生命グループの若い保険会社で、保険ショップなどに保険料の安い商品を供給しています。
この商品の特徴を簡単にまとめると・・・
- 保険料の設定は安い。
- 保障プランの柔軟性は高い。
- 2021年設立の若い会社で実績がない。
ネオファースト生命『ネオdeいりょう』
ネオファースト生命は、大手生保第一生命グループの保険会社で、保険代理店や金融機関などに保険料の安い商品を供給しています。
この商品の特徴を簡単にまとめると・・・
- 非喫煙者向けの保険料率はそこそこ安い。
- 保障プランの柔軟性は高い。ただし、自由度が高すぎてとまどうかも。
- 苦情・解約の発生率は平均レベル~やや悪い。
メディケア生命『新メディフィットA』
メディケア生命は、大手生保住友生命グループの保険会社で、金融機関や保険代理店などに保険料の安い商品を供給しています。
この商品の特徴を簡単にまとめると・・・
- 保険料の設定はそこそこ安い。
- 保障プランの柔軟性は高い。
- 苦情・解約の発生率はやや悪い。
保険のプロに相談するなら、中立性が高く、商品を比較できるところを選びましよう。
わかりにくい保険だからこそ、中立な立場で助言してくれるプロに相談したいです。
保険ショップか独立系FP
保険を販売する人たちを、中立性と商品知識の2つの角度から分類したのが下の図です。
お勧めしたいのは、赤い文字の「保険ショップ」または「独立系FP」です。「独立系FP」とは、特定の保険会社に所属しないFPのことです。
保険ショップ |
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独立系FP |
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基本から相談したいときにFP保険相談を、入りたい保険がだいたい決まっていて、商品選びをしたいときは保険ショップをお勧めします。
お勧めしたい保険のプロはこちら
保険ショップ・チェーンには、凄腕の営業マンだった人が設立した、営業色の強いチェーンが多いです。
そんな中、「保険見直し本舗」は、やみくもに店舗を増やすのではなく、サービスネットワークを丁寧に拡大させています。
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家計のプロを認定する公共性の高い資格が、FP技能士(国家資格)やAFP、CFPです。そして、そんな家計のプロを無料で紹介してくれるのが、FP紹介サービスです。
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