チューリッヒ生命の医療保険を徹底解説
チューリッヒ生命は、スイスに本拠を置く世界的な保険グループです。ただし、日本の保険市場では、これからの保険会社です。
チューリッヒ生命はスイスの会社です。日本での営業開始は1996年で、日本支店として営業しています。
チューリッヒ生命が属するチューリッヒ・インシュアランス・グループは、世界的な保険グループです。2015年の売上高は、日本生命や第一生命をやや上回る規模です。
ヨーロッパの保険グループでは、アクサ(フランス)、アリアンツ(ドイツ)、ゼネラリ(イタリア)に次ぐポジションです。
日本での売上高はまだ小規模
チューリッヒの自動車保険の宣伝は、テレビ、新聞、ネットなどでよく目にします。それに対して、生命保険、医療保険、がん保険などは地味です。
これらの分野に参入した時期が遅かったことが、影響しているのでしょうか?
下表は、主な外資系生保の、2014年度の個人保険の新契約高(売上高)のランキングです。
1位 | プルデンシャル生命 | 41,128億 |
2位 | ジブラルタ生命 | 30,168億 |
3位 | メットライフ生命 | 29,252億 |
4位 | エヌエヌ生命 | 24,664億 |
5位 | マニュライフ生命 | 20,479億 |
6位 | アクサ生命 | 15,011億 |
7位 | アフラック | 7,106億 |
8位 | FWD生命 | 4,884億 |
9位 | マスミューチュアル生命 | 3,705億 |
10位 | チューリッヒ生命 | 1,598億 |
抜き出した10社中最下位でした。日本国内では、まだまだこれからの生命保険会社、と言えそうです。
チューリッヒ生命の、保険会社としての財務力・資金力は、心配なさそう。サービス品質は、悪材料はないものの、いまだ未知数です。
保険に加入するときに、商品の内容や保険料と同じく気になるのが、保険会社の経営状況やサービスの品質です。
保険会社としての財務力、資金力は十分
保険会社の経営健全性を評価する基準として、ソルベンシー・マージン比率と格付けが、よく活用されます。
チューリッヒ生命の成績は、以下のようになっています。
- ソルベンシー・マージン比率・・・1,596.9%(2016年3月)
- 格付け・・・AA-(S&P)、Aa3(ムーディーズ)
ソルベンシー・マージン比率、十分に高い数字です。一方、日本国内の格付けを見つけられなかったので、スイス本社の格付を掲載しました。
いずれにしても、現時点で、チューリッヒ生命の経営状況について、心配することはなさそうです。
サービス品質は悪くなさそうだけど、いまだ未知数
このサイトでは、保険会社のサービス品質を比べる手段として、生命保険協会発表の苦情件数と、中立的な調査機関による客観性の高い口コミ情報を重視しています。
というわけで、各ランキングでのチューリッヒ生命の順位をご覧いただきましょう。
苦情の発生率の低さ (生命保険協会) |
全41社中、18位(18番目に低い)。 |
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満足度調査 (J.D.パワー) |
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苦情の発生率は、低い方から数えて18番目。順位は真ん中よりやや上で、発生率も平均値をやや上回っていました。
一方、満足度調査では、3つの調査項目のうち2つで、得票数不足により選外となっています。日本での歴史が浅いためか、判定に必要なだけの回答数が集まらなかったようです。
生命保険や医療保険は、契約期間が長いので、若い会社は実績がなかなか積み上がりません。
サービス品質について、悪いと判断できるような材料はありませんが、まだ結論めいたことは言えません。
チューリッヒ生命は2タイプの医療保険を販売しています。それぞれの医療保険について、詳しくご案内します。
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