SOMPOひまわり生命『健康のお守り』

SOMPOひまわり生命『健康のお守り』

SOMPOひまわり生命の医療保険『健康のお守り』を、徹底分析しました。

SOMPOひまわり生命は、国内2位の損保会社、損保ジャパン系列の生命保険会社です。

SOMPOひまわり生命は3つの医療保険を販売していますが、このページではベーシックな医療保険『健康のお守り』について解説します。

そもそも、良い医療保険とはどんな保険なのでしよう?

医療保険=入院保険

費用がかかる治療は、たいてい入院か通院でおこなわれます。医療保険に、できの良い入院給付金と通院給付金があれば、それらをカバーできます。

しかし、実際の医療保険は、入院保障メインです。通院給付金があっても非力ですし(入院前後の通院のみ保障とか)、通院給付金がない商品も少なくありません。

【病気・ケガの治療】 入院給付金 通院給付金

まとまった額の出費になりやすい入院費用は保険で対策し、通院費用は生活費から支出するというのが、基本的な考え方になっています。

総額では、通院費用>入院費用

厚生労働省が毎年公表している『医療給付実態調査』によると、65歳以降の医療費自己負担の約3分の2は通院費用です。

【老後の医療費】 通院費用 入院費用

通院費用はまとまった額の出費にはなりにくいものの、総額では重い負担になります。

医療保険にかけるお金は必要最小限にして、通院費用の準備をその分厚くしたいです。

良い医療保険の3条件

入院費用と通院費用をバランスよく準備するためには、次のような医療保険が望ましいです。

  • 安心して長く続けられる。
  • 「入院給付金」または「入院給付金+手術給付金」のシンプルな保障ブランが可能。
  • 保険料負担が低い。

こうした基準を踏まえて、SOMPOひまわり生命の『健康のお守り』をチェックします。

「入院給付金」「入院給付金+手術給付金」というシンプルな保障プランは検討の出発点です。これ以外はNGという意味ではありません。

ご検討の結果、他の特約を付加されることはあると思います。

ただ、保険会社のお勧めプランを検討の出発点にしてしまうと、優先度を見失う危険があります。ご注意ください。

『健康のお守り』を、おすすめしにくい理由を解説します。

『健康のお守り』の概要

この医療保険の仕組みを図にすると、次のようになります。

入院給付金 主契約 手術給付金(放射線治療・ 先進医療・骨髄移植等を含む) 主契約 (外せる) 死亡保険金 主契約 (外せる) 三大疾病支払日数無制限 特則 七大生活習慣病追加給付 特則 健康回復支援給付金 特約 入院一時金 特約 女性疾病入院給付金 特約 三大疾病一時金 特約 先進医療給付金 特約 手術増額給付金 特約 通院給付金 特約 がん診断給付金 特約 がん外来治療給付金 特約 がん入院給付金 特約 保険料免除 特定疾病診断保険料免除 特約 総合生活障害年金 特約 介護年金 介護一時金 特約

たくさんの特約が用意されている一方、入院給付金だけのシンプルな保障プランも可能です(ただし保険料が基準額より安くなると、申込できません)。

幅広いニーズに対応できる、柔軟性の高い医療保険です。

『健康のお守り』はお勧めしにくい

この商品に対する判定結果は、次の通りです。

安心してまかせ
られる会社か?
シンプルな保障
プランは可能か?
保険料の設定は割安か?

商品の仕組み上は、超シンプルな保障プランも可能です。

ただし、保険料の最低基準(これより安い保障プランは申込不可)がやや高いため、とくに30代くらいまでは、思い切った保障プランを選べません

『フェミニーヌ』をお勧めできない理由はこちらです。

女性の方が平均寿命が6年ほど長いので、生涯にかかる医療費も女性の方が多くなりがちです。

そういう意味では、女性特有の病気・女性がかかりやすい病気にこだわらず、幅広く保障を厚くするというSOMPOひまわり生命の考え方は、的外れではないかもしれません。

とは言え、「必要か?」という見方をすると、納得できないものがあります。

高額療養費制度がある

公的医療保険(いわゆる健康保険)に入っていれば、高額療養費制度を利用できます。

この制度を使うと、月ごとの医療費自己負担は、収入に応じてある程度決まります。男女で差が出ることはありません。

ですから、女性だから厚い保障が必要とは、一概に言えません

保障を強化するとしたら、こんな病気

医療保険の標準的な保障で不十分だとしたら、次のような病気です。

  • 長期化しやすい病気(2ヶ月を超える)。
  • 高額な治療が通院でおこなわれる病気。

以下で補足説明します。

長期化しやすい病気

高額療養費制度を利用すると毎月の治療費負担をおさえられますが、それでも治療が長期化すると自己負担額はかさみます。

医療保険の入院給付金は、通常は、1入院あたり60日間限度となっています。となると、入院期間が60日を超える病気への対策を強化したいです。

通院での高額な治療

大きな費用がかかる治療は、たいてい入院しておこなわれます。医療保険が入院保障メインなのは、そのせいです。

しかし、医療技術の進歩により、かつては入院でおこなわれた治療のいくつかは、通院でできるようになっています。がんの放射線治療や慢性腎不全の人工透析はその典型です。

ただ、『フェミニーヌ』に限らず、医療保険はこうした治療が苦手で、次のような弱点があります。

  • 通院給付金は制限が多く、入院前後の一定期間内しか保障しない。
  • 放射線治療給付金など、治療法にリンクした給付金がいくつか用意されているが、種類が限られている。

手厚くするなら、入院長期化に備える

上の2タイプの病気のうち、通院でおこなわれる高額な治療は、現在の医療保険では対応しきれません。

一方、長期化しやすい病気への対応は簡単にできます(保険料は上がりますが)。1入院あたりの日数制限を延ばすことができます。

たとえば、『健康のお守り』ですと、「40日まで」「60日まで」「120日まで」の3つの中から選ぶことができます。

というわけで、女性専用の保険に入るより、男女共用の『健康のお守り』に加入して、1入院あたりの日数制限を120日型に拡張することをお勧めします。

保険のプロに相談するなら、中立性が高く、商品を比較できるところを選びましよう。

わかりにくい保険だからこそ、中立な立場で助言してくれるプロに相談したいです。

保険ショップか独立系FP

保険を販売する人たちを、中立性と商品知識の2つの角度から分類したのが下の図です。

商品知識 保険ショップ 独立系FP 銀行窓口 一般の保険代理店 保険会社の直営 店または営業

お勧めしたいのは、赤い文字の「保険ショップ」または「独立系FP」です。「独立系FP」とは、特定の保険会社に所属しないFPのことです。

保険ショップ
  • 取り扱う保険会社数がもっとも多く、中立性は高い。
  • 各社の商品についてよく知っているが、保険・家計の知識は店舗による。
独立系FP
  • 複数の保険会社の商品を取り扱っており、中立性は高い。
  • 各社の商品についてよく知っており、保険・家計の知識もある。

基本から相談したいときにFP保険相談を、入りたい保険がだいたい決まっていて、商品選びをしたいときは保険ショップをお勧めします。

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