50代夫婦の生命保険
50代は、生命保険との付き合い方を見直すターニングポイント。
生命保険文化センターの平成24年度「生命保険に関する全国実態調査」をもとに、年齢ごとの世帯あたりの毎月の生命保険料をランキングにしてみました。このあたりが相場になると思われます。
順位 | 年齢(5歳刻み) | 月々の保険料 |
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1位 | 50〜54歳 |
43,196円
|
2位 | 55〜59歳 |
42,778円
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3位 | 45〜49歳 |
38,482円
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4位 | 60〜64歳 |
36,200円
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5位 | 40〜44歳 |
33,591円
|
6位 | 65〜69歳 |
32,851円
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7位 | 70歳以上 |
31,418円
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8位 | 35〜39歳 |
26,402円
|
9位 | 30〜34歳 |
25,814円
|
10位 | 29歳以下 |
16,868円
|
これによると、平均的な世帯の生命保険料は50代まで増え続け、そこから減少に転じます。
50代というのは、生命保険を見直すターニングポイントの一つだと思います。
以下の観点から、50代か、できればもっと早い時期から老後の準備を考えたいです。
- 子供が経済的に自立したか、自立する時期が近くなり、生命保険加入の目的が大きく変わる年代である。
- 老後の生活について、ある程度は想定できるようになり、具体的な手を打ちやすくなる。
- 生命保険料は年齢が進むにつれて高くなるし、生命保険商品によって加入年齢に制限があるので、この年代を過ぎると、加入できる生命保険の幅が狭くなる。
- 年齢が進んで、健康状態が低下すると、生命保険に加入できなくなるか、加入できても保険料が割増になる。
- 貯蓄性の生命保険商品は、一時払いの商品を除いて、ある程度の年数を継続しないと利益が増えない。老後資金の準備を考えると、遅くともこの年代で手を打ちたい。
生命保険との付き合い方を見直すときの、チェックポイントは3つ。
死亡保障額を修正する
生命保険の死亡保障額は、扶養する家族の人数に左右されます。
子供が自立していなくとも、自立までの年数は縮まっているはずです。
なんとなく続けている保険があれば、見直しましょう。
保険料を下げることができたら、そのぶんを、老後の資金準備に回すことができます。
老後資金準備を具体的に考える
貯蓄、年金の見込み、退職金、生命保険を含めた金融資産などを再点検し、老後資金の準備を具体的、現実的に考えたいです。
もちろん、生命保険に加入することが対策になるとは限りません。
総合的に判断して、自分にとってメリットのある手段を選択します。
貯蓄性の生命保険商品の中には、安全指向の金融商品としては、利回りが良いものがあります。
あるいは、相続税対策、贈与税対策を考えるなら、生命保険商品は選択肢の幅を広げてくれます。
そういう面が魅力と感じられるなら、生命保険を検討してください。
いずれにしても、金融商品に関する知識、税金の知識など、幅広い知識を持った専門家に相談することをお勧めします。
老後の医療費を準備
『年齢階級別1人当たり医療費(平成21年度)』(厚生労働省)
によると、
65歳から99歳までの標準的な医療費自己負担額は合計して、約282万円。
つまり、老後の医療費の準備として、一人あたり280万円くらいの準備資金があれば、ひとまず安心できそうです。
手持ちの資金で不足しそうだったり、不足はしないけれど余裕が欲しいというときに、医療保険を検討しましょう。
逆に、手持ちの資金にゆとりがあれば、加入している医療保険を解約または減額してもいいことになります。
人生最後の大がかりな生命保険の見直しは、資産活用の専門家に相談しながら。
もしかしたら、人生最後の大がかりな生命保険の見直しになるかもしれません。
また、老後の生活に直結する生命保険の見直しになるかもしれません。
老後の生活を検討するには、生命保険の専門家というより、資産活用、金融商品全般(生命保険を含めて)、税金などに詳しい専門家に相談したいです。
また、生命保険で対策するとしても、各種の生命保険商品を比較して選びたいものです。
数ある保険商品の中から、ご自分に合った保険を賢く選択する方法は、こちらをご覧ください。
生命保険会社は40社以上あります。その中から、ぜひ見積もりをとっていただきたい会社を、保険の種類(医療保険、終身保険・・・とか)別に厳選しても、4~5社は残りそうです。
ご自分に合った保険を選んでいただくためには、ここでご案内しているような保険商品の見積もりを、一通り集めて比較して判断いただくしかなさそうです。
生命保険を比較して選ぶ、手軽で安心な方法は、
賢い生命保険の入り方
をご覧ください。