FWD生命のがん保険『FWDがんベスト・ゴールド』

FWD生命の『FWDがんベスト・ゴールド』

FWD生命の『FWDがんベスト・ゴールド』を、徹底分析しました。

FWD生命は中国資本の生命保険会社です。ただし、元をたどると1996年設立された富士生命に行きつきます。

がん保険は、富士生命時代から評価の高かった商品で、その特徴は今に引き継がれています。

このページでは、FWD生命のがん保険『FWDがんベスト・ゴールド』について解説します。

FWD生命の医療保険・がん保険などの評判・人気を、客観的なデータでチェックしました。

商品の評判・人気を判断するときに、もっとも客観性の高い基準は販売実績です。

そこで、FWD生命の第三分野(医療保険・がん保険・介護保険等)の、過去5年の新規獲得実績を、業界全体と比較しました。

増減を比較しやすいように、前年度に対する%を表示しています。100%(グラフの青い点線)より上の年度は増加しています。

FWD生命の第三分野の販売実績(新規獲得)の推移

FWD生命の線の動きは、上がるときも下がるときも振れ幅が大きいです。とは言え、全体の傾向は業界平均に近いように見えます。

これをもとに推測すると、FWD生命の医療保険やがん保険等の評判・人気は、業界内で並レベルと考えられます。

『FWDがんベスト・ゴールド』の保障内容とお勧めプランをご覧ください。

『FWDがんベスト・ゴールド』の保障

このがん保険の仕組みを図にすると、次のようになります。

がん診断給付金 主契約 抗がん剤治療給付金 特約 がん放射線治療給付金 特約 がん先進医療給付金・ がん先進医療一時金 特約 がん手術給付金 特約 女性がん手術給付金・ 乳房再建術給付金 特約 がん収入サポート給付金 特約 自由診療抗がん剤 治療給付金 特約

がん診断給付金(がんと診断されたら一時金が出る)がメインです。1年に1回を限度に、回数無制限です。

一方、特約の大半は治療給付金(特定の治療を受けると、所定の給付金が出る)です。

がん診断給付金のメリット、デメリット

主契約の「がん診断給付金」について、詳しく解説します。

診断給付金はもっとも劣化しにくい

がんは高齢になるほどかかりやすい病気だけに、劣化しやすい商品は避けたいです。

がん保険の給付金の中で、劣化しやすいのが治療給付金です。特定の治療法に直結しているため、治療法が変化すると、置いてけぼりにされてしまいます。

あいにくと『FWDがんベスト・ゴールド』の特約の大半は治療給付金です。

逆に、もっとも劣化しにくいのが診断給付金です。診断確定が支払条件なので、その後の治療法に左右されません

診断給付金の弱点

診断給付金の受取額は、加入するときに決めます。そのため、受け取る一時金の金額が、実際の治療費用から大きくズレる恐れがあります。

これは、この商品に限らず、すべての診断給付金の弱点です。

ただし、『FWDがんベスト・ゴールド』の診断給付金は「1年に1回まで」回数無制限で出るので、実際の治療費用とのズレを減らすことができます。

【診断給付金】 《メリット》 経年劣化しにくい。 《デメリット》 実際の治療費から ズレやすい。 長期・短期の どちらの保 障でも可能 【治療給付金】 《メリット》 現時点で、金額は 治療実態に近い。 《デメリット》 経年劣化しやすい。 長期の保障 は不安あり

お勧めプラン

一生涯の保険なので、劣化しにくい主契約(がん診断給付金)だけの保障プランをお勧めします。

ただし、がん収入サポート給付金(がん収入サポート特約)はがん診断給付金を補完する特約なので、ニーズに合えで付加してください。

【主契約】 ★ がん診断給付金 【特約】 ★ 抗がん剤治療給付金 ★ がん放射線治療給付金 ★ がん先進医療給付金 ★ がん先進医療一時金 ★ がん手術給付金 ★ 女性がん手術給付金 ★ 乳房再建術給付金 ★ がん収入サポート給付金 ★ 自由診療抗がん剤治療給付金

診断給付金は、50万円以上にしたいです。

100万円くらいあれば、かなり安心できそうです(治療が長引くと、年1回もらえるので)。

候補に加えていただきたいがん保険はこちらです。

上で解説したように、一生涯の保険では、劣化しにくい商品を選びたいです。

劣化しにくい給付金の代表が診断給付金ですが、入院給付金と通院給付金の組み合わせも有効です。高額な治療は入院か通院でおこなわれるので。

ただし、通院給付金はがん保険によって性能の差が激しく、どの商品でも良いわけではありません。

診断給付金 入院給付金 通院給付金 手術 給付金 放射線治 療給付金 抗癌剤治 療給付金 〔給付金の守備範囲〕

以上のことを踏まえて、『FWDがんベスト・ゴールド』のライバルとして次のがん保険をお勧めします。

SOMPOひまわり生命「勇気のお守り がん診断給付型」

国内2位の大手損保、損保ジャパン系列のSOMPOひまわり生命が販売するがん保険です。

「がん治療給付型」と「がん診断給付型」の2つがあります。お勧めは「がん診断給付型」です。

  • お勧めプラン
    「がん診断給付金」のみ、または「がん診断給付金+がん外来治療給付特約+がん入院特約」。
  • 留意点など
    保険料に非喫煙者割引があり、割安感があります。

このがん保険の通院特約(=がん外来治療給付特約)は、他社と比べて優秀です。

将来新しい治療法が登場しても、高い確率で対応できそうです。

三井住友海上あいおい生命「&LIFE ガン保険スマート」

大手損保グループ系列の三井住友海上あいおい生命が販売するがん保険です。

  • お勧めプラン
    主契約(入院給付金、手術給付金)にガン診断給付特約とガン治療通院給付特約を付加。
  • 留意点など
    他の特約は治療給付金が多いので、お勧めしません。

このがん保険の通院特約(=ガン治療通院給付特約)も、他社と比べて守備範囲が広いです。

なないろ生命「なないろ がん一時金保険」

なないろ生命は2つのがん保険を販売していますが、そのうちの「なないろ がん一時金保険」は、経年劣化しにくく、また保険料に割安感があります。

  • お勧めプラン
    主契約のがん診断一時金のみ(診断一時金と診断給付金は同等)。
  • 留意点など
    特約には治療給付金が多いのでお勧めしません。

保険のプロに相談するなら、中立性が高く、商品を比較できるところを選びましよう。

わかりにくい保険だからこそ、中立な立場で助言してくれるプロに相談したいです。

保険ショップか独立系FP

保険を販売する人たちを、中立性と商品知識の2つの角度から分類したのが下の図です。

商品知識 保険ショップ 独立系FP 銀行窓口 一般の保険代理店 保険会社の直営 店または営業

お勧めしたいのは、赤い文字の「保険ショップ」または「独立系FP」です。ここでの「保険ショップ」は、全国チェーンかそれに近い規模のものを指します。

保険ショップ
  • 取り扱う保険会社数がもっとも多く、中立性は高い。
  • 各社の商品についてよく知っているが、保険・家計の知識は店舗による。
独立系FP
  • 複数の保険会社の商品を取り扱うので、中立性はそこそこ高い。
  • 各社の商品についてよく知っており、保険・家計の知識もある。

担当の人が公正な人柄で、勉強熱心であっても、こちらに勧めてくるのは自分が販売できる商品です。結局はかたよってしまいます。

また、販売できない商品については、保障プラン設計や見積作成の機会がないので、商品知識が深まりません。

できるだけ多くの保険会社の商品を取り扱えるプロに相談するのが無難です。

お勧めしたい保険のプロはこちら

保険ショップ・チェーンには、凄腕の営業マンだった人が設立した、営業色の強いチェーンが多いです。

そんな中、「保険見直し本舗」は、やみくもに店舗を増やすのではなく、サービスネットワークを丁寧に拡大させています。

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