ライフネット生命のがん保険『ダブルエール』

ライフネット生命の『ダブルエール』

ライフネット生命の『ダブルエール』を、徹底分析しました。

ライフネット生命は、2008年に開業したネット専門の生命保険会社です。

日本では珍しく国内外の大手生保から独立して会社として創業され、独自の道筋で販路を拡大し、売上を伸ばしています。

このページでは、そんなライフネット生命のがん保険『ダブルエール』を解説します。

ライフネット生命の医療保険・がん保険などの評判・人気を、客観的なデータでチェックしました。

商品の評判・人気を判断するときに、もっとも客観性の高い基準は販売実績です。

そこで、ライフネット生命の第三分野(医療保険・がん保険・介護保険等)の、過去5年の新規獲得実績を、業界全体と比較しました。

増減を比較しやすいように、前年度に対する%を表示しています。100%(グラフの青い点線)より上の年度は増加しています。

ライフネット生命の第三分野の販売実績(新規獲得)の推移

ライフネット生命は2019年度から減少の一途をたどっていますが、グラフある5つの年度すべてで100%を超えて(=前年度より新規売上を増やして)います。ここまでは好調と言えます。

これをもとに推測すると、ライフネット生命の医療保険やがん保険等は、ライバル商品より評判・人気が高いと言えそうです。

新規売上は伸びていますが、ライフネット生命の売上の規模は、最大手アフラックの20分の1程度です。

世間的な知名度では、まだまだこれからの会社です。

『ダブルエール』の保障内容や仕組みの特徴を、わかりやすくまとめました。

このがん保険の仕組みを図にすると、次のようになります。

A型、C型、D型の3プランが用意されています。またそれとは別に、特則を付けるかを選べます。

がん診断一時金 上皮内新生物診断一時金 A・C・D がん収入サポート給付金 治療サポート給付金 C・D がん先進医療給付金 特則

おもな給付金のポイントを表にまとめました。

がん診断一時金
  • 給付金支払いは1回限り
  • 100~300万円の範囲で、50万円刻みで指定できる。
上皮内新生物診断一時金
  • 給付金支払いは1回限り
  • がん診断一時金の半額。
がん収入サポート給付金
  • がんと診断された翌年から、一時金を5年間毎年給付
  • 死亡したら、それ以降は受け取れない。
  • がん診断一時金の半額
がん治療サポート給付金
  • がんの治療を受けた月に、10万円が給付される。
  • 対象となる治療は手術放射線治療抗がん剤治療

『ダブルエール』の強みを活かすお勧めプランはこちらです。

がん保険は経年劣化しやすい保険

がん保険は、治療法の進化にともなって、保障が劣化するリスクが大きいです。高齢になるほどかかりやすい病気だけに、劣化する商品は困ります。

とくに劣化しやすいのが、個々の治療法にリンクした給付金です。『ダブルエール』だと、がん治療サポート給付金が当てはまります。

逆に劣化しにくいのが、特定の治療法に準拠しない診断一時金(給付金)、入院給付金、通院給付金です。

診断一時金 入院給付金 通院給付金 手術 給付金 放射線治 療給付金 抗癌剤治 療給付金 〔給付金の守備範囲〕

『ダブルエール』に入院給付金と通院給付金はありませんが、診断一時金(給付金)はあります。

お勧めはA型

『ダブルエール』のA型、C型、D型のうち、C型とD型はがん治療サポート給付金が入るのでお勧めできません。

お勧めは、がん診断給付金一本のA型です。

なお、がん先進医療給付金は、お好みでご判断ください。

【主契約】 ★ がん診断一時金 ★ 上皮内新生物診断一時金 ★ がん収入サポート給付金 ★ 上皮内新生物診断一時金 【特則】 ★ がん先進医療給付金

このプランには弱点もあります。

がん診断一時金は、加入するときに決めた金額を、通算して1回受け取るだけです。金額をいくらに設定するかで悩んでしまいそうです。

そこで、以下でご案内するがん保険も、検討対象に加えてください。

候補に加えていただきたいがん保険はこちらです。

以下のがん保険は、診断一時金(給付金)が、年1回を限度に、回数無制限で支払われます。

このタイプの方が、『ダブルエール』より金額を設定しやすいです。

さらに、優れた入院給付金・通院給付金がある商品もあげています。

FWD生命「FWDがんベスト・ゴールド」

中国系のFWD生命のがん保険です。旧富士生命時代の人気商品をベースにした、プロの間で評価の高い保険です。

  • お勧めプラン
    主契約のがん診断給付金のみ。
  • 留意点など
    特約には治療給付金が多いのでお勧めしません。

SOMPOひまわり生命「勇気のお守り がん診断給付型」

国内2位の大手損保、損保ジャパン系列のSOMPOひまわり生命が販売するがん保険です。

「がん治療給付型」と「がん診断給付型」の2つがあります。お勧めは「がん診断給付型」です。

  • お勧めプラン
    「がん診断給付金」のみ、または「がん診断給付金+がん外来治療給付特約+がん入院特約」。
  • 留意点など
    保険料に非喫煙者割引があり、割安感があります。

このがん保険の通院特約(=がん外来治療給付特約)は、他社と比べて優秀です。

将来新しい治療法が登場しても、高い確率で対応できそうです。

三井住友海上あいおい生命「&LIFE ガン保険スマート」

大手損保グループ系列の三井住友海上あいおい生命が販売するがん保険です。

  • お勧めプラン
    主契約(入院給付金、手術給付金)にガン診断給付特約とガン治療通院給付特約を付加。
  • 留意点など
    他の特約は治療給付金が多いので、お勧めしません。

このがん保険の通院特約(=ガン治療通院給付特約)も、他社と比べて守備範囲が広いです。

なないろ生命「なないろ がん一時金保険」

なないろ生命は朝日生命グループの若い保険会社で、保険ショップなどに保険料の安い商品を供給しています。

なないろ生命は、「なないろ がん治療保険 極」という商品も販売していますが、こちらはお勧め対象外です。

  • お勧めプラン
    主契約のがん診断一時金のみ(診断一時金と診断給付金は同等)。
  • 留意点など
    特約には治療給付金が多いのでお勧めしません。

保険のプロに相談するなら、中立性が高く、商品を比較できるところを選びましよう。

わかりにくい保険だからこそ、中立な立場で助言してくれるプロに相談したいです。

保険ショップか独立系FP

保険を販売する人たちを、中立性と商品知識の2つの角度から分類したのが下の図です。

商品知識 保険ショップ 独立系FP 銀行窓口 一般の保険代理店 保険会社の直営 店または営業

お勧めしたいのは、赤い文字の「保険ショップ」または「独立系FP」です。ここでの「保険ショップ」は、全国チェーンかそれに近い規模のものを指します。

保険ショップ
  • 取り扱う保険会社数がもっとも多く、中立性は高い。
  • 各社の商品についてよく知っているが、保険・家計の知識は店舗による。
独立系FP
  • 複数の保険会社の商品を取り扱うので、中立性はそこそこ高い。
  • 各社の商品についてよく知っており、保険・家計の知識もある。

担当の人が公正な人柄で、勉強熱心であっても、こちらに勧めてくるのは自分が販売できる商品です。結局はかたよってしまいます。

また、販売できない商品については、保障プラン設計や見積作成の機会がないので、商品知識が深まりません。

できるだけ多くの保険会社の商品を取り扱えるプロに相談するのが無難です。

お勧めしたい保険のプロはこちら

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そんな中、「保険見直し本舗」は、やみくもに店舗を増やすのではなく、サービスネットワークを丁寧に拡大させています。

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