チューリッヒ生命『終身医療保険プレミアムDX』の保障内容
主契約では、1入院あたり30日間までの保障プランが注目されます。リスクはありますが、格安です。
他社の医療保険ではあまり見かけない、チューリッヒ生命『終身医療保険プレミアムDX』の特徴の一つが、1入院あたり30日間までの保障。
各社の医療保険を見渡すと、1入院あたり60日間まで、というのが主流です。そして、それでは物足りない人のために、いくつかの医療保険では、120日間までというプランも選べるようになっています。
そんな中、チューリッヒ生命『終身医療保険プレミアムDX』は、1入院30日間までというプランを用意し(60日間も選べます)、保険料を他社より安くしています。
入院日数は短期化しているが・・・
医療技術の発展や、医療費の支出を抑えたい政府の意向などがあって、入院日数は年々減少しています。
厚生労働『患者調査』(調査は3年ごと)をもとに、平均入院日数の平成17~26年の推移をグラフにしました。
平均入院日数は、調査のたびに減少しています。9年間で5~6日の短縮です。着実に短縮化しています。
ただし、もっとも短い平成26年でも30日を超えています。しかも、この数字は平均です。30日を超えることは、珍しくないようです。
チューリッヒ生命『終身医療保険プレミアムDX』の、1入院あたり30日間の保障は、短すぎるような気がします。
入院の8割以上は30日以内
そこで、厚生労働『患者調査』(平成26年)で、入院期間別の、患者数を調べました。
入院期間14日以内が68.2%、そして30日以内が83.7%でした。
つまり、8割以上は30日以内に収まっているということです。
逆に言うと、全体の2割弱の患者は、30日をはるかに超えて、長期入院になっているようです。その結果、全体平均が30日を超えているのでしょう。
こうして見ると、チューリッヒ生命『終身医療保険プレミアムDX』の、1入院あたり30日間まで、というプランには、それなりに根拠があるようです。
30日間を選ぶには、割り切りが必要
1入院あたり30日間までというプランに、それなりに正当な根拠があることはわかりました。しかし、この程度の根拠で、30日間までのプランを選ぶかは、判断が分かれそうです。
全国の入院患者の8割が30日以内に退院しているからと言って、自分が残りの2割に入らない保証はありません。
そもそも、保険は「まさか・・・」の出来事に備えるためのものです。確率は低くても、起こる危険性があって、いざ起こってしまったら損害は大きい、という出来事に備えるのが保険です。
「自分は、入院が30日を超える2割に入るはずがない」などという楽観的な考え方で保険を選ぶのは危険です。保険に加入する目的自体がブレてしまいます。
もし1入院30日間までのプランを選ぶなら、「自分は入院が30日を超える2割に入るかもしれない。そうなったら、医療保険からの入院給付金で足りない分は、自腹を切る」と、しっかり割り切ってください。
チューリッヒ生命『終身医療保険プレミアムDX』には、1入院60日間までのプランもあります。上のように割り切れないときは、60日間のプランで検討してください。
特約は、一通りそろっています。そして、ストレス性疾病への手厚い対応は、他社にない特徴です。
特約は6個用意されています。一通りのものはそろっています。
- 先進医療特約
- 退院後通院特約
- 7大疾病延長入院特約+ストレス性疾病延長入院特約
- 3大疾病診断給付金特約
- 3大疾病保険料払込免除特約
- ストレス性疾病保障付就業不能保障特約
この中で注目されるのは、ストレス性疾病への手厚い対応です。他社にはない特徴です。
ストレス性疾病への手厚い対応
チューリッヒ生命が言うストレス性疾病とは、統合失調症、気分[感情]障害(うつ病など)、神経症性障害、摂食障害、睡眠障害、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、更年期障害などで、けっこう幅広いです。
チューリッヒ生命『終身医療保険プレミアムDX』で、ストレス性疾病延長入院特約を付けると、ストレス性疾病による入院は365日間まで保障してくれます。
また、ストレス性疾病保障付就業不能保障特約を付けると、ストレス性疾病で働けない期間の生活費を、年金として受け取ることができます。
ストレス性疾病に対して、これだけの対策を講じている医療保険は、他社にはほとんど見当たりません。チューリッヒ生命『終身医療保険プレミアムDX』の大きな特徴の一つです。
ストレス性疾病は怖い病気
それでは、ストレス性疾病の実態をご覧いただきましょう。
厚生労働省『患者調査』(平成26年)から、すべての病気・ケガによる入院のうち、入院日数の長いもののランキングです。
順位 | 病名 | 入院患者数 | 入院日数 |
---|---|---|---|
1位 | 統合失調症など | 165,800人 | 546.1日 |
2位 | アルツハイマー病 | 47,000人 | 266.3日 |
3位 | 気分(感情)障害 | 28,800人 | 113.4日 |
4位 | 脳血管疾患 | 159,400人 | 89.5日 |
5位 | 慢性腎不全 | 24,100人 | 62.9日 |
6位 | 高血圧性疾患 | 6,400人 | 60.5日 |
7位 | 骨折 | 91,400人 | 37.9日 |
8位 | 糖尿病 | 20,900人 | 35.5日 |
9位 | 心疾患 | 59,900人 | 20.3日 |
10位 | 悪性新生物(がん) | 129,400人 | 19.9日 |
11位 | 喘息 | 3,800人 | 10.8日 |
表の中で、ストレス性疾病に当てはまりそうなのが、統合失調症と気分(感情)障害(うつ病など)です。
特に、統合失調症は、入院患者数が三大疾病・七大生活習慣病より多く、入院日数は546.1日と、とびぬけて長くなっています。546.1日は、あくまでも平均ですから、恐ろしい長さです。
しかも、完治して退院できるとき限らない病気です。
ストレス性疾病は、直接の死因になりにくい病気なので、三大疾病・七大生活習慣病ほど注目されていません。しかし、生活や家計への影響の大きさでは、三大疾病・七大生活習慣病に勝るとも劣りません。
医療保険のほとんどが、これらの病気を敬遠しているのは、治療に要する期間が、極端に長期化しやすいから、ということかもしれません。
7大疾病延長入院特約は業界トップレベルの手厚さ
7大疾病(=七大生活習慣病)とは、がん、糖尿病、心疾患、高血圧性疾患、脳血管疾患、肝疾患、腎疾患です。
これらの病気による入院で、1入院あたりで保障される日数を延長する特約は、ほとんどの医療保険に用意されています。ただし、延長する日数は、医療保険によって様々です。
チューリッヒ生命『終身医療保険プレミアムDX』の7大疾病延長入院特約は、7大疾病すべての入院で、日数無制限に延長されます。業界トップレベルの手厚さ。
もっとも、入院日数を通算して1,095日まで、という制限はあります。
『終身医療保険プレミアムDX』は、先進的で個性的な医療保険。保険のプロを活用して、メリット・デメリットをよく理解しましょう。
チューリッヒ生命『終身医療保険プレミアムDX』は、1入院あたり30日間までの保障を選択すると、トップクラスの低料金で加入できます。
ただし、1入院あたり30日間までの保障を選ぶと、医療保険だけで費用をまかないきれないリスクが高くなります。給付金の余った分を通院費用や薬代に回す、ということもやりにくくなります。
よって、入院費用の準備にあたって、医療保険と預貯金との合わせ技で検討することになります。将来の預貯金などについても見通すことも、必要になります。
保険の専門家を上手に活用することをオススメします。そのための手軽で安心な方法は、
賢い生命保険の入り方
をご覧ください。