保険料等収入増減ワーストランキング

保険料等収入増減ワーストランキング

保険料等の収入が後退している保険会社は、商品やサービスに不安があります。

生命保険会社は、保険の販売以外に、有価証券に投資をしたり、お金を貸し付けて利息をもらったり、所有する不動産を貸して賃料をとったりと、さまざまな形で収入を得ています。

とは言え、収入の大部分を占めるのは保険料等です。この収入が不振な保険会社は、先行きに不安を感じさせられます。

2020年度の生命保険各社決算データにもとづく、保険料等収入増減ワーストランキングをご覧ください。

生命保険各社が1年間に得た保険料等収入(再保険を含む)を、2018年度と2020年度とで比較し、その増減の幅をもとに、ランキングを作りました。

10%以上減少した会社を抜き出しました。上位であるほど、大きく減少した会社です。

【保険料等収入増減ワーストランキング】

順位 会社名 保険料等収入
増減(%)
1位 大樹生命 -42.5%
2位 第一フロンティア生命 -37.8%
3位 かんぽ生命 -31.9%
4位 ジブラルタ生命 -23.9%
5位 メットライフ生命 -23.6%
6位 三井住友海上プライマリー生命 -21.0%
7位 マニュライフ生命 -17.6%
8位 明治安田生命 -15.1%
9位 太陽生命 -13.3%
10位 ネオファースト生命 -11.9%
11位 日本生命 -10.7%
12位 エヌエヌ生命 -10.6%

なお、全社平均は-12.2%なので、平均より悪かったのは9位までです。

全社平均がマイナスということは、生命保険会社にとっては逆風の時代なのですね。

慎重に保険会社を選ばなければなりませんね・・・

少子高齢化などの影響により、生命保険業界そのものが下降しつつあります。

生命保険協会の統計データをもとに、2016〜2020年度の業界全体の個人保険の売上高推移をグラフにしました。

明るい緑色がすべての個人保険の売上高です。青い部分が新規に獲得した契約高です。

862兆円 68兆円 2016 852兆円 57兆円 2017 848兆円 66兆円 2018 829兆円 49兆円 2019 815兆円 44兆円 2020

次のことが言えそうです。

  • 個人契約の売上高は、業界全体で、年々減少している。
  • 売上高に占める新規契約の割合は小さく、こちらも減少傾向である。

生命保険業界全体が停滞期にあるので、ご加入の保険会社が停滞していても、あわてることはありません。

ただし、急激に落ち込んでいるときは注意が必要です。

保険のプロに相談するなら、中立性が高く、商品を比較できることを重視してください。

保険会社にとっては厳しい経営環境が続いています。経営判断を誤って、失速する会社がいつ出てきてもおかしくありません。

それだけに、生命保険の検討に際しては、商品知識があるのは当然として、できるだけ中立な立場で助言してくれるプロに相談したいです。

保険ショップか独立系FP

保険を販売する人たちを、中立性と商品知識の2つの角度から分類したのが下の図です。ただし、一般論なので、例外はあります。

商品知識 保険ショップ 独立系FP 銀行窓口 一般の保険代理店 保険会社の直営 店または営業

ここでの「保険ショップ」は、全国チェーンかそれに近い規模のものを指します。それ以外は「一般の保険代理店」です。

下にポイントを整理しました

保険ショップ
  • 取り扱う保険会社数がもっとも多く、中立性は高い。
  • 各社の商品についてよく知っているが、保険・家計の知識は店舗による。
独立系FP
  • 複数の保険会社の商品を取り扱うので、中立性はそこそこ高い。
  • 各社の商品についてよく知っており、保険・家計の知識もある。
銀行窓口
  • 複数の保険会社の商品を取り扱うが、かたよっていることが多い。
  • 貯蓄型保険は詳しいが、保障型商品の知識は怪しい。
一般の保険代理店
  • 取り扱う保険会社数が少ないことが多く、それだけかたよりやすい。
  • 取り扱っていない有力な商品の知識が弱い。
保険会社の
直営店・営業社員
  • 自社または提携する他社の商品しか扱わないので、もっとも中立性を欠く。
  • 保険・家計の知識はあるが、商品知識は自社商品中心。

担当の人が公正な人柄で、勉強熱心であっても、こちらに勧めてくるのは自分が販売できる商品です。結局はかたよってしまいます。

また、販売できない商品については、保障プラン設計や見積作成の機会がないので、商品知識が深まりません。

できるだけ多くの保険会社の商品を取り扱えるプロに相談するのが無難です。

お勧めしたい保険ショップ

保険ショップ・チェーンには、凄腕の営業マンだった人が設立した、営業色の強いチェーンが多いです。

そんな中、「保険見直し本舗」は、やみくもに店舗を増やすのではなく、サービスネットワークを丁寧に拡大させています。

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