つぶせない生命保険会社

つぶせない生命保険会社

つぶれにくい保険会社、つぶれても救済される保険会社とは?

生命保険は何十年と続ける可能性があります。その途中で保険会社が経営破綻したら困ります。

保険会社の経営健全性を判断する基準として、ソルベンシー・マージン比率や格付がありますが、実際に使ってみると、あまり役に立ちません。

そこで、このサイトでは「大きすぎてつぶせない」保険会社の選び方をご案内します。これも確実ではありませんが・・・

国内で営業するすべての生保会社は、生命保険契約者保護機構に守られます。

生命保険会社が破たんすると、外資系であろうと、最近できた会社であろうと、わたしたち加入者は生命保険契約者保護機構の支援を受けることができます。

と言っても、破たん前とまったく同じ保障を受けられるわけではありません。

責任準備金の90%補償

保護の内容は、以下のように、保険業法等の法律で決められています。

  • 原則として、破綻時点の責任準備金の90%が補償される。
  • 通常より利率が高く設定されている保険は、90%より低くなる。

責任準備金とは、保険金等の財源として保険会社が積み立てるお金です。保険金や給付金そのものではありません。

破綻の後処理には2パターンある

ある生命保険会社が破綻したとき、その後の展開を大きく2パターンに分けることができます。

【パターン1】 破綻した会社 救済会社 ※保護機構は2つの会社を支援 【パターン2】 または 破綻した会社 保護機構 保護機構が 作る承継会社

どちらのパターンでも、上でご説明した90%補償を受けられます。

ただし、保護対象でない部分は(利率とか計算方法とか)、新会社に移行するときに変更される可能性があります。

「大きくて潰しにくい」保険会社を選ぶという考え方もあります。

2008年にAIGグループ(米国に拠点を置く保険会社)が経営危機に陥ったとき、米国政府は大規模な支援をおこないました。

税金を投入することに批判はありましたが、つぶすことによる米国経済へのダメージが大き過ぎる、というのが当時の米国政府の判断でした。

日本では大手生保の破綻はまだありませんが、同じようなことが起こる可能性はあります。

加入者数が多い生命保険会社

加入者数が多ければ、破綻の影響はそれだけ大きくなります。

日本の市町村の中で最も人口が多いのが、横浜市の約370万人です。そこで、顧客数が370万人以上の生命保険会社を抜き出しました(2021年度)。

会社名 加入者数
アフラック 1,483万人
オリックス生命 496万人
かんぽ生命 939万人
ジブラルタ生命 630万人
住友生命 687万人
ソニー生命 399万人
第一生命 786万人
日本生命 1,224万人
三井住友海上あいおい生命 401万人
明治安田生命 715万人

メットライフ生命も370万人以上いると思われますが、数字を公表していないので省いています。

保有する有価証券が多い保険会社

保有する有価証券が膨大なほど、破綻すると市場への影響が大きくなります。

2020年度末時点の有価証券残高(一般勘定)が10兆円以上の生命保険会社をピックアップしました。

会社名 有価証券残高
アフラック 11兆6597億円
かんぽ生命 55兆2745億円
住友生命 29兆7561億円
ソニー生命 10兆1330億円
第一生命 32兆5302億円
日本生命 61兆5058億円
明治安田生命 34兆7042億円
メットライフ生命 10兆5783億円

顧客数が多いとか有価証券残高が大きいのは、昔ながらの伝統的な生命保険会社です。

保険料は高くなりがちですが、その分安心感も大きいかもしれません。

もっとも、ここでお見せしている数字も現時点のものです。30〜40年後には変動しているかもしれません・・・

検討に使えるデータはいろいろあっても、結局、自分で決めるしかないのですね・・・

保険のプロに相談するなら、中立性が高く、商品を比較できるところを選びましよう。

わかりにくい保険だからこそ、中立な立場で助言してくれるプロに相談したいです。

保険ショップか独立系FP

保険を販売する人たちを、中立性と商品知識の2つの角度から分類したのが下の図です。

商品知識 保険ショップ 独立系FP 銀行窓口 一般の保険代理店 保険会社の直営 店または営業

お勧めしたいのは、赤い文字の「保険ショップ」または「独立系FP」です。「独立系FP」とは、特定の保険会社に所属しないFPのことです。

保険ショップ
  • 取り扱う保険会社数がもっとも多く、中立性は高い。
  • 各社の商品についてよく知っているが、保険・家計の知識は店舗による。
独立系FP
  • 複数の保険会社の商品を取り扱っており、中立性は高い。
  • 各社の商品についてよく知っており、保険・家計の知識もある。

基本から相談したいときにFP保険相談を、入りたい保険がだいたい決まっていて、商品選びをしたいときは保険ショップをお勧めします。

お勧めしたい保険のプロはこちら

保険ショップ・チェーンには、凄腕の営業マンだった人が設立した、営業色の強いチェーンが多いです。

そんな中、「保険見直し本舗」は、やみくもに店舗を増やすのではなく、サービスネットワークを丁寧に拡大させています。

FPを無料で紹介するサービス

家計のプロを認定する公共性の高い資格が、FP技能士(国家資格)やAFP、CFPです。そして、そんな家計のプロを無料で紹介してくれるのが、FP紹介サービスです。

このサイトでは「保険マンモス」をお勧めしています。

開始から20年に満たない若い業界ですが、「保険マンモス」はもっとも早くスタートしたサービスの一つで、実績を積み重ねています。