メットライフ生命の、その他の医療関連の保険商品

メットライフ生命の、その他の医療関連の保険商品

メットライフ生命は、『フレキシィS』以外にも、医療関連の保険商品を販売しています。

医療保険は、健康な人を対象とする、入院費用のための保険です。場合によっては、これだけでは、十分な保障を準備できません。

そこで、医療保険以外にも、病気・ケガの治療のときに使える保険商品が、いくつか販売されています。
メットライフ生命が販売する、『フレキシィS』以外の、医療関連の保険商品は、以下の通りです。

フレキシィS - 女性専用タイプ
女性専用の医療保険です。『フレキシィS』に女性疾病入院給付特約を付加したのと、同じ内容です。
フレキシィ ゴールドS
持病や既往症のある人、通院中・服薬中の人向けの医療保険です。
ガードネクスト
がん保険です。最新のがん治療に対応しています。
『ロングタームケア』
認知症や要介護状態を保障する、一時金+年金の保険です。

フレキシィS - 女性専用タイプ』『フレキシィ ゴールドS』『ガードネクスト』の3商品について、以下で概要を説明しています。

『フレキシィS - 女性専用タイプ』は、『フレキシィS』に女性疾病入院給付特約を付加した商品です。

『フレキシィS - 女性専用タイプ』は、『フレキシィS』に女性疾病入院給付特約を付加した商品です。

よって、保障内容は、『フレキシィS』とほとんど同じです。違いは、この特約の部分だけです。

女性疾病入院給付特約は、入院給付金を上乗せ

もともと、『フレキシィS - 女性専用タイプ』の主契約には、入院給付金が組み込まれていて、原因が何であっても、入院したら給付金が出ます。

この特約が付いていると、所定の女性疾病で入院したときに、給付金の金額が倍増します。

対象となる女性疾病は、主に出産前の女性向け

女性疾病入院給付特約の対象となる病気は、女性に多い病気ですが、調べるとけっこうかたよりがあります。

女性が入院する病気のトップ10について、この特約の対応状況を調べました。なお、年代によってトップ10の顔ぶれが大きく変わるので、35歳以下と36歳以上に分けています。

35歳以下は、大半が妊娠・出産時のトラブル

35歳以下は、妊娠・出産時のトラブルが、トップ10のほとんどを占めています。
そして、すべての病気が、女性特有の部位です。

〇印が、『フレキシィS - 女性専用タイプ』の対象になる女性疾病です。

1位 帝王切開
2位 切迫分娩又は早産
3位 流産
4位 妊娠中の胎児のトラブル
5位 骨盤の軟部組織等の異常
6位 娩出力の異常
7位 羊膜腔、羊膜に伴うトラブル
8位 妊娠早期の出血
9位 上皮内ガン(乳房、子宮頚、膀胱など)
10位 非炎症性疾患(卵巣、卵管など)

すべての病気が、女性疾病入院給付特約の対象になっています。これは心強いです。

36歳以上では、保障されない病気が多い

36歳以上になると、トップ10の病気の顔ぶれは、幅広くなります。女性疾病入院給付特約でカバーできない病気が、意外と多いです。

〇印が、『フレキシィS - 女性専用タイプ』の対象になる女性疾病です。

1位 白内障 ×
2位 乳ガン
3位 関節症(変形性)など ×
4位 食道、胃、腸の良性腫瘍 ×
5位 肺炎など ×
6位 子宮平滑筋腫
7位 糖尿病 ×
8位 肺ガン
9位 骨、軟骨などの障害 ×
10位 脳血栓、脳塞栓、脳梗塞 ×

10の病気のうち、女性疾病入院給付特約の対象になるのは、たったの3つです。不安な結果となりました。

女性疾病入院給付特約のありがたみは微妙・・・

対象の病気が、女性特有の身体の仕組みにかたよっているようです。そのため、出産後は、ありがたみが乏しくなります。

出産前に『フレキシィS - 女性専用タイプ』に加入して、出産後に女性疾病入院給付特約だけを解約する、という使い方が現実的かもしれません。

とすると、これから出産の予定がない人にとっては、『フレキシィS - 女性専用タイプ』を選ぶメリットは低いです。

『フレキシィS - 女性専用タイプ』に入るより、『フレキシィS』を選んで、七大生活習慣病(がん、心疾患、脳血管疾患、糖尿病、高血圧性疾患、肝疾患、腎疾患)対策をするとか、保障全体を厚くする方が、もっと役に立ちそうです。

女性がかかりやすい病気なのに、対象外が多いのですね・・・

持病や既往症がある人向けの『フレキシィ ゴールドS』は、引受基準緩和型医療保険の中でも、魅力度の高い商品です。

持病や既往症がある人向けの医療保険を、引受基準緩和型医療保険と呼びます。
メットライフ生命の引受基準緩和型医療保険が、『フレキシィ ゴールドS』です。

一般的な医療保険には加入できない人を対象としているので、保険料はそれだけ高くなります。

また、保障の品ぞろえも、一般的な医療保険より薄くなります。

というわけで、引受基準緩和型医療保険を比較するときの、大きな着眼点は、以下の3つです。

  • 加入しやすさ
  • 保険料の安さ
  • 保障の手厚さ

『フレキシィ ゴールドS』は、申込条件が他社よりゆるやか

どの保険会社の引受基準緩和型医療保険でも、申込条件が3~4つくらいあります。これをクリアしていないと、申し込むことすらできません。

『フレキシィ ゴールドS』の申込条件は、他社よりもゆるやかになっています。

もちろん、申込条件をクリアできても、即加入できるわけではありません。申し込んだ後、より詳しい審査を受けた後で、断られる危険はあります。

加入1年目から、全額もらえる

各社の引受基準緩和型医療保険に共通する特徴として、加入してから1年間限定の給付金50%減額、というのがあります。

たとえば、入院1日あたり10,000円もらえる内容で加入していても、初めの一年間の入院に限っては、半額の5,000円しかもらえません。

『フレキシィ ゴールドS』の先代にあたる『フレキシィ ゴールド』にも、このような制限が設けられていました。

ところが、商品改定されて『フレキシィ ゴールドS』になったら、この制限が撤廃されました。

一般向け医療保険『フレキシィS』に近い保障内容

引受基準緩和型医療保険は、通常の医療保険より、保障内容が薄くなりがちです。
というか、販売されている商品の大半は、大幅に薄くなっています。

そんな中で、メットライフ生命の『フレキシィ ゴールドS』を、一般向けの『フレキシィS』と比べると、保障内容は薄まっているものの、その差は小さいです。

『フレキシィS』との違いを以下にまとめました。

  • 手術給付金、放射線治療給付金、骨髄ドナー給付金の金額が、『フレキシィS』の半額になっている。
  • 『フレキシィ ゴールドS』には、女性疾病入院給付特約が無い。
  • 『フレキシィS』は、特約によって七大生活習慣病について入院の超長期に対応できる。『フレキシィ ゴールドS』は三大疾病のみ対応。
  • 『フレキシィS』は、特約によって三大疾病のときに一時金をもらえる。『フレキシィ ゴールドS』はがんのみ対応。

『フレキシィ ゴールドS』で削除されたのは、女性疾病入院給付特約だけです。それ以外は、中身のグレードは下がっていますが、残されています。

他社の引受基準緩和型医療保険と比べると、特約の品ぞろえは、かなり充実しています。

他社より優れているところが、いろいろありますね。

『ガードネクスト』は、プラン設計の自由度が高くて、使い勝手の良いがん保険です。ただし、長く使えるかには、不安があります。

メットライフ生命のがん保険が、『ガードネクスト』です。

がん保険は、保険会社によって、保障内容の差が大きな分野です。それぞれ工夫された内容になっています。

『ガードネクスト』は、プラン設計の自由度が高い

そんな中で、メットライフ生命『ガードネクスト』は、主契約を悪性新生物治療給付金に絞っています。

悪性新生物治療給付金というのは、がんの三大治療(手術、放射線治療、抗がん剤治療)を受けるか、末期がんと診断されたときに、50万円または100万円(加入のときにどちらかに決めます)を、一時金でもらうことができます。

これ以外の保障は、特約として用意されており、加入者が選べるようになっています。

特約には、以下があります。

  • 終身ホルモン剤治療給付金
  • 終身ガン通院サポート給付特約
  • 終身ガン診断給付金特約
  • 終身ガン入院給付金特約

すでに医療保険に加入している人にとって、がん保険の役割は、医療保険の補強になります。
そういうときは、がん保険の保障を最小限にして、保険料を安く抑えられます。

医療保険無しで、がん保険だけに加入するときは、がん保険にも入院給付金が欲しくなるかもしれません。そういうときは、終身ガン入院給付金特約を付加します。

このように、加入する人の都合に、柔軟に合わせてくれます。『ガードネクスト』の柔軟性は、他社商品より高いです。

魅力的な通院保障

『ガードネクスト』の保障を他社と比べたとき、特に魅力的なのが、終身ガン通院サポート給付特約です。

この特約を付けると、がんの診断が確定した後の、がん治療のための通院に対して、通院給付金が出ます。

保障される通院日数は、年間に60日以内と制限されていますが、治療方法などのこまごまとした制約はありません。

他社と比べると、基準が分かりやすくて、かつ支払い条件が広いです。

年数が経過するうちに、劣化する危険性あり

他社より優れた部分を複数持つ『ガードネクスト』ですが、重要なところで、気になる点があります。

肝心の主契約に、こまごました支払い条件が定められています。以下のいずれかの条件に当てはまらないと、給付金をもらえません。

  • 所定の手術、放射線治療、抗がん剤治療を受けた。
  • 末期がんと診断され、治療を開始した。

手術、放射線治療、抗がん剤治療の3つは、三大治療と呼ばれることもあって、がんの治療法の主流です。

しかし、がん治療は、もっとも医療技術の進歩が激しい分野の一つです。10年後、20年後には、他に有力な治療法が登場するかもしれません。

上のように、『ガードネクスト』の支払い条件には3つの治療法が明記されています。ということは、新登場の治療法には対応できません。
せっかく加入しても、頼りにしたい老後の頃には、がん保険として半人前になっている危険があります。

このように、支払い条件などに、治療法とか具体的な症状などが指定されている保険は、古びてしまう危険性が高いです。
特約だったら、付加しなければよいですが、『ガードネクスト』は主契約なので・・・

医療保険は、競合する商品が多く、保険料は接近しています。しっかりと比較して選びましょう。

女性専用の医療保険、持病・既往症がある人向けの保険、がん保険などは、他の保険会社も商品を販売しています。

これらの保険は、一生続ける可能性があるので、しっかり比較して、ベストの商品を選んでいただきたいです。

しかし、複数の主要な医療保険の見積もりを集めて、保障内容などの条件をそろえて比較するのは、かなりやっかいです。

主だった保険商品の見積もりを集めるだけで時間と労力がかかります。さらに、条件を合わせて比較しようとしても、専門用語を誤解したり、細かな違いを見落としたりと、失敗する危険があります。

保険の専門家を上手に活用することをオススメします。そのための手軽で安心な方法は、
賢い生命保険の入り方
をご覧ください。