メディケア生命『メディフィットA』の保障内容
国内大手住友生命の100%出資ですが、カタカナ生保・損保系生保の価格帯で、一味違う保険を販売。
メディケア生命は、国内大手生保の一つ、住友生命が100%出資する関連会社です。ただし、販売しているのは、住友生命とは異なる、独自の保険商品です。
カタカナ生保・損保系生保と同じ価格帯
親会社の住友生命も医療保険を販売しています。住友生命とメディケア生命の大きな違いは、保険の販売方法です。
セールスレディらが主体となって販売する住友生命に対して、メディケア生命は保険ショップや通販(ネットや電話)で商品を販売します。
販売方法が異なると、保険料の設定も違ってきます。メディケア生命は、コストのかかりにくい販売方法をとっているので、保険料の設定は割安になっています。カタカナ生保・損保系生保と同じ価格帯です。
他社とは一味違う、工夫された医療保険
日本国内市場において、医療保険やがん保険などの分野をリードしてきたのは、アフラックなどの外資系生保です。現在でも、第3分野(医療保険、がん保険、傷害保険)での売り上げトップはアフラックです。
よって、国内大手の系列と言えども、追う立場になります。中でも、メディケア生命は最後発です。
それだけに、商品の内容は、基本事項を踏まえつつも、他社とは一味違う工夫があります。保険料の設定にも魅力があります。
医療保険の検討にあたって、ぜひ候補に加えていただきたい保険会社の一つです。
主契約は、重大な病気での入院無制限保障を標準装備した手厚い保障。また、カスタマイズできる幅は他社より大きいです。
メディケア生命『メディフィットA』は、主契約が特に手厚い医療保険の一つです。
重大な病気での入院無制限保障を標準装備
医療保険の保障の中心は入院費用です。そして、たいていの医療保険には、入院1回あたり60日間までの保障、という限度が設けられています。
そのうえで、三大疾病や七大生活習慣病のような重大な病気での入院のために、日数の限度を延長できる特約が用意されています。
延長が必要と判断した加入者だけが、保険料を余分に払って、この特約を付けることができます。
メディケア生命『メディフィットA』は、重大な病気での入院無制限保障を、主契約の機能の一つとして標準装備しています。
さらに、日数の延長の方法を、加入者が2つのパターンから選べるようになっています。
業界トップクラスの一時金も、選択できる
たいていの医療保険には、入院給付金とは別に、手術など所定の治療を受けたときにもらえる、一時金が主契約に組み込まれています。
メディケア生命『メディフィットA』では、手術給付金、骨髄移植給付金、放射線治療給付金が用意されています。
この3つの給付金がある医療保険は、他にもありますが、数は少ないです。
しかも、メディケア生命『メディフィットA』の手術給付金は、2つのタイプから選ぶことができます。2つのうち、手厚い方のII型を選ぶと、以下のような保障を受けられます。
業界トップクラスの手厚さです。
特に重い手術 | 入院給付金日額の40倍 |
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重い手術 | 入院給付金日額の20倍 |
入院手術/放射線治療/骨髄移植術 | 入院給付金日額の10倍 |
外来手術 | 入院給付金日額の5倍 |
重い手術をすると、病気の原因自体を取り除けても、体の機能が元に戻るまでに、時間がかかります。そうなると、退院した後も、療養やリハビリや通院や投薬などで、引き続き治療費が発生します。
手術給付金などでまとまった金額が出れば、いろいろな用途に回せるので、便利です。
また、手術給付金などの一時金は、長い入院であれば、入院中に受け取ることができます(入院給付金は、原則としても退院後の受け取り)。この点でも便利です。
主契約の基本事項を指定できる
メディケア生命『メディフィットA』は、以下の3つの項目を、加入者が指定できます。
- 入院1回あたりに保障される日数の限度(60日間か120日間か)
- 手術給付金(標準タイプか手厚いタイプか)
- 重大な病気による入院での、保障期間の延長方法(三大疾病重視か、七大生活習慣病全般を厚くするか)
指定できる項目数が多いわけではありません。ただ、基本的な事項を指定できるので、どう指定するかで、保障内容を大きく変えられます。
カスタマイズできる幅は他社より大きいです。
特約は、豊富な品ぞろえです。たいていの保障を準備できます。
保障にかかわる特約は、10個用意されています。他社で目にするような主だった特約は、一通りそろっています。
- 先進医療特約
- 入院一時給付特約
- 通院治療特約
- 7大生活習慣病入院特約
- 女性疾病入院特約
- がん入院特約
- 抗がん剤(腫瘍用薬)治療特約
- がん診断特約
- 3大疾病保障特約
- 3大疾病保険料払込免除特約
これらの特約について、いくつか気が付いたことを補足します。
抗がん剤(腫瘍用薬)治療特約
医療技術の進歩により、がん治療に通院で取り組む患者数は、急増しています。
ところが、医療保険はもともと入院保障の保険なので、長期間にわたる通院治療の保障は苦手です。というか、通院費用の保障には、今のところ後ろ向きです。
なぜなら、治療に必要不可欠な通院なのか、気休めの(必要というわけではない)通院なのかの区別を、保険会社ではできないからです。
あらゆる通院に給付金の支払いを認めてしまうと、加入者の間の不公平が出やすいし、通院特約の保険料は高額になってしまいます。
各社の医療保険に、通院特約は存在しますが、ほとんどは、入院前後の数ヵ月間限定の保障になっています。
そんな中、メディケア生命『メディフィットA』は、抗がん剤(腫瘍用薬)治療という、治療法を限定するかわりに、年単位で使える通院特約を、世に送り出しています。
3大疾病保障特約
特約名が省略されているので伝わりにくいですが、3大疾病で一時金が出る特約です。
ほとんどの医療保険に、同じタイプの特約は用意されています。ただし、メディケア生命『メディフィットA』のこの特約は、他社とはやや異なっています。
- 保険金は支払いは1回のみ。
- 急性心筋梗塞と脳卒中の保険支払い条件は、手術か60日以上の労働制限または後遺症。
三大疾病で一時金が出る特約としては、保障はかなり薄いです。そう言ってしまうと弱点のようですが、メリットもあります。
三大疾病で一時金が出る特約は、どの医療保険でも、保険料が高くなりがちです。ほしくても、手が届きにくいです。
メディケア生命『メディフィットA』は、あえて保障内容を薄くするかわりに、保険料を抑えています。
保険のプロのアドバイスを受けながら検討を進めたい
以上のように、メディケア生命『メディフィットA』の保障内容は、数ある医療保険の中でも、充実しています。
ただし、他社との競争のために、主契約の機能や特約を、後から付け足し、付け足ししてきたための、デメリットもあります。
主契約と特約の間や、特約同士の間で、保障の重複する部分が散見されます。そのため、商品としてわかりにくくなっています。
たとえば、主契約の三大疾病や七大生活習慣病の特則と、7大生活習慣病入院特約の使い分け方。主契約の手術給付金などの一時金と、入院一時給付特約の使い分け方。通院治療特約と抗がん剤(腫瘍用薬)治療特約の使い分け方(どちらも、がんの通院に対策できます)などなど。
ただし、わかりにくいことは欠点ですが、機能が多いので、うまく組み合わせれば、ニーズに合った保障になります。
というわけで、この医療保険を検討するときは、保険のプロのアドバイスを受けながら進めたいです。
そうすることによって、『メディフィットA』の強みを生かした、充実プランが実現できるはずです。
『メディフィットA』は、多様な選択肢を提供してくれます。保険のプロを活用して、ご自分のニーズに最適な選択をしましょう。
ご覧いただいたように、メディケア生命『メディフィットA』は、手厚い主契約に加えて、豊富な特約が選択肢として用意されています。
あれもこれも付けたくなりますが、保険料とのバランスを考えなければなりません。
また、カタカナ生保・損保系生保は、保険料が接近しているため、他社と見積もりを比較して医療保険を選びたいです。
主だった保険商品の見積もりを集めるだけで時間と労力がかかります。
そのうえ、メディケア生命以外の医療保険も、それぞれ複雑な仕組みになっています。条件を合わせて比較しようとしても、専門用語を誤解したり、細かな違いを見落としたりと、失敗する危険があります。
保険の専門家を上手に活用することをオススメします。そのための手軽で安心な方法は、
賢い生命保険の入り方
をご覧ください。