脳血管疾患に対応できる医療保険

脳血管疾患に対応できる医療保険

脳血管疾患に、ムダなくムリなく万全の備えをするなら、保障される入院日数を延長する特約です!

三大疾病の一つ。脳血管疾患の特徴は、とくかく入院日数が長引きやすいこと。
医療保険の標準的な保障だと、入院1回あたり60日間の入院保障になります。これでは、脳血管疾患への備えとしては不安です。

医療保険には、入院保障を手厚くする方法が、複数用意されています。
保険各社が工夫をこらしているので、医療保険によって、保障の内容や特約の品ぞろえは異なります。そんな中で、よく目にするのは以下の4つの方法です。

  • 入院給付金を日額10,000円に増やす。
  • 入院の保障日数を120日までに延ばす。
  • 三大疾病による入院のとき、保障日数を延長する特約を付ける。
  • 三大疾病で入院すると、一時金が出る特約を付ける。

これらの4つの方法のうち、もっとも受け取ることの出来る金額が大きくて、月々の保険料はもっとも安くなるのが、上から3番目の「三大疾病で保障される入院日数を延長する特約を付ける」です。

このページでは、現在販売されている医療保険の中で、脳血管疾患による入院のときに、保障される入院日数を延ばせる商品を、ご案内します。

三大疾病で保障される入院日数を延長する仕組みは、ほとんどの医療保険にあります。よって、実際に見積もりをして、有利な医療保険を選びましょう。

各社の医療保険の、三大疾病で保障される入院日数を延長する特約を、調べました。
三大疾病か七大生活習慣病か、延ばす日数に限度があるかないか、といった違いはあるものの、チェックした医療保険のすべてで、保障される入院日数を延ばせるようになっていました。

各社の医療保険の対応状況を表にまとめました。

医療保険 保障名、特約名 特徴
アフラック
『医療保険EVER Prime』
三大疾病無制限型長期入院特約
  • 三大疾病による入院は、日数無制限で保障。
  • それ以外の病気・ケガの入院は365日まで保障。
FWD生命
『FWD医療』
7大生活習慣病特約 脳血管疾患を含めて、7大生活習慣病による入院について、最大180日間の保障。
オリックス生命
『CURE Next(キュア・ネクスト)』
(特約ではなく、標準で組み込まれている保障) 三大疾病による入院は、日数無制限で保障。三大疾病を除く七大生活習慣病は、120日まで保障。
SOMPOひまわり生命
『健康のお守り』
新三大疾病支払日数無制限特則 三大疾病による入院は、日数無制限で保障。
チューリッヒ生命
『終身医療保険プレミアムDX』
7大疾病延長入院給付 脳疾患を含めて、七大疾病による入院は、日数無制限で保障。
東京海上日動あんしん生命
『メディカルキット R』
3大疾病入院支払日数無制限特約 三大疾病による入院は、日数無制限で保障。
三井住友海上あいおい生命
『&LIFE 新医療保険Aプレミア』
(特約ではなく、標準で組み込まれている保障) 脳疾患を含めて、八大疾病による入院は、日数無制限で保障。
メットライフ生命
『マイ フレキシィ』
七疾病入院延長給付金 脳疾患を含めて、七大疾病による入院は、日数無制限で保障。
メディケア生命
『メディフィットA』
6大生活習慣病追加給付 脳疾患を含めて、6大生活習慣病による入院では、入院1回あたりの支払限度を60日延長。

すべての医療保険に、入院日数を延ばせる仕組みが用意されているとなれば、それぞれの人の条件で見積もりをとって、比較するしかなさそうです。

どうせ保障される入院日数を延長するなら、七大生活習慣病のセットで延長する方が、より安心です。

上の通り、調べた限りでは、すべての医療保険に、入院日数を延ばせる仕組みが用意されていました。
ただし、医療保険ごとに、保障内容に、少しずつ違いがあります。

目につくのが、三大疾病をセットとして保障する入院日数を延長するグループと、七大生活習慣病をセットとして保障する入院日数を延長するグループに、わかれるところです。

脳血管疾患は、三大疾病にも七大生活習慣病にも含まれます。よって、脳血管疾患を中心に考えれば、どちらでも問題ありません。

しかし、医療保険全体のバランスを考えるとき、三大疾病の入院日数を延長すれば十分なのか、七大生活習慣病(三大疾病を含みます)の入院日数を延長した方がよいのか、気になります。

入院日数が長いのは、七大生活習慣病

そこで、七大生活習慣病(三大疾病を含みます)の平均入院日数を、厚生労働省『患者調査』(平成26年)で調べました。

病名が青文字なのが三大疾病、それ以外が、三大疾病をのぞく七大生活習慣病です。

病名 平均入院日数
脳血管疾患 89.5日
慢性腎不全 62.9日
高血圧性疾患 60.5日
糖尿病 35.5日
肝疾患 25.8日
心疾患 20.3日
悪性新生物(がん) 19.9日
全体の平均 31.9日

脳血管疾患以外の、三大疾病の2つ(がんと心疾患)は、入院日数が短いです。この日数でしたら、医療保険の標準の保障日数(60日間)で十分でしょう。

これに対し、慢性腎不全と高血圧性疾患は、医療保険の標準の保障日数(60日間)を、わずかながら超えています。
上の表はあくまでも平均の入院日数です。ということは、この2つの病気で入院したら、入院日数が60日を超える危険性が、かなり高くなります。

どうせ医療保険の保障される入院日数を延長するのであれば、三大疾病のセットで延長するより、七大生活習慣病のセットで延長した方が、安心感は高まるようです。

医療保険で、脳血管疾患にしっかり対応するには、見積もりをとって比較しましょう。

脳血管疾患は、日本人がかかりやすい重病です。この病気にしっかり備えるには、医療保険の標準的な保障内容では不十分です。
脳血管疾患に対応できるように、保障を強化して加入することを、お勧めします。

とは言え、上の表でご覧いただいたように、各医療保険とも入院保障を手厚できるようになっています。よって、実際にみなさんの条件(年齢、性別、保障内容など)で見積もりをして、比較したいものです。

しかし、多数の医療保険を、保障内容などの条件をそろえて比較するのは、意外とやっかいです。おおまかな仕組みは似ているものの、細かいところはけっこう異なっています。

保険の専門家を上手に活用することをオススメします。そのための手軽で安心な方法は、
賢い生命保険の入り方
をご覧ください。